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子宮破裂のリスク



”無理して自然に生むと子宮破裂する確率が、100人に1人とも2人とも言われている。そんなリスクを冒してまで出産するなんて、意味がない。”

と言われました。知識のない私はどうせ陣痛は痛いものなんだから、もし子宮が破裂してもすぐに緊急手術で縫い合わせれば大丈夫なんじゃないかとも思いました。でも子宮破裂って、そんな生易しいものではないんですね。母子の命に関わる、ということです。これを聞いてさすがに少し青くなりました。

実際私の父は帝王切開がどんなに辛いものかも知らずに、

”それはリスクが高すぎる。やめときなさい。”

と言いました。でも一人目の病院を選んだのも近いからという父の進言によるものだったのです。結果的にはその病院の医者はすぐに帝王切開をすることで有名な医者でした。実際切られた後から知ったことですが。私のお腹を切られたのは父のせいだと今更言っても仕方ありませんが、少しはそういう思いもありました。そして今回ばかりは人任せではダメだと思い、私の思いを貫きました。

実家のある市内でただ1つ、帝王切開後の自然分娩を引き受けてくれる大きな病院がありました。そこの先生は上記の先生とは全く違った意見でした。そしてこの病院では今まで子宮破裂したケースは一度もない、とも言われました。えっ、だって100人に2人じゃなかったの?全然話が違うじゃない、、、と驚くと共に少しほっとしました。

ただ、帝王切開後の自然分娩にはリスクが伴うため、条件があります。まず、お腹の傷が縦切りだった場合、リスクが高いので無理なようです。欧米では傷が目立たないように帝王切開は横切りが普通ですが、私は一人目も日本で生んだのでお腹の傷も縦に入っています(これには本当にショックでした)。ただ、よく調べてみると、何と表面は縦の傷でも、中の子宮は横に切ってあったのです(これは日本でも普通なようです)。この事実に又ほっとしました。

さらに、子宮の傷が綺麗なこと、これも条件です。傷の状態が良くないと、子宮破裂のリスクがありますからね。あと、お腹の子供が大きすぎないこと(体重増加は普通の妊婦だと8~10キロくらいまでOKですが、一人目が帝王切開だと5キロくらいが理想のようです)。これってかなりきついです。でも私は幸か不幸か妊娠中かなり調子が悪かったので、食事もままならず結果的には5~6キロ増でした。一人目の半分ですね。一人目と二人目でこうも違うものなんですね。

出産近くになると、レントゲンを撮って、骨盤の大きさも検査します。骨盤が小さいとやっぱりまた帝王切開になってしまうようです。幸いにも私の骨盤サイズはOKでした。

子宮内の傷ですが、これをチェックするには何とスキャンだけでは十分ではないので、

触診!!!!

になります。それも出産間近にしないと意味がないので、出産が近づくと医者に何度も子宮の中に指を突っ込まれます。この痛み、忘れられません。陣痛の痛みより痛かった気がします。目が血走るような痛みを何度もこらえて、それでも自然に生みたかったのです。下から見ると一体どこまで手を突っ込まれているのか、想像したくもありませんでした。

前回の帝王切開の傷が高い位置にあると、いくら触診しようと思っても先生の指が届きません。なので、傷が低い位置にある(子宮口に近い位置)というのも条件になります。私は出産時、指の長い先生を求めて祈るような状態でした。だって届かなかったのですから、最後の最後で!!!


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