「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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わたくしごと
2010年11月11日
明治は遠く・・・どころじゃない
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「学校の図書館で、古い本が多量に破棄され、新しく購入された本を見たら、『漫画で読む名作』の類であった。文章を直に読んで、細かな表現などを味わうが読書だと思うが」
という趣旨の投書があった。
「このお母さん、わかってないなぁ」
と思った。
今の、高校生、中学生にとって、明治・大正・昭和初期(すなわち戦前の近代日本)の文学は、もはや「古典」の域に達している。
近代の文士たちが、苦労して「口語」を作り出していくのだが、「文語」から「口語」への橋渡しの時期だから、今の中高生にはまったくといっていいほど読めない。
しかも、たとえば「かまど」など、多分昭和30年代までは普通に存在していた物の多くがすでに生活の中から消滅し、かりに文章が読めてもそこの書かれている具体的な事物が理解できない・・・ということも多いようだ。
さらにいえば、
という姿勢さえ、今の中高生のほとんどはなくなっているのだろう。
だから、かりに漫画であっても、名作といわれる文学に少しでもふれて、「ものと本を読んでみよう」とでも思ったならば、それだけで上出来ではないだろうか。
写真は、我が家の本棚に埃をかぶっている漱石全集。
大学時代に生協の安売りで手に入れて第1巻から読んだ。
夏目漱石が、自然主義文学からスタートして、やがてロマン主義を取り入れ、最後にそれを集大成していく・・・という文学上の試みも、1冊だけ読んだのでは分からない。
それでも、中学生の頃に「こころ」「坊っちゃん」「我が輩は猫である」などを文庫で読んだもの。
「猫」などは、大学院生くらいになってようやくいくらか分かるようになったくらいある意味で難解だが、諧謔の表現の代表としてか中学校の教科書にも掲載されていた。
絵も、大学時代に何度が東京の美術展に出かけ、ピカソの作品が年代順にたくさん展示されているのをみて、ようやくゲルニカにいたる表現の意味を理解することができたと思う。
閑話休題。漫画でも、新聞でも、文庫でも、何でもいいから、本に親しむ機会を多くつくるというのは大切だろうと思う。いつか、本物に出会う日のためにも。
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最終更新日 2010年11月11日 14時23分41秒
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