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信用取引をやったことがない人に信用取引の恐ろしさについて説明する時、一番分かり易いのは建玉の損切り時だろう。建て玉を損切りする時に発生する損金については、証券口座内の現金残高から差し引かれる。この時、損金以上の現金残高がなかった場合、現物株を売却して現金を確保しておかなければ欠損金が発生する。欠損金が発生した場合は追証発生となる。追証については、後日述べる。現物株であれば、安い時に売って高い時に買い戻さない限り、保有する株数が減少するという事にはならない。株価が変動していても、企業の業績に変化がなく、また増資しない限り、ファンダメンタルの観点では価値は変わらないと解釈できる。しかし、現金がなくなるまで現物株を購入し、更に信用買い(売り)をするという信用2階建て取引の場合、損切り時には追加資金を投入しない限り、確実に保有株数が減少する。そうであれば、十分な現金を確保した上で信用買い(売り)をすればいいのではないか、という考え方もあるだろうが、基本的にあまりお勧めしない。信用取引には建玉に相当する金利が発生するのだ。なるべく現金を確保するより、現物株の比重を高めた方が良いというのは複利計算をやってみれば明らかだといえる。金利について。建玉にかかる金利については、建て玉を決済した時に清算される。つまり、建て玉を売却しなければ、金利支払分の為に損金が発生する事はない。欠損金が発生することもない。建玉を決済した時以外で損金が発生するのは、精々手数料くらいのものである。しかし、金利分は建玉評価損益に反映されるので、維持率に影響するという点は忘れてはならない。維持率については、後日述べたいと思う。信用取引の肝となるのはこの維持率である。なお、意外に知られていないが、現在の日本の信用建て玉にかかる金利は世界的に見ても、歴史的にみても低水準である。僕はこれらの信用取引についてのトリッキーなルールに恐ろしさを感じなかった為、多くの建て玉を持ち続け、被害を大きくしてしまったようだ。実はこれらを骨の髄まで体験し、実感した今でも、実は余り恐ろしさというのは感じていない。信用取引は、実際に経験してみないと分からない事が余りにも多い。しかし経験した人は、例外なく結論だけを簡潔に述べて終わりにしてしまう。その事が信用取引に対する偏見を生む。今回「むぎゅ。」では、信用取引に対する誤解や曲解を一つ一つ解いた上で、最後に総括をしたいと思う。
2007.09.27
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「業績が会社計画通りに推移すれば」という前提を投資判断にしているバリュー投資家もいますが、そもそも会社計画というのは既に『発表済み』の材料です。また、『不確定要素』でもあります。『発表済み』の『不確定要素』である会社計画を投資判断にしている事自体がバリュー投資の本質から外れているといえる、とも考えられます。つまり、価値と価格との差に着目するなら、会社計画と自分の業績予想とを比較するべきです。何度も言っている通り、バリュー投資は「市場参加者よりも自分の方が適切な判断をする事ができる」という前提のもとに成り立っている欺瞞的手法です。
2007.09.23
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エネルギー資源を中心に、ありとあらゆる商品価格が暴騰している。過剰流動性がもたらす弊害は、行き過ぎるインフレである。諸外国の物価が上昇し続ける中、日本国内の物価上昇率だけが極めて低い。マネーの絶対値はとっくの昔に過去最高を更新。マネーサプライも依然高水準で推移している。残念ながら資本が国内を素通りし、アメリカやイギリスなどの金融立国を経由して、途上国へ流入している。資本の流出で支えられた円安は、果たして輸出企業の利益につながり、日本国家の経常黒字を支えている。積み上げられた経常黒字は、アメリカ主導の資本主義社会というイカサマレースを支える為に大半が使われている。資本の有効活用をしていない事が、間接的に資本主義社会の矛盾から目を背ける事に繋がるのは皮肉である。新興国の高成長を支えているのは、社会主義・共産主義国家の資本主義化と、IT革命による経済のグローバル化による発展に他ならない。そして、新興国の急速な発展に伴い、資源価格が高騰し、また、その事自体が資源国家でもある新興国の高成長を促している。これは、逆から考えると新興国の急成長による資源エネルギーの需要増加は、資源価格自体に織り込んでいる事を示している。尚且つ日本の低金利がもたらす過剰流動性も一役買っていることは言うまでもない。つまり、何らかの理由により新興国の成長が鈍化する、または資金の流れが逆流するような事があると、資源価格は大幅に下落する可能性が高い事を示している。資源価格の下落は、資源国家の成長率を下げ、更なる資本流動性の減少をもたらすのは言うまでもない。残念ながら日本は資源の乏しい国である。しかし幸運な事に、資源エネルギー効率が極めて高く、加えて一般にはまだまだ普及しているとは言い難いものの、太陽・風力・バイオエネルギー技術水準は世界でもトップクラスである。今後、発展し続ける世界経済の消費資源増加を緩和する為、エネルギー効率を高める技術を輸出していく事が重要になってくるだろう。
2007.09.16
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真実は、本当の真実はいつも真実味がない。真実を真実として伝える為には、絶対に、嘘を少し混ぜなくちゃいけない。その少しだけ混ぜた嘘が、放っておくと無意識のうちに徐々に大きくなって、伝えたい事柄を真実から遠ざけてしまう。僕らはその事に気が付かず、気が付いていたとしても気が付いていないふりをしながら、皆を喜ばそうとエンターテイナーに徹するんだ。
2007.09.08
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