Atelier Mashenka
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先月、小説家・辻邦生の展覧会を見に、目白の学習院大学へ行きました。「生誕100年記念 Re:辻邦生-いま、ふたたび作家に出会う」の看板と大学構内にある学習院ミュージアム。18歳のときに「回廊にて」を読んで感銘を受け、悩み多き若い頃はこの本が私にとってバイブルでした。ロシア人女性画家のマーシャの苦悩と彷徨、見出した希望や解放に何度も涙したり救われたり・・ラストシーンに出てくるパリの中世美術館にも行きました。最近はすっかり小説などから遠ざかっていましたが、展覧会情報を知りこれは行ってみよう!と。学習院大学は昨年見学&散策したので今回2回目の訪問。緑がいっぱいでゆったりしていて素敵なところです。学習院ミュージアムの入口。小説家でありながら学習院大学で長年教鞭を取っていたので、関係者による開催だったのでしょうか、ひとつひとつの展示にひどく近しい愛情と熱意があふれている展覧会でした。入ってすぐに辻邦生氏の書斎と本棚の一部が展示されていました。写真パネルや映像で略歴や言葉が紹介されていました。住んでいた場所を下にはみ出してご自分で描き足したパリの地図や愛用の品物たちも展示されてました。表札、筆記具、小物入れ・・コーヒー豆挽き機は"ゴリオ"くんという名前がついてました(笑)色とりどりの表紙のノートは100冊以上にのぼる日記です。ここからたくさんの言葉や思念が生み出されていたのかあ・・会場の中ほどには主な著作を1作ずつ紹介するブースがありました。デビュー作「回廊にて」の草稿や初版本の展示。草稿を見ると途中やラストの設定が最初は違っていたことがわかりました!そうだったんだ?!と軽い衝撃です。「夏の砦」のブースでは織物やセピア色の写真が。義理の母の手織物からインスピレーションを受けていたことを知りました。終盤には壁一面に60年代、70年代、80年代、90年代、2000年代まで年代ごとに刊行された本の表紙や背表紙がグラフィカルに組み合わされ、圧巻!こうして眺めるととんでもない仕事量だなと茫然としてしまいました。興味深いタイトル、表紙がいろいろ・・読んでいない本が多すぎる。また読み始めようと思いました。記念のムック本が受付のところにあったので購入しようとしたら大学内の書店でしか買えないとのこと、書店に移動して購入しました。書店の前のアーチの回廊。素敵です。書店では辻邦生コーナーが作られていました。ムック本「辻邦生 雲の上の永遠の太陽」と、せっかくなので旅のエッセー集「地中海幻想の旅から」も一緒に入手。ムック本は写真もふんだんで眺めてるだけでも楽しい。いろいろな方からのエピソードが寄せられていて興味深かったです。旅のエッセー集は久々に辻邦生ワールドに触れて、懐かしかった・・・また他の著作も少しずつ読んでいこう。このときの展示はPart1で、Part2が6月23日からまた始まります。Part2もまた楽しみに伺いたいと思います。
2026.06.02
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