まいじー日記

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2023.06.03
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カテゴリ: 自転車




当時の様子は「Klunkerz」っていうドキュメンタリー映画でもみられるんですが、熱心なライダーたちはダートトレイルを走るための自転車の改造や改良も熱心に行い、そのうちの何人もがその後メジャーなマウンテンバイクの自転車ビルダーになります。ゲイリー・フィッシャーとか、ジョー・ブリーズとか、トム・リッチーとかですね(私のマウンテンバイクもゲイリー・フィッシャーです〜)。

ちなみにこのあたりのレジェンドの皆さんって今でもベイエリアにお元気でいらっしゃって、数年前だけどうちらの地元のシクロクロスレースのマスターの部にゲイリーがよく参加されてました。

ま、そんなわけで、マリン郡はマウンテンバイクの聖地なんですよ。あとマリン郡ではマウンテンバイクだけじゃなくてロードバイクのライダーも道路に溢れてるし、シクロクロスのレースも開催されてるし、ベイエリアの他の地域に比べてもとにかく自転車乗りが多い。

なので、2015年にマリン郡はマウントタムの麓フェアファックスに「 マリン自転車博物館(Marin Museum of Bicycling) 」がオープンしたのは、まさに適材適所というか場所を得ているというか。で、ほぼ半分以上のスペースを費やしてマウンテンバイクの歴史が詳しく説明されてるのも、まさにそうあるべきというか、当然といえますね。元はコロラドにあったマウンテンバイクの殿堂もこの博物館に移転してきてます。

自転車一家の我が家はずっとこの博物館に行きたかったんだけど、なかなか機会がなく、このたびようやく願いが叶って家族で行ってきました!

ちょうどこの日は博物館の駐車場で「バイクスワップ(自転車フリマ)」が開催されてて、ビンテージの珍しい自転車(古い竹製自転車とか)を鑑賞したり、出店してる知人に声かけたり、相棒が掘り出し物パーツを探したり、私は自転車パーツを使ったアートや昔のポスターを鑑賞したり。





その後自転車博物館に入館して館内展示を見る。最初は19世紀の自転車のコレクションから。「ボーンシェイカー」とか「ハイ・ホイーラー(ペニー・ファージング)」とかの、チェーンもなくてゴムじゃなくて木のタイヤだったりする超初期の自転車から、どんどん改良が進められて、だんだんチェーンとかブレーキとかフレームの形とか今の自転車の形に近づいていく過程がよくわかってとてもおもしろかった!




まずは19世紀自転車から


最初期の自転車「ボーンシェイカー」


ゴムタイヤ、チェーン、ライトがつき、でもフレームは今とはだいぶ違う


その後、20世紀に入ってからの自転車(イタリア製のとかツールドフランスで乗られたのとか)の展示を経て、いよいよマウンテンバイクの歴史セクションへ。お膝元のマウントタムでの初期のレースで乗られてた改造自転車や部品だけじゃなく、当時の写真とかメインレースルートの交通標識やら当時のトロフィー?やらも展示してあって、当時の空気が伝わってくるよう。その後、いわゆる「マウンテンバイク」が発明されてからの自転車もたくさん展示されてて、サスペンションの進化とかフレームビルディングの試行錯誤とか、たくさんの工夫と改良がされてきてるのがよくわかった。

まさにマウンテンバイクの歴史はここから始まった!


進化の過程


進化系の一つ、フルサスペンション&ディスクブレーキのMTBレースバイク


他にも世界の珍しい自転車もいくつも展示されていて、ミッドセンチュリーが描く近未来みたいな自転車「スペースランダー」とか軍用自転車とか細いチューブを何本も束ねたみたいなフレームの自転車とか、とにかくいろいろあってすごく楽しかった!あと19世紀の女性向けのすっごく繊細な彫刻や塗装が施された美しいフレームとか、女性向けの自転車ハウツー本とかも展示してあって興味深かった!

「スペースランダー」1960年、by Benjamin Bowden


自転車って女性解放運動にも影響を与えたらしいですよ


マウンテンバイクレジェンドのジョー・ブリーズさんもこの博物館の発起人の一人で、この日も展示の説明に来てて、相棒はお話しできて喜んでました。自転車関係書籍の本棚も充実してて、自転車ライダーの自叙伝からおさるのジョージの自転車編絵本まで幅広い品揃え。私は世界の木製自転車の美しいカタログ兼写真集を堪能しました。

マリン美術庭園センター 」という非営利団体が運営している庭園に行ってみることに。

行ってみると、11エーカー(4.5ヘクタール≒東京ドーム1個分)の敷地に、いろんな要素が適度な規模でいい感じに配置されてて、ちょうど良い感じにメンテされてて、のんびりしてて、花が咲き乱れてて、ほんと最高でした。

巨大なイングリッシュオークの木、マグノリアの木のリング、アートスタジオ、大納屋を改造した劇場、エディブルガーデン、ローズガーデン、噴水、バスケタリーガーデン(カゴ編み用植物が栽培されてて、カゴ編み細工の工芸品もされている)、多肉植物コーナー、小人の家みたいな小屋、八角形ハウス、パーティ会場になるパビリオンなどなどがゆるい傾斜のある敷地内に配置され。

噴水の周りではちびっことママがお絵描きしてて、花の木の下のベンチで老ご夫婦がのんびりされてて、芝生で子供達が駆け回っていて。パビリオンの前の木に囲まれた芝生のスペースではガーデンパーティの準備中。たぶんウェディングだと思うけど、こんな素敵なところで結婚式できるのはいいね〜〜。



巨大なイングリッシュオーク(樫)の木





小さいけど美しい薔薇園


2時間ほどのんびりして、相棒とピコちんがライドから戻ってくる頃合いになったので、自転車博物館に戻る。途中、「カクタス・ジャングル」という多肉植物専門のナーサリー(園芸店)に寄って、珍しめの多肉(ダドレア2種類、斑入りのユーフォルビアやクラッスラ、それにアルブカ・スピラリス!などなど)をゲット。もう多肉植物増やさないって誓ったばかりだったんだけど・・。

ずっと欲しかったアルビカ・スピラリスとダドレアを見かけてつい・・


相棒とピコちんと合流し、相棒友人のクリフも誘って、博物館の隣にある自転車屋さんカフェバー「スプリットロック」にてランチ。ここは自転車屋さんの中にカフェバーがあるお店で、テラス席も広くて、たくさんのお客で賑わっていた。半分〜2/3はライド帰りっぽい自転車ライダーな感じで、自転車の街フェアファックスらしいお店でした。






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最終更新日  2023.06.27 08:27:14
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