2005年08月22日
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ひょんなことから、譲ってもらった映画の『SHIROH』。久々に観たら、なんというか、色んなことを考えさせられました。
ミュージカルとは何かとかね。あと、人間て一体…とか、神様って一体…とか。
私は上川さんの演じたシロウの視点であの作品を観ちゃうんで、なんだか中川シローを見てると悲しくなっちゃうんだよなぁ。…真っ直ぐに前を見て歌う彼を見て、ずっとシロウは苦しんでいたんじゃないかなぁとか。
なまじ、相手がいい奴だからこそ、苦しむことだってあるじゃないですか。ねぇ?
あと、曲も、今改めて聞くと結構好きな曲があったり。サンジュアン(?)の市場のテーマが好き。
でもCDを買おうか悩んだけれど、やっぱりやめて帰ってきてしまいました。

ユダを裏切り者の代名詞として物凄く悪く使うじゃないですか?
私、ジーザスクライストスーパースターの影響か分からないけど、なんか若干心が引っかかるんですよね。
なんというか、「安心して非難できる存在」としてユダを使うのもどうかと思ったりするわけです。若干『ヘルシング』(マンガのね)の影響も受けてるな。(みやびはイスカリオテのアンデルセンが大好きです。)



この作品で、上川さんのシロウと、高橋由美子さんのジュアンの2人が、本当に愛し合っているように見えたら、私はもっと納得が行っただろうなぁとか思いました。または、あの2人の物語が、全く無かったらそっちの方が。…だって、従兄弟のお兄ちゃんと可愛がってる妹って感じだったので。
シロウが、一番大切に思っている女性にはやっぱり見えなかったし、彼女の思いも、そんなに強くは映らなかった。私にはね。
シロウは、自分の力を失ったことと、リオを結果殺してしまったこと、それでも民を導かなくてはならないことで手一杯に見えて。そんな中、ジュアンが心の支えだった部分もあったという設定なのかもしれないけれど、上川シロウはジュアンを女性としては見ていないように私は見えたな。そもそもあんまり支えにもなってなかったような。
中川君シローは、とても可愛かったですね。凄くピッタリな感じがしました。そう、おみつとシローの間は自然に見えたんですよね。うんうん。

あと、最後の方で、みんな死に絶えたあとに、シロウが台詞を言ったあと、リオが出てきて中川シローが目を開けて歌い、他の人々も起き上がって歌うシーンがあるじゃないですか?
あのシーンで
「うわぁ!上川シロウの力が戻って、みんな生き返ったのね!」
としばらく勘違いしていたのは私だけですか?私はそんな気がしちゃったんですよね。
あと、ジュアンを生き返らせたあとに、上川シロウが一回倒れて、その後にまた立ち上がってハライソに行くじゃないですか?あれちょっとヘンじゃないですか?
最後のいいシーンだから、私だけかもしれないけど、ちょっと引っかかりました。

それにしても、相変わらず知恵伊豆の存在感は凄かった。

と歌の部分で何となく必死になってしまう私でしたが、でも知恵伊豆は好き。

説明台詞系の曲にもうちょっと変化があったり短くなったりして、全体的に無駄な遊びを減らしたりして、もっと全体的にシリアス目な作品にしてもよかったんじゃないかなと、改めて思いました。芯が凄く太い作品だから、余計な笑いや遊びを減らしても大丈夫な感じというか。
映画用のコメントで、いのうえ座長が再演をしたいと書いてあったので、再演したらどんな風になるんだろうなと思いました。

あと気になったところ…
植本潤さんは、爺さんの声で歌わなくちゃならないから、凄く歌いづらそうだった。とにかく辛そうに感じた。


あと、大勢で歌うシーンは、メインで声を張る人がいないと何を歌ってるのか分からなくなりがちだから、OPは歌詞カードが欲しかったな。

そして私は、歌を大勢でかぶせるのが結構好きなので、知恵伊豆チーム・シロウチーム・シローチームの3チームが数人ずつ舞台に出て、それぞれ違うメロディー違う歌詞を歌っているけれども音は上手いこと和音になって広がりを見せるってヤツを観て見たいなぁ。(分かります?)

私の主観かもしれないけど、ミュージカルって、やっぱり歌がメイン。
どうしても歌っている人の歌声・技術が気になってしまいます。
しかも、歌である程度ストーリーを追うから、何を歌っているのかがはっきり分からないと難しい。
だから、キーが合わないのを無理やりに歌わせるのもどうかと思うし、笑いを無理に挟むのも気になる。
キャラで持たせられるのならオッケーですが、それも限度というものがあります。『美女と野獣』のベルのお父さんぐらいの歌の量(そしてその歌の内容)なら大丈夫かと思いますが、説明で歌わせまくるのはやっぱりちょっと限界があるんじゃないかと思います。
ミュージカルって、歌・芝居・ストーリー・その両方を重ねた全体像の3つがそれぞれ芸術だったりするのではないかと思うわけで。
ラーメンで言うなら、具・スープ・麺・そしてその組み合わせの妙、みたいなね。スープが濃い味なら、ちじれ麺だと味が強くなりすぎる、とかそういったバランスが結構重要ではないかと。
私のイメージの美味しい「ミュージカル」からすれば、『SHIROH』はちょっと味を足しすぎかな?調味料は結構入ってるけど、出汁の煮込みがまだチョットかな?全体的にかなり美味しいけど、スープの味に若干まだ店長の気負いを感じるな?みたいな作品でございました。

でも、そのうちフツウにいのうえさんのミュージカルが掛かるようになって、こんな風に語るのもおこがましいって感じになる日が来るんだろうな。…あれだけミュージカル好きな人が作ってるわけですから。
本当に羨ましい限りです。





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最終更新日  2005年08月23日 01時55分15秒
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