先日雑誌で見つけたアンティークの店に行ってきました。品揃えや店作りのセンスがなかなか良かったので、同じ様な趣味を持つ友人に紹介したところ、その人も早速行ってきたそうです。結果は…超不評。気の置けない友人なので、ズバッと言われてしまいました。確かに品揃え店の作りは悪くない。でも店主が、たまたま来ていた常連と内輪話で盛り上がっていて、全く接客されずに放置されてしまったそうです。接客業の中でもアンティーク屋というのは、放置でもいい場合が多いと思うのですが、客が相手をしてほしいというオーラを出していたら、それを受信しなきゃダメです。私の時は客が私だけだったので、そういうことには全く気がつきませんでした。悪い事をしました。
確か、山口瞳だったと思うのですが、友人を自分の行きつけの店に連れて行った際に、自分ではなくその友人の方を重点的に相手するのが、いい店だと書いていました。ともすると、上のアンティークの店のように、常連である“私”の相手をしてしまいがちなのですが、それは間違い。“私”は、常連になって欲しくて、その友人を連れて来ているのだから、一見のそっちの相手をしてくれと、そういうロジックです。私もこれには賛成
少し話がそれました。私は、一見さんと常連が競合した場合、一見さんに集中しろとはいわないけれど、その一見さんに“ここは常連贔屓の店だな”と思われたら、客商売としてはかなりのマイナスだと思います。特に空間・雰囲気を売る商売の場合、相手を居辛くさせるというのは、致命的です。ちなみに私は、行きつけの店で他に見たことのないお客さんがいる場合、親しげにスタッフとしゃべる事はなるべく避けています。自分が一見さんの立場だったら、あんまり良い気がしませんからね。客商売って難しいです。良いもの・美味しいものを売っているだけでは、なかなか成り立ちません。だから私は、長年そういう商売を続け、たくさんのファンを抱えている人を尊敬します。