「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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おはなしパレット☆ミーとハナ別館
(サケの育て方~最終章)
イクラちゃんがやってきた《サケの育て方~最終章》
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■サケの育て方■
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■日付
2003年 1月 8日 (水)
■本文
今日、図書館に行って、サケの育て方関係の本を探してみた。ありませんでした。
‘野生の魚を育てる’という内容の本を見つけたのだが、上流に住む魚として、イワナやヤマメやニジマスはでていたが、サケはなかった。当然成長するまで育てられないのだから、仕方がないことなのか。
でもイワナやヤマメも写真で見ると、サケの稚魚に似ているし、ニジマスなんて、味もサケに似ているし(?←怖い発言)種類としては同じものなのか・・・
そこに書いてあったのは要約すると、
1.水温は、やはり低め。18度以上にはしない。夏場などは、冷却用の機械を使った方がよいとのこと。
>>>まあ、うちは3月には放流するから、これはクリア。涼しいところにおいておこう。
2.直射日光は絶対ダメ。
>>>うんうん。
3.暗いところを好む。また、人の気配や、音に敏感。ナーバスになって、水槽の周りにぶつかるような泳ぎかたをするときは、周りを黒い布などで覆ってやるとよい。あまり水槽をたたいたりして脅かさない。おびえて、えさを食べなくなり、やせて死ぬ。
>>>きゃ~、いつもたたいているよ。気をつけましょう。(^_^;)
4.えさは、市販のものでよい。かなり貪食。赤虫なども好む。食べ残しで水が汚れないように注意。
>>>餌付けは難しいらしい。ほーほー。
5.小石を敷き、小さめの岩なども入れてやる。
>>>なるほど。かくれる場所が必要なのね。
これはあくまでも、上流の魚のことで、サケではありません。隠れ家についても、魚の種類によって、作った方がいい場合とそうでない場合があるようです。
どなたかご存じの方がいらしたら、教えてください。お願いします。
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■イクラちゃんがやってきた=6=■
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■日付
2003年 1月 24日 (金)
■本文
孵化してから、45~50日経過。体長5~5.5センチです。
もうすっかり、魚らしくなりました。でも、実際にはこの10倍以上にもなるのだから、まだまだ赤ちゃんなんですね。
こんな感じ!
えさを入れても初めのうちはなかなか慣れなくて、かなり警戒しているようでした。入れてから、5分ぐらい経って、私がいなくなってから、食べ始めていました。
それで、えさを食べる様子を観察するためには、影が映らないように、床に這いつくばって息を殺して待っていなければなりませんでした。
今では、食欲に勝てなくなったようで、入れるとすぐに、パクついてきますよ!
えさを食べる様子
お気に入りの場所
↑一匹だけ物陰が好きな子がいます。他の三匹は、びっくりしたときだけ入るのですが、一匹はほとんどいつもこの中に入っています。
4匹揃い組
サケに関する本がなかなか見つからなかったのですが、図書館で別の本を探していて、「ふしぎ」というキーワードで偶然ヒットした本。
「サケのふしぎにせまる」
稗田一俊/文・写真(旺文社ジュニア・ノンフィクション)
写真がたくさんあってすごくわかりやすい。子どもが観察しているのだから、こういう本を探していたのです。とは言っても2年生には少し難しいかな?説明しながら一緒に見ていった方が良さそうです。
あれから、インターネットでもいろいろ調べてみました。
書き込みをしてくださった皆さんありがとうございます!!
調べていくうちにとても大切なことに気づきました。
それは、学校単位でサケの飼育をしている所の多くは、近くに川があり、サケの戻れる川にしようという目的を持っての飼育だということです。
我が家でもこのサケを育てたのち、いったいどこの川に帰すのか・・・ということは、最初から気になっていたのです。
卵をいただいたときの説明で、(江戸川など)となっていたのですが、東京湾に流れ込む江戸川は、本当にサケの戻れる環境なのかしら・・・?それとも、ただ捨てるだけ?
「観察」という人間本意の都合だけで、飼い始めてしまいましたが、いったいこれはどんな意味のあることなのかしら?と、今になって考えさせられています。
とにかく、ここまできたからには最善を尽くし、元気に自然に戻してやりたいと思います。これをきっかけとして、食卓に上る一切れの焼き鮭や、大好きなイクラが、大自然からの贈り物であるということも、親子であらためて話し合っていきたいと思っています。
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■イクラちゃんがやってきた=7=■
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■日付
2003年 3月 14日 (金)
■本文
1月24日の日記以来、1ヶ月半もの間
サケの記述をしてなかったのですが・・・
我が家のサケは今も健在です!!
大きくなり、またとても元気ですが、
これといった写真が撮れなかったので、日記にしませんでした。
12月7日に孵化してから、今日で98日、14週間たちました。
イクラがこんなになるなんて・・・
<2月10日>
この子達は、写真好きかも・・・
<2月26日>
やっととれた一枚
<3月11日>
上からのショット
現在、体長7~8センチ。
大きいのと小さいのとで5ミリぐらいの差があります。
えさの食いつき方にも個性があり、太り具合もちがっています。
めだかのえさや、乾燥のアカムシ・イトミミズなどを与えると、
すごい勢いで食べます。
以前のようにおびえた様子はなく、
指や割り箸でかき混ぜても、餌と思うのか近寄ってきます。
放流の時期がきていると感じます。
水槽の中での様子を見ていて、野性味を感じるのです。
もう、これ以上うちでは飼えないでしょう。
放流については、学校でもよくわからないと言うことで、
(これには正直言って、ちょっと無責任さを感じています)
入手先の窓口となった方に、直接お電話で教えていただきました。
ここから行ける川で放流可能なのは、多摩川・利根川・江戸川など。
しかし、東京湾に流れ込む河川については、
東京湾の生態系に影響するおそれもあり、まだ研究中ではあるが、
サケの回帰が報告されているということでした。
イクラが孵るのを観察することは、
それ自体たいへんおもしろいことでしたが、
私は、なによりも自然と環境について考えさせられました。
折を見て、子どもにもこの思いを伝えたいと思います。
近いうちに、家族で放流に行って来ます。
うちは4人家族だから一人1匹ずつ放してやるかな・・
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■イクラちゃんがやってきた=最終章=■
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■日付
2003年 3月 16日 (日)
■本文
お昼頃、江戸川河川敷に着いた。
風はまだ冷たいが、いいお天気だった。
凧揚げをしている子、バーベキューをするグループ、
グランドでは少年野球の試合をしている。
土手の上ではジョギングやサイクリング、散歩をしている人々。
日曜日ののどかな風景だ。
子どもは「おわかれだね~」と言いながらも、
何となくうれしそうにも見える。
どうやら「元気で大きくなってこの川に帰ってきてね!」
という気持ちの方が強いようだ。
水槽の中では、ずいぶん大きくなった(7~8センチ)と感じていたが、
川に連れてきてみると、あまりにも小さい・・・
川岸まで降りて、少しずつ川の水と混ぜてやる。
1匹目はすぐに自分から飛び出していった。
残りの3匹は、いつまでも箱の隅にかたまったままだ。
3~4分後、箱から出たとたんに水の中に消えてしまった。
満潮だったのかな(そこまでは調べてこなかった)。
風向きのせいか海のにおいがする。
海まではまだ距離があると思うが、
この辺りの水は塩分も少し含まれているのだろうか。
大丈夫かなぁ。もう少しさかのぼって、
矢切(やぎり)辺りまで行けばよかったかなぁ。
子供も一緒に淵まで降りられる場所ということでは、
よかったのだが。
いきなりボラかなんかに食われたりしないよね。
家に帰ったら空っぽの水槽。餌の残り。
やっぱり淋しさの方が先に立つ母であった。
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