ねぼすけの読書感想日記

ねぼすけの読書感想日記

2011.10.16
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カテゴリ: 書評


書 名=ハリガネムシ
発行所=文藝春秋
発行年=2003.8
評 価=★★★★☆


【送料無料】ハリガネムシ


第129回(2003年上半期)芥川賞受賞作品である。内容は、普通の高校教師がソープ嬢と出会い、徐々にアブノーマルな関係に陥り、更には結婚まで意識するようになる物語である。題名のハリガネムシとは、ハバヒロカマキリに寄生する本当に針金の形をした寄生虫で、人間の内部に潜む全く別の人格、特に暴力性や肉欲の存在を象徴しているものと思われる。

純文学としてはかなり性的にキワドク、非日常を描いているし、主人公や登場人物一人ひとりの行動や言動についてもはっきり言って共感できるものでもない。また、何か人生に役に立ったり格言めいたもののある訳ではない。が、何かひっかかるものがあるのは確かだ。

暴力や性欲は、理性で制御された状態ではなんら恐れるものではない。置かれた周辺の環境・状況やタイミング・偶然といった事柄が、何かのきっかけで噴出するものなだろう。怒りが収まらない、自分を限りなく責める、あるいは何の良心の呵責もなく暴力を弱者に向ける、そういったちょっとしたことの連鎖が繋がっていく時に恐ろしいことが起こるのだろう。







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Last updated  2011.10.16 22:33:29 コメントを書く
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