今日も歩いて健康になろう

今日も歩いて健康になろう

体内時計を整えよう


そう思って布団に入っても,なかなか寝付けなかった。
という経験はありませんか?
「サーカディアンリズム」というからだのしくみを知っていると,
上手に寝つけるようになりますよ。
「サーカディアンリズム」とは,日本語では慨日(がいじつ)リズムと言います。
およそ一日リズムのといった意味です。
人間のからだには体内時計というものがあり,
朝起きて夜寝るまで,いえ,眠ってからも,
ある一定のリズムで動いています。
その活動を総称して「サーカディアンリズム」と言います。
例えば朝起きて,光を浴びます。
すると,脳からセロトニンが分泌されて,覚醒します。
もっと正確に言うと,光を察知するのは,
寝ているあいだからはじまります。
目を閉じていても目の網膜から光を察知するからです。
この朝の目覚めのスイッチがはいってから,
およそ14~15時間ほどたったところで,
眠りを誘発するホルモンである,
メラトニンが分泌されます。
こういったリズムがあるため,
もし,早く寝たいと思うならば,
寝たいと思った日の朝に,少し早起きをする必要があるのです。
早起きするために早起きするって,
ちょっと変な感じかもしれませんけどね。

人は,毎朝光を浴びることによって,
体内時計をリセットすると言われています。
なので,週末だからと言って,
遅くまで寝ていたりすると,
このサーカディアンリズムが崩れて,
週末は頭が働かないとか,
変な時間に眠くなるとか,
ちょっとした時差ぼけを起してしまいます。
なので,週末であっても,
同じ時刻に起きるのが望ましいのですが,
できない場合でも,せいぜい1~2時間のずれに
おさめておくことが大切だと言われています。

それと,このサーカディアンリズムは,
長い間規則正しい生活をしていると,
ある程度は記憶する機能も持っていて,
毎日リセットしてはいるとはいえ,
からだがリズムを覚えて,
多少寝る時間や起きる時間がずれても,
それまでのリズムで働こうというふうに,
リズムを整えてくれます。

例えば,私の場合,夏になると,
4時過ぎに起床して,9時過ぎに就寝しています。
このリズムをある程度,からだが記憶しているので,
今も,自然に4時過ぎには目覚め,
9時ぐらいになると眠くなってしまいます。
最近,外が暗いので,目覚めが遅くなりつつはありますが,
からだが夏時間をまだ記憶しているということは,
実感しています。

自分自身のサーカディアンリズムがどう動いているかを把握し,
それに合わせて生活すると,
からだにはストレスがないと思います。
若干不都合があるとすると,
サーカディアンリズムが整い過ぎていて,
融通がきかないため,夜更かしができないということでしょうかね。
ということで,自分の体内時計がどう動いているのか,
意識してみるといいかもしれません。

これらの事実から言えることは,
サーカディアンリズムを無視してはいけないということです。
人は太古の時代から,
太陽が昇るとともに目覚め,
暗くなると眠るという生き方をしてきました。
それが自然の生き方の基本であると思われます。
このリズムにのっとって生きること,
これが一番からだに優しい生き方であると思います。
サーカディアンリズムを無視する生活は,
がんや心臓病,脳卒中,代謝異常など,
生活習慣病にかかわる,
何らかの弊害をもたらすと考えられています。

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: