英語以外の作品が作品賞を取るのはアカデミー史上初。韓国映画としても初受賞となる。
作品賞と国際長編映画賞(昨年まで外国語映画賞)を同時に受賞するのは、アカデミー賞の歴史において初めてとなる。
カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを受賞し、アカデミー賞の作品賞も手にするのは『マーティ』(第28回/1955年)以来2作目となる。
ステージには『パラサイト』のスタッフ&キャストが集結し、「想像もしたことがないことが現実となりました、本当にうれしいです。いまこの瞬間に、意味のあるタイムリーで象徴的な歴史が作られていると思います」とアカデミー賞への感謝を述べた。
歴史的快挙を成し遂げることにもなった作品の見事さに打ちのめされながらも、富裕層家族の妻の美しさに見惚れて、観終わった後すぐに「チョ・ヨジョン」の名前をググったのは自分だけではないだろう。
富裕層と貧困層が社会構造的にセパレートされてしまった現代において、それは彼らの物理的な距離が近づきすぎたことを示唆している。本作が心に残す傷跡については観客それぞれが持ち帰るものだが、富裕層側から本作を観た場合(これだけ世界中でヒットしているわけだから、当然のように観客には様々な階層の人がいるだろう)、その意識が北米や南米や東南アジアに存在するゲーテッド・コミュニティのようなさらなる社会の分断を促進させる方向にいく可能性も否めない。優れた映画の多くがそうであるように、『パラサイト』は危険な作品なのだ。
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