バルセロナで探る ~YASU指導者修行~

バルセロナで探る ~YASU指導者修行~

2007/11/21
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カテゴリ: 日本人学校
 工事中のサグラダ・ファミリアが左手に見える。一方で、前を向いて坂を上り始めると、タバコの吸殻が散漫し、大型のゴミ専用のコンテナと路上駐車が道を塞ぐ。いつもと同じこの道も、いつかまた、特別になる日がくるに違いない。

 そして、そんな今日この頃、こんな道を歩くとき、スペインにいることを強く実感する。それ以外では、ほんとふとした瞬間。

 駅の改札を抜けた時、学校の階段を上がる時、トイレに入った時・・・・。ふっと意識してスペイン語を聞かない空間に入った時に、頭で認識していることと、無意識に持ち合わせている感覚とが顔を合わせる。


 「慣れ」って怖い。ちょっと前までは特別なことだったのに、今では真新しさの欠片もない。サグラダ・ファミリアも同じ。初めて見た時のもの、今左手に見えるもの、同じものなのに、あることが「当たり前」になっている。


 そんなマンネリを一新する出来事。ふとした瞬間に訪れるもの。

 日本人学校にて、特別ゲストとして鈴井智彦さんがいらっしゃった。雑誌Numberなどで活躍されているプロのカメラマン。その方が一日コーチをしてくださった。

 いくらカメラマンとしてはプロだとは言えど、指導となれば別・・・なんて見方も勿論あると思う。しかし、やはり一つの物事のプロは枝分かれした時にこそその経験を生かせるもの。ましてや「素人」も「玄人」もないこの世界、いい指導かそうでないかは子供が決めるもの。


 彼の指導が始まって、最初の一声で全てがわかった気がした。「ああ、これはすごいわ。」



 そんな印象かな。自分はまだまだ子供たちを「惹きつけよう」としている。彼はもうすでに開始2分で「惹きつける」作業は終わらせ、そこからは一緒になって楽しむ作業に従事しているようだった。

 フィルターを通していない、生の子供たちは一体彼の目にはどのように映ったのだろう。彼の中に刻まれている一コマ一コマが、頭の中で、次の新しいイメージへと変化していくのだろう。だからこそ、子供に対してもクリエイティブに接することができる。

 彼が練習メニューを組み立てて、準備してここへ来たとは到底思えないほど、機転が利いていた。



 工夫、努力は勿論かかしていないつもりである。だけど、やはりどこか変化の起きない自分に、生徒に、意識はなくともマンネリを感じていたのかもしれない。今日は改めて、「プロの業」を拝見することができた。

 ちょっとずつツマミ食いをして、柔らかい感覚を手にしたい。

 慣れの中に新しい発見を。毎日少しずつ少しずつ。 







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Last updated  2007/11/21 06:39:24 AM
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