+蒼い水溜り+

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April 9, 2005
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揺り籠


無理に差し込んだその細い金属は赤い血を呼び覚ます
血の滴った針金の翼は空を飛ぶ事は叶わずに
いつも何処までも僕を堕とし逝くだけ

この世に溢れ過ぎてる繊細で鮮やかな色の数々を知らなければ
僕は絶望など感じずにいられただろうか この瞬間のように
この世に溢れ過ぎてる愛だとか恋だとかを目にしなければ
僕は辛苦とは無縁だっただとうか 今 この瞬間のように

美しすぎる世界はあまりに眩しすぎて

汚れきった世界は暗黒の闇を神秘に染め上げ
僕の心を蝕んでゆくんだ 確実に しかし密やかに

背に差し込んだ血の滴る針金の翼
動かす度に僕は悲鳴をあげる

身体中に刻まれた切り傷は僕の生命の証
薬で戒めた心は今もなお激しく叫んでる
歩く事さえ出来なくなって這いずってる想いは
きっといつか消えて無くなる 宙に導かれるように

羽根が美しく舞う事はなく
耳に優しい羽音は一生聞けないだろう
鈍い音を上げて僕の背はまた悲鳴をあげる


あまりに重い足枷で僕は動く事が叶わずに
只宙だけ睨みつけて神を怨み叫ぶ

生まれた事を悔やんで

この世に広がり続ける絶望などなければ人間など生きれないくせに
皆幸せばかり追っているんだ 己の愚かさを振り返る事さえせず

皆何処かで闇を求めているんだ 己の幸せを棚に上げて唄う

世界に降り注ぐ陽はあまりに強すぎて
僕は焼き殺されてしまうよ 叫びが聞こえるだろう?
光に大きくこの背の偽の翼を照らしたら
本当の翼を得られるのかと 叶わぬ願いを今も想う

腕に重く圧し掛かる手枷を睨んで
僕は叫ぶ 神など死んでしまえ
心に重く圧し掛かる錘は砕けない
僕は叫ぶ 世界など死んでしまえ

神が死ぬか 僕が死ぬか
そのどちらかしか路はない

僕は今も血飛沫だけを噴いて

必死に羽ばたいているんだ


針金の翼で・・・



by、睡姫+迷蝶+





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Last updated  April 10, 2005 12:10:20 AM
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