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2006/08/31
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カテゴリ: 国語の勉強法
●はじめに ~国語の学習で大切なこと~

国語の勉強をするといっても、何をしたらいいかわからない人もいるでしょう。
漢字やことわざを覚えたり、四字熟語を覚えたりすること、それはできます。しかし、物語文や説明文を読んで「このときの主人公の気持ちを四十字以内で答えよ」と言われると、何をどう書いていいかわからない、そんな声をよく聞きます。
授業やテストの復習で、解説を読んだり模範解答を書き写したりしても、自分で同じような解答が書けるかといえば自信がない、という生徒が多いと思います。
解説を読んでも、「なんでその解答になるのか」は書いてあっても、「どうやってその解答を書くのか」は書いてありません。

「国語の問題を読んでも、問題に書いてあることがわからない」「問題が解けないのは、問題の文章が理解できないからだ」
そう考えて、必死で本文を理解しようと、本文を丁寧に読んでいる生徒を見かけます。
算数の問題で言えば「太郎くんは家を8:30に出発して、学校に9:00に着きました。太郎くんの家と学校は800メートル離れています。太郎くんの歩く速さは分速何メートルですか」という問題を解くときに重要なのは、速さの公式を覚えているかどうかであって、それが太郎くんであろうが花子さんであろうが、重要ではありません。
もちろん、算数とちがって、国語の解答を書くためには課題文の意味を理解する必要があります。

課題文の意味を理解することよりも、問題の種類をみて、その問題を解くための方法を知ることが大切です。



●国語の問題を解く手順

1. 問題文の種類を見分ける。
 1 物語文 読者に感動を伝えるために書かれた文(小説、随筆、詩歌など)
 2 説明文 読者に知識を伝えるために書かれた文(説明文、記録、随筆、解説など)

2. 知識問題と文章読解問題を区別する。
 1 知識問題 知っているかどうかだけなので、先にさっさと済ませる。
  先に漢字や文法、文学史などの知識問題を先に片付けてしまいましょう。
  こういった問題は、知っているか知らないかというだけだから、うーんと考え込んで時間を使わないこと。
  間違っても、あとまわしにして知識問題やる時間がなかったなんてことはないように。
  知っていれば解ける、知らなかったら解けない問題は、さらっと解いて、次に進む。


3. それぞれの問題の種類を見分ける。
 1 理由問題 「なぜ~?」「どうして~?」「~の理由を書け」
 2 気持ち問題 「~の気持ちを説明せよ」「どういった気持ちか」
 3 表現問題 「この表現はどういった意味があるか」
 4 言い換え問題(~~こと問題) 「~とはどういうことか?」 ほかに、「~様子」「状態など」多数

 6 指示語内容問題 「その考え、とはどのような考えですか」
 7 部分・場面わけ問題  「この文章を三つにわけるとするとどこで別れるか」

4. 答案メモを作る。
 1 理由問題 答案フォームを作る。
 2 気持ち問題 答案フォームを作る。
 3 表現問題 答案フォームを作る。
 4 言い換え問題(~~こと問題) 本文のキーワードをチェックする。
 5 テーマ問題 最終段落、最初段落、各段落の第一文からテーマを探す。
 6 指示語問題 指示語が含まれる文と対応する部分を探す。
 7 部分・場面わけ問題  接続語、場所・時間・人物の変化をみる。

5. 清書する。
 問題にあった形に答案メモをまとめる。



理由問題の解答公式 (物語文の場合)

  理由問題の基本フォームは、こうなります。

1 理由            2 相手     3 気持ち       4 文末
(            )(        )(         )(  から   )

            ( 考える順番 4→3→2→1 )

これは、「~の理由を答えろ」の問題では解答に1から4の四つの部品がなくては満点にならないということです。

 それでは、実際に例題を通して、理由問題の解き方をかんがえていきます。



例題
『自分の順番が近づいてくるにつれて、洋はゆううつな気持ちになった。
今日の体育の授業はとび箱の授業で、洋はとび箱がにがてだったのだ。
クラスのみんなは軽々ととび箱をとんでいて、洋は逃げ出したいような気持ちになった。
そして、洋の番が来た。
もうどうにでもなれと、とび箱にぶつかるくらいに全速力で走って、夢中でとびはねた。
「とおっ」
気がつけば、自分の後ろにとび箱があった。はじめて22段のとび箱をとべたのだ。
「すごいな、洋。よく飛べたぞ」
先生がほめてくれた。
洋の心は、はずんだ。』

問題 上の文章に「洋の心は、はずんだ。」とありますが、それはなぜですか。



この問題を読んで、答え → 「とび箱がじょうずにとべたから」という答えを書く人が多いですが、これではサンカクです。
なぜこれではいけないのかというと、この答案には【気持ち】がないからです。

それでは、この問題を解答公式に当てはめて考えてみます。
まず、問題を解く準備として、基本のフォームをメモ用紙に書いてください。

 1 理由           2 相手      3 気持ち      4 文末
(            )(        )(         )(       )



1.【文末】を決める
考える順番は、4→3→2→1です。
この場合、理由問題なので文末は「から」で決定です。
4文末 のところに「から」と書きます。

1 理由          2 相手      3 気持ち      4 文末
(            )(        )(         )(  から   )



2.【気持ち】を考える
ここで注意するのは、国語の問題では必ず【気持ち】が解答にないとマルにならないということです。
ふつう、「どうして教科書を忘れたんだ?」ときかれたら、
「学校から帰るのが遅れて、急いで家を出たからです」
 と答えれば意味は通じるのですが、もしこれが国語の問題であれば、
「学校から帰るのが遅れて、急いで家を出て、あわてていたからです」
 と気持ちの表現を入れないとマルになりません。
 これは問題には書いていないし、解説にものっていませんが、国語の問題のルールなので覚えてください。
 ここでは「先生にほめられた」→「うれしい」という気持ちが考えられます。
「洋の心は、はずんだ」という表現から、
「心がはずむ」 → うれしい。喜んだ。おもしろい。 などの気持ち言葉を考えます。

3気持ち のところに「うれしい」と書きます。

1 理由         2 相手       3 気持ち      4 文末
(           )(        )(  うれしい    )(  から   )


うまい気持ち言葉が思いつかないときは、まずそのときの感情が「プラスの感情」か「マイナスの感情」か考えます。
良いことなのか、悪いことなのか、どちらかあてはまりそうな気持ち言葉を考えます。

◎ プラスの気持ち言葉  → うれしい。安心する。決心する。賛成する。期待する。あこがれる。
               夢中になる。自信を持つ。感動する。許す。ほめる        など
◎ マイナスの気持ち言葉 → 悲しい。つらい。怒る。不安になる。緊張する。おびえる。恥ずかしい。
               反省する。驚く。迷う。悩む。うらやましい。落ち込む。      など



3.【相手】を決める
 これも、問題には書いていませんが国語の解答になくてはならないものです。
「相手」は必ず本文に書いてありますので、本文にある登場人物をそのまま書けばよいです。

1 理由          2 相手        3 気持ち      4 文末
(             )( 先生にほめられて )(  うれしい  )(  から   )



4.【理由】を決める
 3【気持ち】 で書いた感情がおこった原因となる出来事を考えます。
 ここで書くのは具体的事実です。しかも、それは必ず本文に書いてあります。
 本文に書いてあること以外を書くのは国語の解答では許されません。
ここでは、「なぜうれしいのか」、「なぜ先生にほめられたのか」と考えて、

1 理由             2 相手       3 気持ち   4 文末
( とび箱がじょうずにとべて、)( 先生にほめられて )( うれしい )(  から   )

 本文の中にあった出来事をみて、「なんでうれしいのか」「どうしてつらいのか」に関係のあるものを抜き出します。


5.清書する
 答案フォームにメモを書いたら、それをまとめます。
 ここで注意するのは、「じょうずな文章を書こう」とか「立派な文章を書こう」ということはまったく考えなくてもいいということです。
「清書」するというのは、「日本語としておかしくないように文をつなげる」というだけです。
 国語の答案を採点する人がチェックするのは、「必要な部品がそろっているか」「誤字・脱字はないか」「文末表現はあっているか」といったことです。それ以外のことは見ません。
 国語の答案に求められているのは、「じょうずな文章」ではありません。

1 理由              2 相手        3 気持ち   4 文末
( とび箱がじょうずにとべて、 )( 先生にほめられて )( うれしい )( から )

 このメモから答案を作ると、

【答案】 とび箱がじょうずにとべて、先生にほめられてうれしかったから。

 これで満点の解答になります。

 物語文の理由問題を解くときの方法は、だいたいこのような感じになります。

 今回の講義は、とりあえずここまでとします。
 ネジネジ ゛"8-( ・Θ・)ノ~'' ピヨピヨ バイバーイ





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最終更新日  2006/08/31 07:58:45 AM
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