謎作家・船沢荘一「鵡鷺愚《ぶろぐ》」1.0

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2007.05.24
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船沢です。 m(_ _)m

誰とは申しませんが、まあ昔の人々にちょっとした私信を。
見ているとも思えないけど、なんか見てるっぽいので。





 あるべき姿を見て接すれば、人はそのとおりになるだろう。
                ――ヴォルフガング・ヨハン・ゲーテ

いろいろと言いたいことはあるが、
まずはそれだけ。

10年あれば、家庭にもよるが、生まれた子供もお赤飯を炊いて祝うお年頃だろう。
にもかかわらず、「過去」のものさしで、その人の「現在」を見ようとするのは、
あまりにも杓子定規に過ぎないだろうか。
もっと簡単に言うと、 相手を見る側に、あまりにも進歩がなさ過ぎる

私自身、ここに来るまでに、捨てたものも、失ったものもある。
新しいステージに行くために、自分から捨ててしまったものもある。
けれども、それ以上に得たものも多い。
そうやって、いまの自分があると思っている。
おそらくこれからも、人生におけるこうしたトラッシュ&ゲットは続いていくだろう。

まあただ、自分自身、そんなに進歩のある人間だとは思えない。
払拭したい過去、消せない過ちなど、いくらでもある。
しかし、おのれ自身を省みて、少しずつ自分を変えていけるのが「人間」なのだから、
いまそこにいるのは、昨日の、1年前の、3年前の、5年前の“あいつ”とは
どこか大きく異なっているはずなのだ。
そのことを踏まえていないと、かつて鼻で笑っていた相手に、
いつか大きく足元をすくわれるかもしれない。
「俺」も「君」も「あいつ」も、誰もがみんな、お互いに……だ。

少なくとも、確実に言えることがいくつかある。

小さなコミュニティだけが、世界のすべてではないこと。
その中で 大きなことをやろうとしても、結局世界は何も変わらない ということ。
何かを啓蒙しても、構成員のパラダイムがすぐに変わるとは思えないし、
構成員のプライベートにかかわることまで、コミュニティは何もしてやれない。

自分自身が新しい世界を体験して、過去の世界から脱却し、
自分自身を変えていくことでしか、自分を取り巻く世界は変えられない のだ。
旧世界のパラダイムにしがみつく人は、そのまま取り残されるだけだし、
変化が異なる者は、ある変化をした人とは別の世界軸を生きることになるだろう。

ひとたび「新世界」を見て、新たな視点を手に入れてしまった人間は、
もう過去のステージとパラダイムには戻れないのだ。
たとえそのために、身内や友人
から「奇人変人」のそしりを受け、
あるいは衝突することになろうとも……。

そう考えると、古い世界の色つきメガネでしかモノの見えてない人々の、
なんと多いことだろう。

誰かの過去の不祥事をいつまでも蒸し返して、掲示板でクダを巻く者も、
部下の失敗をあげつらって、ネチネチと何時間も説教する管理職も、
居酒屋で酔った勢いで、上司や社長の悪口をまくし立てるサラリーマンも、
寄り合いの席で、親戚や町内会のあの人の悪口を言う主婦も、
みーんな 「同じ穴のムジナ」 だ。

他人の悪口を言って、余計に胃の中がモヤモヤするくらいだったら、
遠出したり、本でも読んでいたほうが、よっぽど頭にも健康にもいい。

というか、そいつの名前を思い出すのもイヤなら、
むしろいちいち反応せず、名前も出さずに放っておくべきでは?
なぜ彼らは、過去の傷口を、みずからの手で広げるマネをするのか?

スティーヴン・コヴィー博士も名著『7つの習慣』で言っているが、
「“刺激”に対する“反応”」は、自分の意思で選択できる
そこには、「相手に対する期待」= ビジョン も含まれている。

その人の「過去の悪い姿」しか頭にないのならば、
みずからが望む「相手のあるべき姿」=理想のビジョンを相手に投影すればいい。
誰かを王様にしたいなら、その人を「王様」だと思って接し、
それにふさわしい言葉をかければよいのだ。
あの娘を一流のレディにしたいなら、自分からそのように振舞うべきだし、
よい親、よい子であることを望むなら、その希いを日常生活で示せばいい。
心理学で言うところの 「ピグマリオン効果」 である。

それほどまでに、その人を「ダメな奴」と思っているのなら、
変わってほしいと思う部分、理想の姿を希い、
その人が「すばらしい人」になることを常に祈ることだ。
やがてその人は、内側から静かに変化を始めるだろう。


変わらないものをいつまでも嘆くより、
変えられるものを変えることからはじめよう。

まずは毎日の言葉を、明るくハッピーなもの、
誰かの豊かな幸せと成功を心から励ますものにすることから。

身も蓋もない言葉を投げかけて、相手を落胆させるのは、
もう終わりにしよう。

本気で成功したいなら、成功者の言葉を選んで使い、
成功者と同じマインド(考え方)を身につけることだ。

それでも周囲が変化を拒否し、現状維持を望むのなら、
彼らに足を引っ張られ、エネルギーを吸い取られる前に、
「あれはそういう人種なのだ」と割り切って、自分から遠ざかろう。

他人の愚痴や悪口は、
悪いオーラを溜め込み、心身を害することはあっても、
いいことなんか何一つない。
むしろ本人の眼前で直接指摘するほうが、まだお互いのためになる。

……まあ、そういうことだ。これ以上は何も言うまい。
現在のペンネームに決めたときから、旧縁が切れることも覚悟の上。
逃げた魚を追いかけるほど、自分も野暮じゃない。
とりあえず「達者で生きろ」とは言っておこう。では。


以上、私信終わり。
それではまた。 \(^o^)/






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最終更新日  2007.05.24 19:18:10


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