椿荘日記

椿荘日記

オペラ話しは尽きず  




今晩の、掲示板の書き込み(>マルチェリーナさん)に刺激されて、久し振りに、オペラの全曲ものを幾つか聞いていました。
プッチーニ「トスカ」、R・コルサコフ「金鶏」、バルトーク「青ひげ公」、ビゼー「カルメン」。
「トスカ」と「カルメン」のタイトルロールを歌っているのはカラスです。この二つは古い録音ながら(EMI。65、64)、音もよく、カラスの絶頂期のもので迫真の出来です。共に激しい性格の女主人公を演じて(表現して)いるわけですが、その歌声だけで、喜び、悲しみ、怒り、緊張が聞く者の耳に伝わってきます。
そして特筆すべきは、「トスカ」でスカルピア(テイット・ゴッビ)が歌うテデウムです。
敬虔な祈りの声にスカルピアのどす黒い欲望が交錯するという空間性の優れた部分です。トスカのアリアは皆美しくて好きなのですが、私はこのテデウムが一番好きで、聞く度に唸ってしまいます(特にゴッビの悪者声がいいですね)。

掲示板にも書いたのですが、上記のものは、皆舞台で観ています。
トスカやカルメンは上演の機会が多いので何度も観る機会がありましたが、金鶏や青ひげ公はかの地でもなかなかないようで、青・・はかなり前にウィーンで観たきりです(録音も少ないですしね)。

「椿姫」の最近のものはアンジェリーナ・ゲオロギューがショルテイの指揮で始めてタイトルロールを歌った、ロイヤルオペラハウス(コヴェントガーデン)の公演(ソフトになって出てますね。丁度その日にマリは観に行ってまして、三階桟敷辺りの人影として写っていました)がやはり良いです。容姿、声(三点ハは出てませんでしたが),演技共に堂々たる、ではなくて嫋々とした椿姫には文句のつけ様はありませんでした。久し振りの名公演に会場も沸いていまして(ショルテイでしたし)、本当に幸せな夜でした。

その他、スカラ座の引越し公演(95年)に姉夫婦と行きましたが、プリマドンナが余りよくなかったのと(歌か容姿かどちらかは必ずクリアして欲しいものです)リリアーナ・カヴァーニの演出が凝り過ぎというより,映像向きの舞台作りだったのでしょうか、うるさくて(?!)返って集中できませんでした(「愛の嵐」は好きなのですが)。ゼフィレリの映画には触れないで置きましょう(メトのトウ-ランドットは派手で、向きで好きですが。そう、掲示板にメトと書いてしまいましたが、日本にきたのはスカラ座でした。メトは同演出のソフトでした。ごめんなさい)。

実は未だオペラごっこをやっているのです(笑)。
年末年始のクラシック特番を観ながら、毎年遊びに来る姉と酔っ払って(爆)。大声で「乾杯の歌」を歌ったりしています(勿論フリ付きで)。いつもはクールな義兄も何時の間にか巻き込まれていて・・・、。
お酒はやっぱり恐ろしいですね。




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