なぜ市場は思考を裏切るのか(バリュー投資に騙されるな)

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2006.10.04
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中国市場が信用できない。

中国の急成長は、不動産価格の上昇で膨れ上がった投機資本が原動力となっている。それでは現在の不動産バブルを起こしている投機資本は誰が出しているのか?アメリカのワールドダラー?違う。中東のオイルダラー?違う。正解は、中国人自身の膨れ上がったバブルマネーである。つまり、中国の大富豪は香港などの闇ルートを介して外資として、また直接内側から、当然人民元で不動産を買っている。中国の高成長は、人民元の為替レートが低い事で成り立っている。将来人民元の切り上げがあると睨んでいる投機資本が流入し続ける事で、不動産価格の上昇が起こり、市場に流動性が生まれている。逆に、天然資源や不動産関連企業などが中国の高成長の大半を占めており、機械や電気などの製造業の伸び率は明らかに鈍化している。恐らく、万博やオリンピック後は急激に鈍化する事は避けられない。
一昨年、新興国に大量の資本が流入し、世界経済を大いに活性化させた主要因は、日銀の想像を絶する為替介入による。この先何があっても日米は運命共同体であり続けると言う双方の合意の下、アメリカがくしゃみをすれば日本は風邪を引くと言う事を承諾した上で、日本は国際社会で一定の地位を保証された。日本はワールドダラーのかなりの割合を保有するに至り、そしてその資本が中国の不動産市場に流れたのは言うまでもない。しかし現在、流入し続ける投機資本により中国の外貨準備は既に日本を抜き、世界一になっている。この事が意味する事は大きい。念の為書いておくが、ドルを大量に保有する事になった中国がアメリカに対して優位に立っているのではない。共産主義国家中国は資本主義国家アメリカに飲み込まれたのだ。
中国は国有の合弁会社など、自国内の資本を海外に流出させないようにする仕組みづくりに必死だが、実際の所は資本主義経済の流れは止められない。バブル崩壊は必然なのだ。中国の不良債権の額は公開されている数字は極控えめな数字であると思われる為そのまま鵜呑みにする訳にはいかないが、その控えめな数字でさえ日本のバブル崩壊後の不良債権総額より遥かに大きい。中国の金融機関は一蓮托生で脆弱であり、連鎖倒産で国ごと崩壊する可能性も強ち否定できない。しかし、バブルは崩壊するまでバブルではない。長期的なソフトランディングが可能なら、現在の中国市場はバブルではないという事になるだろう。中国が過熱した経済を神業的に巧く軟着陸させるには、所得格差を是正しながらインフレを抑制し、資本主義経済に飲み込まれないように共産主義を維持させながら資本流出を防ぐ必要がある。当然、それと同時進行で、改竄しているGDPの辻褄合わせをしなければいけない。
はっきり言って不可能である。自国の人口も全く把握していない国が、都合の悪い数字は抹殺される賄賂蔓延る未成熟な共産主義の下、期待を込めながらどんぶり勘定で出してきた経済指標のなんと輝かしい事か。

これからの中国から目が離せない。追い詰められた中国に解決策はあるのか?請うご期待!





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Last updated  2006.10.04 18:27:42
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