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2024.10.14
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カテゴリ: 映画



ふだんなら10人いるかいないかのスクリーンが、この日はほぼ満席。メディアに取り上げられた影響力はすごいですね。
私は主演の山口馬木也さんの顔が好きという不純な動機で観に行ったのですが…確か、この方を見たのは昼ドラだったはず。妙に「顔が好き…」と思ったことを覚えています。

時は幕末。
会津藩藩士・高坂新左衛門は、同輩と共に長州藩士・山形彦九郎を暗殺しようと闇夜で待ち伏せするのですが…斬り合いの最中、轟く雷鳴が!
目覚めた高坂は、なんと現代の京都、しかも時代劇撮影所にタイムスリップしてしまったのでした。

……っていう導入は「ありがちじゃない?」って思うのですが、それでも笑っちゃうんですよ。高坂が時代劇の撮影に乱入しちゃったり、時代のギャップにいちいちうろたえまくったりするところが。妙に順応が早すぎじゃない?と思っても、それが気にならないストーリーの展開の面白さ。いちいち笑いが挟まるのですが(高坂がお師匠に殺陣の指導をしてもらうところ、爆笑)、これはやっぱり関西的なノリ?でも、それがいいんです。ふっと場の空気を緩めてくれるところが、ね。

で、高坂は武士の経験(笑)を生かして、撮影所の斬られ役としてデビューするんですが、やはりそこは演技が真に迫るものがあって、徐々に頭角を現していきます。
そんなところで、名優・風見恭一郎が10年ぶりに時代劇にカムバックの報せが。しかも風見は敵役として高坂を直々に指名してきたのです。え、なんで!?


山口さんと風見役の冨家ノリマサさんの殺陣の迫力は、久しぶりに時代劇で胸躍りました。暴れん坊将軍(映画本編での扱いに笑った)大好きだった私は、上様の殺陣を最初に観た小学生のときみたいに興奮しましたよ。

ちょっとほろっときたのは、高坂がケーキを食べて「こんな美味い菓子をみんなが食べられるようになるとは、日本(ひのもと)は良い国になったのですな…」と泣くところ。それと、戊辰戦争後の会津藩の人々がどのような運命をたどったのか知り、静かに慟哭するところ。こういうシーンを挟みながら、ラストへとつなげていくわけですから、あの決闘は固唾をのんで見守ることになるんです。

最後もちょっと笑いがあり、そして…お前もかー!!というところで終わります。

侍が現代にタイムスリップなんてありそうなシナリオじゃない?と思った方。
その思いを軽く飛び越えてくる面白さがあります。見ないのはもったいないです。
本当に、これは面白かった!観に行けて良かったです。山口さん、やっぱりカッコいい…






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Last updated  2024.10.14 15:39:25
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