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いまさらのいまさらのいまさらで、いまさら何言ってんだというところですが、私の初めてのBlack Keysです。Black Keysという名前はずっと知っていたけれど、なぜか耳に入れることもなく通り過ぎてきていたのはなぜなのか、いまだにわかりません。何が私を避けさせていたのかも、全然わかりません。そしてなぜこれをリアルタイムで聴かなかったのか、当時の自分をちょっと叱りたい。ただ、これをディスクユニオンの棚でなんとなく手に取ったこないだの自分をほめたい。「El Camino」は彼らの7枚目のアルバムです。徹頭徹尾、ロックです。歪んだギターと乾いたドラムスの竜巻のようなグルーヴで押し切るこの熱量。だけどメロディのそこかしこに感じる歌心というか、哀愁めいたものが、ブルースなのでしょうか。私にはそれを語れるほどの知識がありませんが、なんだか単なるロックという言葉で片付けられないものがあるように感じます。ヴォーカル&ギターとドラムスの2人組というと、White Stripesを思い出しますが、私はちょっと声が苦手で…。その点、Black Keysの声は私の耳に何の違和感もなく馴染みます。だから余計に気に入ったのかもしれません。これを大音量で聴きながら車をかっ飛ばすと、非常に爽快です。
2024.06.22
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先月、レコード・ストア・デイがありましたが。SuedeがAutofictionのライヴ盤を出すことは知っていたのです。しかし、これはおそらくヨーロッパ限定というようで(ファンコミュニティで聞いた)、日本には入ってこないとのことTamas Wellsのライヴのついでに、一応ディスクユニオンやタワレコ、HMVを回ってみましたが、やはり見当たらない。ヨーロッパの方々がフェイスブックに「買ったよ!」的な画像をたくさん投稿しているのを見て、ただただ羨ましく思っていたのですが。神はいました。ファンコミュニティの方が、「このショップならまだ在庫ありそう」というリンクを教えてくれたんです。そしたら……残りわずかだけど、まだ売ってた!!!はい、送料込みでけっこうなお値段でした。昨日ついに我が家に届いた一枚、勢いでレコードプレーヤーもゲットしておいたので、ずっと聞いています。こないだAutofictionのEXPANDED盤(これはCD)で同じライヴ盤買ったはずなんですが、なんか音がいいような…気が…する…!兄さんの「シンギン!」の煽りに合わせて、「フィフティ~ン!アゲイン~!」と合唱しております。内袋にずらりと兄さんがプリントされてちょっと笑えます。他のメンバーもちゃんと判別できる程度には写ってますよ。みんな横顔が超カッコいい。王子のシャツのお胸が開きすぎててドキドキします。レコードなんて何十年ぶりのことでしょう。私のレコードデビューは、幼稚園でした。園から帰ってくるとまっすぐレコードの前に直行して、自分でチェッカーズかけて聴いていたんですよね。いま思えば、マセたガキでした。さて、手を出すまいと思っていたレコード界隈についに頭を突っ込んでしまいました。まずは……Suede全部…それから…たくさん…
2024.05.01
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2021年にリリースされていたKings of Convenienceの「Peace of Love」です。ちゃんと発売してすぐに買いました。聴きました。ところが、当時の麻痺した私の心には全然響いてこなかったのです。こういう、見た目も音もお洒落なものを卑屈に拒否していた時分だったので…なので放置。しばらく放置。発見したの昨年。ジャケットがすでに素敵。何この大人な感じ。KOCのアルバムジャケって、総じてスタイリッシュの極みなのですが、今回のはずば抜けてお洒落。二人の関係性を俯瞰で見たらこうなるという感じが、一目でわかります。この二人の、ドライでいるようで密なコンビネーションが、音にしっかり反映されているから、やっぱり好きなんですよねえ…。のっけから二人のハーモニーにじわじわとやられます。KOCの音なのでパンチで勝負ではなくて、それこそまるで遅効性の毒みたいに、ゆっくりと時間をかけて私の心に染み入り、いつしか、そのフレーズしか頭の中で繰り返せなくなる感じ。「Fever」がその極み。歌詞をつらつらと眺めていましたが、何だか私にはとてもビターな印象を受けました。スウィートはほんのちょっとで、ビター比率が高め。人生とか、愛とか、生きていく上で避けて通れないものに対する、ちょっと突き放したような目線を感じました。でも、それがまた心に寄り添ってくれちゃうときもあるんですよね。来日公演、東京大阪と追いかけたころが懐かしいです。
2024.05.19
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先日ディスクユニオンから来たメルマガ見てたら、バニのB-Sides、2021年のレコードストア・デイにリリースされたものがめっちゃ格安!だったのでつい買ってしまいました。ホワイト・ヴァイナルが素敵です。そして2枚組なのですが、1枚目は1998年ヴァージョンで、2枚目が2021年にバニが改めてヴォーカルを録り直したものなんだそうです。聴き比べが楽しいです。1枚目は声が細めで、青くて若い!2枚目は渋い!個人的には渋くて枯れた声が基本的に好みなので、2枚目の方がより好きかなと思いました。B-Sidesって相当好きじゃないと買わない類のものなんですが、このバーナード・バトラーがどれだけすごいB-Sides作れるかっていうのは、Suede時代を知っていたら当然なわけで。すごすぎて怖いくらいです。そしてソロのB-Sidesの引き出しの多さには、脱帽です。バニお得意のゴージャスなストリングスが炸裂する「Bye Bye」(マラケシュって書いてある方のアレンジが確かにエキゾチックな雰囲気で素敵)や、シンプルであるがゆえにピアノの美しさがたまらない「The Sea」、サイケデリックでファンキーな「Hotel Splendide」、バニのギターとストリングスの相乗効果がたまらん「It’s Alright」、フォーキーな「My Domain」。この曲なんかは、今度出る25年ぶり?の新譜につながる雰囲気じゃないかと。ラストはこれぞ名曲と私は思ってる「More Than I Thought」。この曲、なんだか歌詞もぐっと来るんです。別にSuedeを重ねるべきじゃないと思うんですが、どうしてもそっちを思い浮かべてしまう。若くて青くてヒネてたバニの思いがぎゅっと込められているように思ってしまいました。で、このジャケですよ。若いですね…。可愛いですね…。このころの、おかっぱが伸びたみたいな髪型が好きです。ギター弾きながら前後左右に揺れてると、髪がばさばさ揺れてカッコいいですよ。今はわりと爆発気味(インスタのストーリーとか、寝癖だらけであまりにも自然体すぎて笑えます)。
2024.05.25
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