株主優待初心者 MASHの飲兵衛 備忘録

2026.08.06
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カテゴリ: ビール
いただきました。
自宅で、タイ旅行のお土産でいただいたビール

Chang Classic Beer 暑い国だから、たどり着いた軽さ


緑地に金の文字、向かい合う2頭の白象。タイのビール売り場でひときわ目を引く、
Chang(チャーン)のクラシックなデザインです。「チャーン」はタイ語で「象」を意味します。




タイの年間平均気温は約29℃。この暑さと湿度の中で飲まれるビールの多くは、すっきり軽い飲み口に設計される傾向があります。Changも、麦芽・米・ホップ・水・酵母で仕込む、副原料に米を使ったビール。アルコール度数は4.8%と控えめで、汗をかいた喉に、すっと入っていくための軽さを持っています。ただ、この「軽さ」がどう生まれたのかを辿ってみると、単純な気候対応だけでは説明がつかない話が出てきました。


米酒の国に、ドイツ仕込みのビールが殴り込んだ


タイの伝統的な酒は、もともと米が主役でした。
サトー(濁り酒)、ラオカーオ(米の蒸留酒、泡盛に近い製法)。ビールという飲み物自体、この国にはなかったものです。1933年、Boon Rawd(後のシンハービール)がドイツ・デンマークで学んだ技術と原料でタイ初のビール醸造を始め、以後60年以上、事実上この市場を独占します。

その一角を崩したのが、実業家チャルーン・シリワッタナパクディ氏です。1991年、デンマークのカールスバーグと合弁を組み、そこで醸造の技術を学びました。3年後の1994年、そこで得た知見をもとに自社ブランドとして立ち上げたのが、Changです(カールスバーグとの提携自体は2003年に解消)。

1995年に発売されたChangの武器は、低価格と「米」。発売から1年足らずで国内シェア約6割を獲得し、一気にシンハーを抜きました。その後の力関係はもっと複雑になっていきますが、この急成長自体は史実として確かです。

なぜ「米」だったのか



ただ、コストだけでは説明しきれない部分もあります。実はタイには、米と同じくらい安く手に入る澱粉源として「タピオカ」もありました。タピオカでんぷんの3分の2は輸出に回るほど豊富な作物です。それでも、ビールに使われたのは米でした。タイは2023年時点で年間2,220万トンの米を生産し、耕地の半分以上が稲作。2012年までの30年間、世界一の米輸出国だった国です。




タピオカという安い代替肢がありながら、それでも米が選ばれた背景には、コスト計算だけでは割り切れない何かがある気がします——タイの暮らしの真ん中に、いつも米があったから。というのは、根拠のない私の勝手な想像です。蔵元がそう語った記録があるわけではありません。

結果として、この「米を使う」という選択は、暑い気候にも合う軽やかな味わいを生みました。コストのために選んだ道が、たまたま土地の気候にも合っていた、という順番だったようです。

商品説明


銘柄:Chang Classic Beer
スタイル:ペールラガー
原材料:麦芽、米、ホップ
アルコール度数:4.8%
IBU(苦味指数):非公開

飲みごろの温度:よく冷やして



味わい
暑い気候に合わせてか、さっぱり、すっきり。軽い飲み口でした。原材料や度数から見えていた「軽さの設計」が、そのまま舌の上で確認できた格好です。合わせたのは、ガパオ炒め。スパイシーでしっかり味のガパオに、軽やかなChangがちょうどよく寄り添う組み合わせでした。





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最終更新日  2026.08.07 13:27:43
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