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2007年10月08日
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 私が勤務していたテレビ局の美術室に浜田君という 私と同期入社の友人がいた。

 私は美術室のみんなと大変気が合い、一時はアナウンスルームにいるより 美術の部屋にいる時間の方が多いぐらいだった。

 浜田君は 早くに会社を辞め、上京してデザイン関係の仕事をしていたが、経済的にはかなり苦しいようだった。

 私が会社を辞め、今の会社を作る時に 東京で会い、新しく作る名刺のデザインを彼に頼んだ。

 その時 デザイン料を払おうとする私に、昔 世話になったから・・・と、ギャラを受け取ろうとしなかった。

 その後 年賀状のやり取りをするでもなく 何となく彼とは疎遠になっていた。

 美術の連中とも退社後 付き合いがないらしく、彼の後輩部員が個展を開いたりすると、案内状を送りたいからと、私に彼の住所を訊きにくるぐらいだった。

 数ヶ月前も 美術の後輩から電話があり、彼の住所を尋ねられたが、彼から貰った名刺が見付からず、申し訳ないが・・・と、返事をした。

 所が つい先日 今度は美術の先輩から封書が届き、彼に連絡を取りたいがどうしたらいいか教えてくれとあり、返信用の切手まで同封されていた。



 旧美術部員たちの 彼に会いたいという想いが ひしひしと伝わってくる。

 しかし 私の会社の設立は平成元年だから、彼とは19年近く連絡をとってない事になる。

 彼らにとって そんな私にしか 彼を捜す手掛かりがないとすれば、一肌脱がずばなるまい。

 やっと見つけ出した横浜の友人も 彼とは もう16年程会ってないと言う。

 その友人が探し出してくれた 16年前の連絡先の電話番号は 局番が3桁。

 確か 東京の局番は4桁になっている筈だと言われた。

 果たして 今でもその住所に住んでいるかと、局番の頭に3を加えて恐る恐る 話をしてみたら、何と 繋がった。

 しかも 嬉しい事に 彼の声は若々しく 元気そうだ。

 皆が会いたがっているという事情を話すと、彼も懐かしがって 後輩に電話したいと言う。
 夜中の11時過ぎだったが、104番で番号を調べて、その後輩に電話を入れ、すぐに東京に電話するように伝えた。

 その後輩も大変喜んでいたから、早速電話をし 久し振りに昔話に花が咲いた事だろう。



 3人が3人 喜ぶ姿を想像するだけで こちらの顔も何故か綻んでくる。


 きょうの映画  「NANA」 (05)

「すべては愛のために」 (03
「肉体の悪魔」 (47)

「俺は眠たかった」 (70)





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最終更新日  2007年10月10日 17時34分06秒
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