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先月のことですが、テレビ大阪のニュ-ス番組で、私Mishizawaが製作したスターハウスの模型が使用されました。スターハウスは上から見るとY字型をしていて、どの部屋も角部屋になるばかりでなく、日差しがすべての部屋にまんべんなく当たるという特長を説明するために使用されましたが、このような使われ方はうれしいものですね。番組の内容は、公団の団地は初期費用が安いというメリットがあり、若者に(地味に)人気ということが紹介されていました。これからも色々な人が団地に注目するようになればいいですね。 ←他の方の珍しい趣味のブログはこちらから
2008.11.03
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Nゲージサイズの団地住棟の製作。今回は2棟目の塗装について。スターハウスの住棟は現在、1棟目がほぼ完成しており、2棟目の製作を進めています。この2棟目は、塗装の色を変えてみます。まずは塗装前の写真から。塗装前の様子。1棟目の塗装前と異なり、この時点ではバルコニーのパーツを付けていません。今回は本体とバルコニーの塗色を別の色に塗ってから組み立てる手法を試験的に取り入れました。バルコニーの塗色はホルベインのアクリラガッシュから「ローシェンナ」を選択しました。バルコニー部分のみオレンジがかった色に塗り分けられた公団住宅によく見られる塗色を再現してみます。本体とバルコニーパーツはどちらもリキテックスのカラージェッソ「ニュートラルグレー」の上にホルベインのアクリラガッシュ「ニュートラルグレイ No.1」を塗装し、コンクリート打ちっぱなしの色を表現しておきます。そして、バルコニーパーツは床面の表裏をマスキングします。マスキングテープはタミヤの10mm幅を使用。バルコニーパーツを塗装しました。本体は上塗りとしてホルベインのアクリラガッシュ「ベージュ」を塗装しておきます。本体とパーツの塗装が終わったらいよいよ組み立て。左側が今回製作中の2号棟です。ベージュとオレンジのツートンがなかなか良く再現できていると思います。組み立て後にウェザリングの汚し塗装を行う予定。組み立て前に汚しを行ってしまうと本体とバルコニーの汚れ具合が異なり、不自然になってしまう恐れがあります。右奥の1号棟は白亜のスターハウス。塗装の違いだけで印象がかなり異なります。今回はここまで、つづく。 ←他の方の珍しい趣味のブログはこちらから
2008.08.30
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スターハウス型団地住棟模型の製作、今回は窓部分の表現。窓サッシのデータができたので、実際に作りました。窓のベースには透明プラ板を使用。前回の51C型は0.5mm厚の透明PETシートを使用しましたが、今回は0.3mm厚の透明スチロール板を使用しました。素材と厚みを変更した理由は単に加工をしやすくするためと、入手のし易さ。レーザープリンター用の透明フィルムシート(糊付き)にMDプリンタで図面を印刷しました。今回はサッシ色に白を使用しています。透明プラ板に貼付けてみますが、こすったところの印刷が剥がれてしまいました。また、前回使用したPETシートと比較して平滑性が劣るようで、気泡が入りやすい気がします。印刷が剥がれてしまう対策としては、印刷面にもう1枚透明フィルムシートを貼って保護することで解決しました。プラ板に貼付けてから切り出し、はめ込んでゆきます。はめ込んだ窓の様子。窓の開口部の断面部分に窓のプラ板が来るようにします。壁の厚みが1.0mmで、窓の厚みが0.3mm、窓の裏側は壁とツライチなので、窓の表側は壁より約0.7mm奥まっている状態です。実物の窓もこのような感じだと思います。片側の面の施工が終わった頃の様子。現状ではバルコニーの柵が付いていない部分が多いのですが、これは窓の施工をやり易くするためあえて付けていませんでした。柵の設置と窓の施工、どちらを先にやると作業がやり易いかを検討しています。今回の窓の固定には、接着剤をいっさい使用していません。固定に使用したのは窓サッシの印刷に使用した透明フィルムシート(糊付き)の余白部分。窓をはめ込む前にあらかじめ裏面から貼っておき、表側から窓をはめ込んでこの透明フィルムの粘着層に貼付けて固定しています。これにより、窓の内側は壁とツライチにすることができます。今回の加工では今のところうまく行っていますが、壁に異種材料を使用しているため、温度や湿度の変化で反ってしまう懸念が残りますが、今後様子を見てみます。ちょっとしたシーンを作ってみました。生垣とバスを配置して雰囲気を出してみます。生垣の製作方法は後日。今回はここまで、つづく。 ←他の方の珍しい趣味のブログはこちらから
2008.08.23
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Nゲージ用団地模型、スターハウスの模型化。2棟目が形になってきたところで、配置を考えてみたいと思います。スターハウスはポイントハウスの一種として作られた経緯もあり、一般的なヨウカン型住棟とは異なり空いたスペースを埋めるような配置が多く、配置における自由度が高いのが特徴です。実際にも色々な配置があります。今回は、ベースボードに450mm×300mmのコルクボード上にスターハウスを2棟置いて、配置の善し悪しを検討したいと思います。団地の配置といえばこのように並べるのが一般的な住棟の配置でしょう。実際に、愛知県営平針住宅等でこのようなスターハウスを並べている所が存在します。しかし、スターハウスの醍醐味は、その星形住棟が団地内にちりばめられたような不定形な配置にあります。普通の住棟が南向きで平行配置されているのに対し、スターハウスは住棟自体は南向きでも、点としての配置が可能なため、例えば千鳥状の配置でも自然に見えます。実際の配置にありそうな例。バルコニーは南向きですが、住棟は千鳥状配置。ここでは住棟が2棟しかないため、千鳥配置には見えないのですが、ベースボード自体を斜めにすることで雰囲気は出ていると思います。この空いたスペースには、児童公園とちょっとしたバスの転回場なんかを配置したいと思います。ところで、いくらスターハウスの配置は自由度が高いからといって、近接しすぎるのは考えものです。ただでさえ窓が多いのですから、隣りの住棟のプライバシーも考えたいものです。実際はこのくらいが限界かも。また、南北に住棟を配置する場合は、日当りの事も考慮しなければいけません。以上、今回はここまで。つづく。 ←他の方の珍しい趣味のブログはこちらから
2008.08.07
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バルコニーの柵の表現の続き。前回ハンダで格子状に組んだ柵を切り出します。梯子状の柵パーツが出来上がります。このようなパーツはエッチングパーツでも市場に出回っていますが、割高のため、団地模型のように鉄柵が大量に必要な場合、お金がいくらあっても足りません。今回は線材を組む事で安価に鉄柵を表現できたと思います。もちろん、団地模型だけでなく鉄道模型のストラクチャの建具全般に使用できます。また、この方法でバルコニーの柵だけでなく、うんてい等の公園の遊具や梯子も作ることができます。模型に合わせて適当な長さに切り出します。接着方法の検討も含めて、やり直しのききやすい細かいところから施工しています。写真は階段踊り場の柵。固定方法は瞬間接着剤で直接接着しています。下側の辺を先に接着するとやりやすい。南面のバルコニーにも柵を付けてみました。バルコニーの天地方向が多少短いようで、上側がはみ出し気味。これを利用して、柵の上辺は少し長めに切り出してバルコニーのコンクリート壁の上側に接着しています。接着面を多く取る事で強度を向上させます。今回はスターハウスのバルコニーに使うための柵を作りましたが、51C型住棟にも使用できます。2棟目の51C型はバルコニーをこのタイプにしてみようかと思います。つづく。 ←他の方の珍しい趣味のブログはこちらから
2008.08.02
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今回はバルコニーの柵の工作。前回の51C型住棟ではバルコニーの柵は金網フェンス型を付けましたが、スターハウスは一般に見られる鉄製の棒を梯子状に組んだ形の鉄柵を付けます。実物の住棟、野方団地の例。バルコニー部分の一部が鉄柵です。こんな感じの柵を作ります。材料はこちら。0.4mmの真鍮線に0.3mmの洋白線をハンダ付けします。0.4mmの真鍮線が横の鉄棒、縦の細かい鉄棒を0.3mmの洋白線で表現します。これらは楽天でも入手できます。洋白線(塩ビ管入り)さて、これらの線材を切り出して梯子状に組んでハンダ付けを行うと、かなりの手間と技術が要求されます。そこで、今回は板の上に格子状に組んでから切り出す方法を取りました。今回もハガキ大のホオ板を使用します。鉛筆で高さ6mm、梯子状の棒の間隔を2mmにしてケガキます。横の線材となる0.4mmの真鍮線をケガキにそって並べ、テープで固定します。この時点であらかじめ真鍮線にハンダメッキしておきます。縦の線材である0.3mmの洋白線を並べます。固定には両面テープを使用していますが、0.4mmの真鍮線の上に並べるので、両面テープは厚手のものを選びます。今回は両面テープを2枚重ねで貼りました。フラックスを塗り、各格子点を上からハンダ付けします。出来上がりは下の方が表になります。板から外した格子状の柵パーツ。このあと、切り出してバルコニーに付けます。つづく。 ←他の方の珍しい趣味のブログはこちらから
2008.08.01
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団地模型、いよいよ塗装です。前回の51C型住棟の塗装と同じく、まずは下塗りとして、グレーのカラージェッソを塗装します。使用したカラージェッソはおなじみのリキテックスのカラージェッソ ニュートラルグレー。これをだいたい半分くらい水で薄めてエアブラシで吹き付けます。吹き付け後の外観。白い住棟が一変して重厚になりました。このままレイアウトに置いてもかなりの存在感が期待できると思います。実物でもこのくらいの暗さのグレーで塗装されているスターハウスはありそうです。また、塗装前と比べて凹凸が強調され、塗装前では気づかなかったアラが見えてきます。塗装は本体と屋根を別々に行いました。室内を充分に塗装する目的の他、バルコニーの内側まで塗装するためには室内側からエアブラシのガンを色々な角度で吹きたかったため、屋根を外せた方が都合が良いのです。ダストシュート部分はスチレンボードの断面が露出した構造なので、グレーのジェッソを吹くと発泡スチロールの空壁が目立ってしまいます。ここは瞬間接着剤で埋めて平滑にしたいです。壁の合わせ目の一部に隙間ができてしまった所も同様です。屋根を付けたところ。階段室内部は作っていませんが、グレーを吹いたことで内部が目立たなくなりました。少し下から見上げたアングル。塗装後、屋根が少し歪んでしまい、壁と屋根の間に隙間ができてしまいました。少しくらいでしたら目立たないのですが、室内灯を入れた場合、この隙間から光が漏れる恐れがあるので修正が必要です。今回はここまで、続きはまた今度。 ←他の方の珍しい趣味のブログはこちらから
2008.04.24
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1/150スケールの団地模型の製作。スターハウスを作っています。前回、未塗装のコンクリート部分は製作が完了したと思われていますが、残項目がありました。1.屋根の水切り部分の表現2.階段室最上部の幕板3.ダストシュートの箱まずは一番面倒な屋根の水切りの表現。スターハウスだけでなく団地の住棟で屋根がヒサシ状に出っ張っているタイプのものは、屋上に雨水を止めるための堤防のような水切り(という名称かは不明だが)が付います。(4/19追記 パラペットという名称とのことです。)ヨウカン型のフラットな住棟では、屋根が単純な長方形になるためこれらの表現はスチレンボードを帯状に切り出して屋根外周に貼れば簡単に表現できますが、スターハウスの場合は屋根の形が独特のため、この水切りを正確に切り出さなければならないところがネックになります。切り出した水切りパーツを屋根の周りに並べてみました。水切りパーツは1.5mm幅で屋根の外周にピッタリ合うように切り出します。この細長くて繊細なパーツ、一から切り出すのはけっこう大変で手間がかかりますが、今回は簡単に切り出しました。屋根を切り出した残りのスチレンボードの余りの部分は、屋根の形が正確に切り抜かれています。これの外周をさらに1.5mmで切り出して水切りパーツにしています。この方法でパーツを切り出すように図面も書き足さなければいけません。切り出した水切りパーツは長さが少し長くなるため、現物合わせで長さをつめて木工用ボンドで接着します。屋根を本体に乗せてみました。ちょっと屋根が厚くなったように見えます。この水切りの位置は、屋根の外周ぴったりに付いているのもあれば、屋根の外周から少し内側に付いているものもあり、色々なバリエーションがあるようです。今回の作例では、写真集「団地ノ記憶」に紹介されている公団ひばりケ丘団地のスターハウスを参考に作っています。スターハウスを上から見た写真はなかなかないので貴重な資料です。「団地ノ記憶」次に、階段室最上部の幕板と、ダストシュートの箱の作成に取りかかります。階段室の最上部に幕板(正式名称不明)を付けました。この部分には住棟番号が書かれている事が多く、重要なパーツです。(4/19追記 タレ壁という名称とのことです。タケさんありがとうございます。)また、ダストシュート下部の箱はスチレンボードの切れ端で適当に作ったためあまり詳しくは言及しません。実物のスターハウス(公団荻窪団地 使い回しの写真です)。なかなか似てきました。これでやっと塗装に取りかかれます。なお、屋上にはダストシュートの臭気抜きや排気口が付くのですが、これらは屋根と色が異なるため塗装後に付けます。つづく ←他の方の珍しい趣味のブログはこちらから
2008.04.17
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1/150の団地住棟を模型化しています。今回は階段室踊り場付近の工作。踊り場の出っ張りに柵を付けました。実物ではこの柵がコンクリートの壁だったり、鉄製の柵があったりいろいろなバージョンがありますが、今回はサイドのみコンクリート壁、正面は鉄製の柵が付いたバージョンを模型で再現する予定です(未施工)。ダストシュート側はダストシュート自体が壁になっているので柵は必要ありません。また、今回はダストシュートは階段室に向かって左側に付けましたが、右に付いている事もあり、決まっていません。その他、ダストシュートがない事例や、左右両方に2本付いている例もあります。上から見て各踊り場が揃っているか確かめます。ダストシュート部分で各階の踊り場パーツを揃えることもできます。また、ダストシュートは階段室に対して垂直に取り付けていますが、この取り付け角が左右のウィングに対して垂直な場合や、階段室とウィングの両方に垂直になるようにダストシュートの形自体を変形させている例もあります(たぶん公団に多いのがこの形?)。今回の作例では、断面が長方形のダストシュートパーツを角度が付いたウィングの壁面に無理やり付けています。これで外観における大体のコンクリート構造物部分は模型化できることがわかりました。次回は細かいところの仕上げを行い、塗装に移ります。 ←他の方の珍しい趣味のブログはこちらから
2008.04.09
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前回からの続き、スターハウスの階段室空間を構成する内壁と踊り場の組み立てを行います。前回切り出した内壁パーツを、外壁だけだった各ウィングの内側に接着します。この時点ではまだ各ウィングの角度が自由に動きます。左右のウィングを少し開いて、踊り場の床板パーツを片方の内壁の切り欠きに差し込んで接着します。この時、各踊り場パーツが揃うように接着します。このあと、接着剤が乾燥するまで充分時間を置きました。(丸1日以上)片側の接着剤が乾燥した後、もう片方の内壁の切り欠きに踊り場パーツを差し込んで接着を行い、屋根をはめ込んで位置を固定します。屋根を接着剤が乾くまでの治具として使用するのがポイント。各踊り場の床板は水平になるように取り付けに注意します。もし傾いていたときは、少なくとも外側に出っ張っている部分だけでも水平になるように床板を曲げます。踊り場の柵とダストシュートは未施工。実物写真(使い回しです)今回はここまで、つづきはまた今度。 ←他の方の珍しい趣味のブログはこちらから
2008.04.06
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前回の工作で、やっと形になったスターハウスの模型化ですが、解決しなければいけないところがたくさん残っています。その一つが、階段室の内部の工作。今回はその足がかりとなる内壁と踊り場部分の工作を進めます。まずは前回の工作状況から。(写真は使い回しです)中央の縦長の開口部が階段室のうち外に出ている部分。階と階の間には踊り場が付き、そこだけ外に出っ張っています。実物写真。(写真は使い回しです)階と階の間にバルコニーのような踊り場が張り出しています。まずはこの踊り場をどのように位置決めして固定するか、考えました。ふたたび前回の工作状況。(写真は使い回しです)壁部分は外周しかない状態ですが、実物は内部にほぼ三角柱の壁で囲まれた空間があり、そこにらせん階段が入っています。この内部の壁(以下、内壁)を作成しなければなりません。そこで今回新たに作成したパーツ。中央の縦に4つ並んだ小さいパーツが踊り場部分の床板になります。その左右が内壁。左右のウィングの内壁となり、踊り場部分を支持するための切り欠きを付けます。いちばん左側が中央のウィングの内壁。右側の2本のパーツがダストシュートになります。なお、本来はこの内壁に階段や玄関扉があるのですが、今回は妥協して省略しています。いずれは別パーツで後付けできればと考えています。内壁は、外壁と干渉する部分を削りました。これでパーツの準備が整いました。次回は内壁と踊り場の組み立てです。つづく ←他の方の珍しい趣味のブログはこちらから
2008.04.05
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団地の模型化、スターハウスの作成の続きを進めています。屋根パーツを切り出しました。屋根は各ウィングの平面図からヒサシの分を拡大した図面を、内角66度で並べたものをベースに図面を作成しています。図面をスチレンボードに(剥がせるノリで)貼付けて切り出したあと、各ウィングの内部寸法分の部位(天井にあたる部分)のみ切り取って剥がし、その部分にぴったり合う寸法でスチレンボードを裏打ちします。この裏打ち板が屋根を位置決めして固定するストッパーの役割を果たすとともに、壁を組み立てるときの治具にもなります。3つのウィングの天井を裏打ちした後で残りの図面を剥がします。この屋根の上に、上下逆に外壁を組み立てます。とりあえず外壁を一周分、つなげました。壁の直角部分をつき合わせて接着するのですが、この時、片方の壁の角に当たる部分を、もう片方の壁の厚み分だけスチレンボードの表の紙を一枚残して削ってのりしろとしています。また、壁が谷折りになる部分は、裏からカッターで筋を入れて折り曲げています。これでおなじみのスターハウスのシルエットが出来上がりました。この時点では屋根は接着せず乗っかっているだけです。まだまだ内部で作らなくてはいけないところがたくさんありますので。51C型住棟と並べてみました。実際に並ぶことのない住棟を並べることができるのも模型ならでは。やはり5階建ては高さがありますね。今後気になるところは、北面の階段室。実物では内部には三角形の螺旋階段が入っていたりしますが、この階段、真ん中に支柱がないので真面目に作ると大変です。また、階段の踊り場部分がまだ不安定で、どこで支持しようか悩みどころです。今回はここまで、続きはまた今度。 ←他の方の珍しい趣味のブログはこちらから
2008.03.18
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スターハウス型団地住棟の作成の続き。前回、組み立てたときの各ウィングの角度や壁面を正確に組み立てるために基礎を作成して治具にすると書きましたが、まだできていません。そこで今回は、組み立てて箱にする前にやっておかなければならない部分、バルコニーの作成を行いました。バルコニーや窓のヒサシなど壁面の細部の表現は、箱にしてからでも物理的には行えるのですが、やはり組み立て前に、各壁板が平面になっているうちに工作した方が明らかに楽です。壁面パーツ(左)とバルコニーパーツ(右)です。バルコニーパーツは底面と側面と前面に分かれていますが、構造的には底面を前面と側面で囲う構造です。また、側面部分は壁面パーツの掃出し窓の横の切り欠きにハマり、底面パーツは各階下部の切り欠きにハマることで位置決めができるようにしています。写真ではすでに5階部分にバルコニーパーツを組み立ててあります。次はこのバルコニー部分の組み立て手順について。最上階の5階部分が完成した状態。4階部分が制作途中。底面までついた状態でこれから前面を付けます。3階部分は側面のみ接着した状態。このように、側面→底面→前面の順で組み立てました。(位置決めが簡単なパーツから組み立てるため)星形の一部を仮組みした状態。南側にバルコニーが付くと急に存在感が出てきます。5階までバルコニーを付けたのですが、ちょっと上から見て各階が揃っているか確認します。パーツの切り出し時にけっこう誤差が出たり、各階のバルコニーの直角が出ていなかったりすると揃わなくなってしまいます。これについてはパーツの切り出し順を適正にして精度を出す必要があるみたいです。今回はここまで、つづきはまた今度。 ←他の珍しい趣味のブログはこちらから
2008.03.16
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スターハウス型団地住棟の模型化の続き。前回まででほぼ壁面パーツは揃ったのですが、スターハウスの難しいところは、各ウィングが3方向に出っ張っている角度を正確に作らなければいけない事。普通の団地住棟では直角にさえ気をつければ形になるのですが、スターハウスの場合は、この角度があの独特なシルエットを生み出す肝でもあり、さらに、この角度が狂うと階段部分の出入り口や踊り場の開口部分の寸法を正確に出せなくなってしまいます。公団荻窪団地のスターハウスの例。北面の中央には階段室への出入り口や踊り場のスペースがあります。多くのスターハウスでは、3つのウィングは上から見るとそれぞれ正方形に近い長方形になっており、これらの寸法は同一。そして、3つのウィングの同じ長さの辺で囲まれたスペースが階段室となるのですが、このとき各ウィングの角度が120度、内部角度が60度となって階段室が正三角形になった場合、外から階段室に入る入り口のスペースがなくなってしまいます。(かつては1階部分の住居スペースを削って正三角形の階段室に入るスターハウスもあったようです)そこで、多くのスターハウスでは3つのウィングで囲まれた三角形の北側の頂点を開いて、階段室へのアプローチと踊り場のスペースを確保しているようです。今回参考にした「防府市営 松原団地」では、北側の頂点の開きが約1200mm(模型で8mm)、これを参考に平面図を描くと階段室内の内部角度は約66度となりました。この図面をもとに、スターハウスの基礎と屋根を作成します。特に基礎は、各壁面を正確に組み立てるための治具として使用するためにも必須となってくるでしょう。続く。 ランキングに参加しています
2008.03.11
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スターハウス型団地住棟の模型化。今回は窓周りの細部の加工。バルコニーのない窓にヒサシを取り付けました。窓の寸法をあらかじめ1mm上に拡大しておき、その拡大した部分に1mm厚のスチレンボードで作ったヒサシパーツをはめ込みます。この住棟の場合、最上階の窓にはヒサシが付かない仕様になっていますが、窓寸法は上方に拡大しているためこの部分を壁とツライチに埋め直してあります。設計の段階で最上階にはヒサシが付かないようにしておけば良かったと後悔しています。また、小窓は風呂場とトイレの窓なのですが、実物では小窓にはヒサシが付かない例が多いようです。実物の例、公団野方団地。バルコニーのない窓にヒサシが付いていますが、最上階ではヒサシが省略されています。また、バルコニー部分は上の階のバルコニーがヒサシの役割を果たしているためか、すべての階でヒサシがありません。残りの壁部分も切り出してあります。東側のウィングの壁のうち、バルコニーのない部分を新造しました。こちらは西側のウィングのパーツを新造。なお、新造した部分の小窓はヒサシが付かない仕様になっています。本来なら統一するべきなのですが、これはこのままで作ります。図面は後で直します。このように、設計の段階で細部の仕様をきちんと決めておかないと、せっかく切り出した壁面が最悪の場合無駄になってしまいます。東側のウィングを囲う壁を取り付けた様子。だんだんスターハウスの形が見えてきます。今回はここまで。 ランキングに参加しています
2008.03.07
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スターハウスの模型化計画の続き。今回は図面から側面の切り出しを行う。前回の1階分の側面を5段重ねて、床下と最上階の上に少し壁を足す。なお、各階の高さは実物換算で2550mm(模型で17mm)、床下は900mm、最上階の上を150mm分高くしている。グレーの部分が窓となるところ。この部分をカッターで切り抜く。上下寸法の大きい窓はバルコニーの掃出し窓。高さ1800mm相当(模型で12mm)、バルコニーパーツがはまるための切り欠きは黒塗りで区別。バルコニーの無い窓にはヒサシが付くため、同じく黒塗り部分を切り欠く。先ほどの図面を貼って剥がせる糊を使ってスチレンボード(1mm厚)に貼付け、切り出したのが上の写真。壁の谷折り部分は裏側からカッターでスジを入れてから折り曲げる。これらのパーツは、このように組み立てられる。スターハウスの片鱗がすでに見える。続く。 ランキングに参加しています
2008.03.04
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団地模型化計画の第2弾、スターハウスの模型化計画。前回までの51C型団地住棟の模型化は、窓ガラスとバルコニーの手すり、そして階段の表現が残っているのだが、構体がある程度完成しているので今度は別の団地住棟の模型化を計画してみる。今回模型化を計画するスターハウスとは、一般の横に長いヨウカン型住棟ではなく、上から見るとYの字型に建てられた変わった形の住棟のこと。空いたスペースを埋めるためのポイントハウスの一種であり、団地内のアクセントとなっている。公団鳴子団地(愛知県名古屋市)のスターハウス。このスターハウス、昭和30年代の公団住宅団地に見る事ができ、公団だけでなく公営住宅にも採用されていた。その変わった構造は日当りが良いのが利点だったが、建設費が高いことと隣接住戸のプライバシーの問題により昭和40年代に入ると建設されなくなってしまった。そして、現存するスターハウスも老朽化により除却が進み、その数を減らしてきている。団地マニアとしては、そんな住棟を模型として手元に残しておきたいのが人情というもの。という訳で、図面を引いてみた。これのどこが団地?と思うなかれ。スターハウスは1フロア3戸の住戸で構成されている。まずはこれらの各住戸の設計を行う。上の平面図で窓割りを作成する。1フロアはだいたい6.2m×6.0mくらい。その下の図面は1フロア分の側面図。側面の窓がある壁は合計9枚になる。この側面図を4階または5階建てで作成して切り出すと、Yの字型の外壁ができる。今回モデルにした団地は、防府市営 松原団地(ALL-Aブログより)。この団地をモデルにした理由は、単に寸法付きの図面がネット上で入手できたから。これをもとに細部を色々とアレンジしてみたい。スターハウスについては以下のページが詳しく、参考になります。団地百景公団ウォーカーALL-A ランキングに参加しています
2008.02.29
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