A Plea en Vendrediとフライヤーには書いてあったので、てっきりこればっかりやるのかと思っていましたが、過去作からいろいろと披露してくれて、あの時こうだったなとか、こんなことあったなとか、頭の中にいろいろなことが走馬灯のように駆け抜けていきました。そのせいで、現実のタマスの歌と、過去の自分の記憶がないまぜになり、私は過度にセンチメンタルになっていたと思います。
そんな気持ちを静めてくれたのは、最新作「To Drink up the Sea」の曲たち。大崎さんが「4月はぼくにとって革命」と言及されていましたが、「August I Think Nothing Much At All」は、私の死に体の心にも革命的でした。ここで、私は自分の心の奥底に何かが頭をもたげるのを感じたのです。それがはっきりとした形になったと思ったのは、翌日のライヴの時のことでした。