もえうぉっち

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2006.10.23
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カテゴリ: 活字主体の本
北高歩行祭

ひとつの賭けをした


夜のピクニック

夜のピクニック


なお9656様 のご紹介で読んでみました。

北高という進学校に「歩行祭」という行事がある。
修学旅行のかわりのこの行事は一晩中歩くというものだった。
ひたすら歩くだけのこの行事。
貴子は自分の中である賭けをする。それは異母兄妹の融に対してのものだった。


登場人物は進学校にかようコらなので、なかなかに知的です。
この夜通し歩く行事で友人たちや自分の内面に向き合って、成長するんですね。
歩き倒すという行動は現代ではやりませんから、相当つらい。

普段から考えないようにしている事柄をつきつめて考える機会なんですね。
そして何よりも友人と真夜中に歩いているという特別な感じ。

貴子さんは融くんと異母兄妹なんです。
融くんのお父さんが、貴子さんのお母さんと浮気をしてできたのが貴子さん。
貴子さんのお母さんは「子供は産む。養育費は要求しない。一切会わない」という条件で別れます。
しばらくして融くんのお父さんは病気でなくなります。
融くんの中では貴子さん親子に対する、父親に対する、母親に対するいろんな感情でぐちゃぐちゃ。
ずっとぐちゃぐちゃだったのに、同じ進学校で、同じ学年で、三年で同じクラスにまでなって。
そのぐちゃぐちゃだった感情を否応なく整理しなくてはならなくなる。

お話は、時に貴子視点、時に融視点になります。
彼らのまわりの友人が、これまたレベルが高く、素晴らしい人物。スレてないんだなぁ、コレが。

それはこの歩行祭という苦行(?)によって邪な何かが削ぎ落とされた結果とも言えるかな。

何かスゴい事件が起こるようなお話ではないですが、面白いんですね。
大人の方はノスタルジックに浸りたいときに。
まだまだ子供の方は今の自分と照らして。
こうなんだか心が温まって、すべてを信じられそうな気持ちになれます。









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最終更新日  2006.10.23 20:18:26
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