やや昨日の続きにもなりますが…。私が高校までこの辺に住んでいた頃は、水田の間を通る農道は土盛で、軽トラが入らないものだから、主戦力はネコ車でした。しかし、これではあんまり非効率的だというんで、この農道を拡幅して、軽トラが入るようにあちこちで工事をしています。水田の間を走る農道を拡幅するとなると、当然水田の一部を潰さねばなりません。ところが驚くべき事にコレ、共同の農道になるからという理由で、無償供出なのですね。戦時中じゃあるまいにと思うのですが、これが現実。
しかし更に驚くべき事に、集落のほとんどの世帯がこの無茶な命令(私にはそう思えます)に反対しません。ここら辺でも高齢化がすすみ、農業で生計を立てている人はほとんどいません。中心となっているのは、会社などをリタイアし、年金を貰うなどしながら、自分の家族分の米や野菜を作り、余った分を売って小遣いにしているような人達です。こういう人達は、お上に逆らって面倒臭いことになるのが嫌ですし、何より皆そうしているからという理由だけで、不思議なくらい素直に土地を差し出します。しかしそうじゃないのが、少数派の若い人達。私の幼馴染でも何人か農業を継いでいる人がいますが、彼らは基本的にそれで生計を立てています。子供は小さいし、何かと要りよう。水田の面積が減る事は、収穫量・ひいては収入に直結しますから、せめて保障はしてほしいと思うのは当然だと私も思います。でも、これが通じないんですね~、ココでは。
仮に保証を求めたり、供出に反対したりしようものなら、お上はともかくとしても、素直に土地を差し出した長老集から、コミュニティの和を乱すものとして総スカンを喰らう事になります。ここは自分が育った土地ですし、全体的には好きなのですが、もう一回住むかといわれたら、ちょっと厳しい。脳内毛細血管が切れて致命傷になっても困るので、あと十周りくらい人間丸くならないと、私にUターンは無理のようです。