「(Come with me to) Albuquerque」だけはDLしていましたが、アルバムプレビューがマイスペにUPされたときは、あえて聴きませんでした。アルバムとしてのきちんとした形は、PCからの音ではなくて、私がいつも愛用しているオンボロコンポから、いつものように聴きたかったからです。そうでなくちゃ感動はちょっと薄れてしまう。
前作「While I Walk You Home」では、悲しくなるほどの切ない愛が歌われていましたが、今作は、森川さんがDylan=Borge自身にインタビューしたライナーでも書いていらっしゃるとおり、希望に満ちた前向きなアルバムに仕上がっていると思います。 愛に傷ついた人間が登場し、ある意味閉鎖的な感情を歌っていた前作に比べて、今作の詞は、登場人物が多彩で、物語的なものを感じさせます。いろいろな風に解釈できる詞は、聴き手の想像力やそのときの心持ちで、様々なカラーに変化するような。そういう方が私は好きですね。