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千里竹見台団地の高層スターハウスの図面作成、今回は東西のウィングを形成する2DKエリアの追加。間取り図からとりあえずの平面図を起こしました。新たに作成した2DKの東西ウィングと先日作成した1DKの南ウィングを、それぞれ120度の角度で接合します。ここで厄介なのが、各ウィングの間の間隔。この部分にはエレベーターホールの明かり窓があるのですが、間取り図では寸法が不明でした。南ウィングと東西ウィングは厚みが異なるので、この明かり窓の隙間は北側とその他で寸法が異なるのが厄介で、実測しておけば良かった部分です。この部分は、手持ちの以下の文献よりだいたいの寸法を推定しました。「高層集合住宅の設計計画」 日本建築学会編 彰国社刊いよいよ雰囲気が出てきました。つづく。
2009.04.17
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先日から進めている千里竹見台団地の高層スターハウスの模型化、今回は南側のウィングの図面化を検討します。住棟遠景(画像は使い回し)です。左側の住棟が高層スターハウス。南側のウィングはこの住棟の左側部分。こちらの間取りは1DKです。壁面のディテールです。これを模型で再現したいのですが、その前にまず間取り図を手に入れます。千里竹見台団地の間取り図は、幸いにもネット上で詳細図が手に入りました。リンクはこちら。賃貸 大阪 不動産jp 賃貸はアパマンショップ大阪中津店吹田市のUR賃貸住宅千里竹見台団地の図面こちらにある図面は資料的にも膨大で模型製作以外でも一見の価値があります。竹見台団地の全ての住棟の間取りパターンと、個々の住棟、住戸がどの間取なのかがわかる貴重な資料です。高層スターであるC26,C27,C28の3棟は2DK部分がスキップフロアのため間取りの配置が複雑なパターンになっているのが良くわかります。この間取り図より、南ウィングの1フロア分の平面図と立面図を作成しました。南ウィングの1DKは中央の廊下を挟んで両側に住戸が4戸ずつ並んでいます。外階段の部分は今回は省略しました。さて、これをもとに1階から14階まで縦に並べると1つのファサードができるのですが、これらをどのように形にしてゆくか、考え中です。また、東西のウィング、スキップフロアの2DK部分やエレベーターホールも図面化しないといけません。まだまだ先は長いです。つづく。
2009.04.16
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千里竹見台団地の高層スターハウスの調査のつづき。この高層スターハウスを模型化するにあたり、本や写真、図面やネット上の情報ではわからなかったことがありました。それは、階高。こればかりは実際に訪れてみるしかないと思っていました。間取り図があれば立面の写真からでも各フロアの階高がだいたいわかります。住戸立面を真正面から歪みの無いように撮影し、写真上の住戸1戸分の縦横の比率と、既知の間取り図の横寸法から階高を割り出します。写真上の縦方向の長さは、窓のピッチ、つまり上の階の窓の下辺と下の階の窓の下辺の間隔からわかります。ちなみに、北面のある2DK部分はスキップフロアになっており、3フロア毎に設けられる廊下階とその他の階で窓の様子が微妙に異なっています。さらにいやらしいことに、柱の左右の窓の幅が微妙に異なっています。細部を見れば見るほど複雑な部分を見つけてしまうこの設計は、作りがいがありそうです。そして階高を知るもうひとつの方法、それは、実測・・・壁にへばりついて1階と2階の間の間隔を巻き尺で測定する・・・ことができれば良いのですが、今回はそう言う訳には行きません。そこで、階段を使うことにしました。南側の外階段、この階段で階高を測定します。上の踊り場から下の踊り場までの高さを測定することができれば良いのですが、この団地の場合、階段はコンクリートに囲まれており、直接測定はできません。そこで、階段1段分を測定します。はい、20cm。これに階段の段数を掛けると、階高が算出できます。ちなみにこの竹見台団地の高層住棟は1階と2階が15段、4階以上は14段でした。(3階部分は数えていなかったので不明)という訳で、階高は2800mm~3000mmということがわかりました。ところで、スターハウスの模型化でいつも気になるところがこの各ウィングの中央に来る部分。普通のスターハウスではここに三角形の階段室が設けられるのですが、この高層スターハウスではエレベーターホールになっています。模型化には直接関係ないのですが、エレベーターフロアは3フロア分の吹き抜けになっています。3フロア毎に設けられたエレベーターが停止する廊下階を基準に上に3階分、ただし一番植えは2階分の吹き抜けになっています。南ウィングの住戸は各階に廊下のある1DK住戸なので、このエレベーターホールから階段で上がります。東西の2DK部分はスキップフロアなので、エレベータを降りたら北側の廊下を通って階段で上がります。ウィングの間にあった窓はこの吹き抜けの明かり窓になっており、廊下階とそれ以外の階で位置やデザインが異なります。模型化する際はこの廊下階とその他の階の外観の差を表現することもポイントになります。そして最上階のディテール。意匠的な窓周りの板状の出っ張りや、地上からそびえた柱は屋上にちょっと飛び出た感じで処理されています。上から見る機会が多い模型では、このあたりを忠実に再現する必要があります。最後に、1DK部分の立面。こちらはスキップフロアではなく、各フロアに廊下があります。以上、竹見台団地の高層スターハウスの調査でした。この調査結果を元に図面を作成する予定です。つづく。
2009.04.15
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団地模型化検討、千里竹見台団地その3。先日、千里竹見台団地に調査に行ってきました。今回調査したのは14階建ての高層スターハウス「C26棟」です。使い回しの画像ですが、桜の向こう側に見える住棟です。いきなりC26棟ではないのですが、同型のスターハウス「C28棟」の北面です。この千里竹見台団地の高層スターハウスは色々な団地趣味のサイトやブログで紹介されていますが、北面の様子を撮影している画像は少ないので貴重です。特に、北面のダストシュート下部やゴミ集積場など、団地のバックヤード的なエリアも模型で忠実に再現しようとすると、このような資料は欠かせないです。さて、C26棟のエントランスはこのようになっています。1階部分は東西二つのウィングの付け根あたりにエントランスがあり、それぞれ1戸分のスペースがつぶされています。この部分もネット上ではあまり紹介されておらず、現地を訪れてみないとなかなか見ることができない部分です。高層棟は往々にして麓の部分が注目されない傾向にあり、資料が不足する部分でもあります。意匠的なファサードは地面まで続いているのかといえばそうでも無いようで、このあたりは実際に調査しないとわからないです。こちらは南に張り出したウィングですが、間取りが1DKの住戸が東西二面に並んでいます。東側のエントランス部分。東西のウィングは2DKの間取りで、スキップフロア構造になっています。南側のウィングの南端には外階段があります。せっかく日当りの良い南面が外階段のみというのは何だか勿体無い気もしますね。そういえば、窓の周りに張り出した板状のデザインも日よけの役割をしているような感じで、全体的に日光を避けている設計とも受け取れます。現地で実物の住棟を見て初めて気づいたのですが、この住棟は各ウィングの厚みが下から上まで同じではなく、上階に行くに従って細くなっています。これは1階から4階までは同じ幅なのですが、5階から8階までは壁面がタイル1枚分後退しています。9階から11階まではさらにタイル1枚分壁面が後退しており、12階から14階まではさらにタイル1枚分の後退が見られます。このため、最下階と最上階の住棟の厚みにはタイル3枚分の差があり、いかにも微妙な設計になっています。おそらくは高層住棟の視覚的安定を狙ったものだと思われますが、模型化時にこの部分を真面目に再現しようとするとかなり手間がかかることが予想されます・・・次回につづく・・・
2009.04.13
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公団千里竹見台団地の高層スターハウスを模型化できるか検討しています。公団の団地住棟では、5階建てまでの中層住棟は標準設計のようなものがあり、図面は共通の場合が多いのですが、高層住棟ではそれぞれの住棟が一品ものの専用設計のようで、この点が今まで模型化した団地と異なり図面化が難しい部分です。前回の時点で、この住棟についての資料はペーパークラフト写真集「団地さん」しかありませんでした。「団地さん」には、外観の立面の展開図(簡略版)があり、模型化する際にはそのまま使用できるはずですが、なにぶん全体が小さく、詳細な図面は新たに描かなくてはなりません。とりあえずこの「団地さん」をベースに、ネット上の写真をディテール詳細の参考にして図面を描いてみました。今回は試作のため、とりあえず南ウィングの立面のみ作成。(ここでは便宜上、スターハウスの3つのウィングを「南ウィング」、「東ウィング」、「西ウィング」と表現します。)竹見台の高層スターハウスの平面はおもしろい構造で、この南ウィングは内側に廊下があり、その左右にほぼ同一の間取りの1DKの住戸が4戸ずつ並んでいます。この図面はそれらの1DKが1フロア4戸、14階建ての立面となります。この左右対称バージョンが南ウィングの反対側の面に付きます。太い柱の間が1戸分のエリアですが、2つの大きい窓の片方は室内側にセットバックいたバルコニーになっています。(「団地さん」では当然省略されています)これらのバルコニー表現をどうするかが課題です。残りのウィング「東ウィング」「西ウィング」の図面を作る予定ですが、こちらのウィングはちょっと厄介です。間取りは2DKなのですが、南面と北面で図面が異なり、さらにはスキップフロア構造になっています。そして、基本となる間取りが5種類あります。次回、詳細な間取り図の入手について(予定)。 ←他の方の珍しい趣味のブログはこちらから
2009.02.01
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