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カテゴリ: 英語教育-1
どんな仕事でも想定外の出来事にでくわす事があると思うが

他にはないだろう。
それは人的なものを含めて子供を取り巻く環境が子供に影響を与え、
最終的に態度や様子の変化となって現れる為に
原因がわかりずらく、想像しにくいからだ。

私たちを驚かせたその出来事とは…
○○ちゃんは、1歳からDWEで自宅でお母さんと英語を学び始め
2歳からDWEと併せて自宅で週に3回外国人講師による

外国人講師が帰国してしまった為に
私の教室に週3回通いたいといってお母さんに連れられてやってきた。
○○ちゃんは、私の教室の雰囲気が気に入ったようで、
楽しそうに外国人講師と英語で話をしていたが、
留学も海外移住の予定もないなか
家の中では、お母さんとの会話は英語、見るDVD、聞くCD、読む本、
すべて英語が優先で、○○ちゃんが日本語より英語を先に話し始めたと嬉しそうに話す。
(日本語と英語と同じように子供に問いかけて育てると
 英語を先に口にする子の方が多い事は、既に学会でも発表されていて
 特別な事ではない)
自身の英語コンプレックス(英語を話せない人より少し話せる人に多い)から

とうてい私の教室の指導方針は理解していただけないと考え、
私の教室は、複数回通っていただくその費用で
子供の他の可能性を広げてあげて欲しいと考えているので、
週1回のレッスンしか設定していない。
又、同年代や同じ目的に向かって学ぶ先輩や後輩と

幼児、小学生のプライベートレッスンは、設定していない。
という二つの理由を上げてお断りした。

それから4年後、突然○○ちゃんのお母さんから電話があった。
「○○が英語を話さなくなりました。」
○○ちゃんは、私に断られた後、
車で一時間程離れたプリスクールが放課後にやっている
卒業生を対象とした小学生クラスに週3回通い始め
そこの先生から、この2ヶ月リーディング、ライティングのアクティビティは
以前と変わりなくやるが、授業中英語をまったく話さなくなったと連絡があった。
家では今まで通り、英語で会話をしていたので、
お母さんはそれを聞いて愕然とした。
理由を聞いても何も言わず、もうプリスクールの英語教室には通いたくない、
の一点張り。
お母さんが、英語が嫌になったの?と聞くと
首をよこに降り、○○○○(私の教室の名前)に行きたい。
と言ったので電話したと言う。
何故、通った事もない私の教室がいい、と言ったのだろう。
お母さんに、時間を作るから、7時に○○ちゃんを連れてくるように伝え、
彼女が私の教室に受け入れられる可能性を考えた。
学年別とレベル別クラス編成を併用していると言っても
小学生一人を高校生のクラスに入れるわけにはいかない。

どのように受け入れていいか決めかねたまま7時になり
○○ちゃんがお母さんに連れられて4年ぶりに教室に来た。
背も高くなり、全体的に大人びた印象だが、
くりくりした目は4年前と同じだった。
まず、○○ちゃんだけを呼び話しを聞く事にした。

「今日は、よく来てくれたね。
 お母さんから、ここに通いたいって○○(その子の名前)が言ったって聞いたけど
 どうして?習った事ないのに」
「…みんな楽しそうだったから」
?確か彼女が来た時間は、まだレッスンが始まる前だったはず
「みんな?レッスンを覗いてみたの?」
「ううん。ここ(ロビー)でみんな楽しそうに話していた。」
確かにレッスン前は、同じクラスの生徒たちや、
異学年の隣のクラスの生徒も加わって
持ってきたお菓子を分け合ったり、わいわいやっている。
課外学習で寝食を共にする機会があり、学校、学年が異なっても仲がいい。
その後いろいろ話しを聞くと、彼女が教室を辞めたくなった理由は
その教室の生徒の殆どがプリスクールの卒業生で、
休憩時間などはその子たちで固まっていて、
もともと自分から輪に入っていくタイプではない彼女は
その輪に入れなかった。
たまに自分のように外から入って来る子がいて
仲良くなっても、皆続かずにすぐに辞めてしまって、
また新しい子が来て、の繰り返しに疲れてしまったと言う。
私の教室のレッスン前の雰囲気だったら、
自分も仲間に入れてみんなと笑顔で話せると思ったに違いない。
彼女がどんなに寂しい思いで前の教室に通っていたのかを考えると
可哀想で胸がつまった。
気配りのできない講師、教室経営者に腹が立った。
先生でもスタッフでも気をつけて子供の様子を見ていれば
彼女が一人ぼっちでいた事に気がついただろうし
橋渡しのきっかけを提供してあげれば、
状況は変えられただろう。

でも、その寂しさが「英語を話さない」事とは繋がらない。
彼女のSOSの原因は何なのだろう。
「どうして前の教室で英語を話さなくなったの?
 先生が替わったの?」
「ううん」
「教室を辞めたかったから?」
「ううん」
「先生の言っている事が突然わからなくなるわけないしねぇ」
うつむいて沈黙
「おうちでは、お母さんと英語で話しているのに、
 英語を話すのが嫌になった、っていう訳じゃないだろうし…」
「…英語を話さないとママに悪いから…」
ぼそっと彼女が小さな声で言った。
「じゃぁ本当は英語を話したくないの?」
小さく頷く。
「誰かに何か言われたの?」
私の顔を見上げた瞳に涙が浮かんでいた。

○○ちゃんは、英語が話せるが故、学校でいじめにあっていたのだ。

次回は「子供が突然英語を話さなくなった-2英語より大切な事がある」





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最終更新日  2008年02月16日 02時15分12秒


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