もえうぉっち

もえうぉっち

2006.10.30
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カテゴリ: 活字主体の本




賢いヒトのエッセイは読んでいて勉強になります。
簡潔な文章、それでいてしっかり伝わる描写。言い回しや表現も豊か。

小説に関して造詣が深い作者が
いろんな国内外の小説や自著を引用しながら
アイデア一つでどうお話を作り上げるか、を記した本。

この方はトリック小説の名手なので、
「これを真似て書いてやろう」なんて気は毛頭ありませんが、
他人の頭の中を覗いているようでとても興味深い。

この本の著者である阿刀田高氏との出会いは「Aサイズ殺人事件」でした。

とっかかりが推理小説だったのは致し方ないこと。
この出会いから「奇妙な味わい」を好むようになり
エッセイを読むようになり、神話などという古典にも興味を持つ。
一気に間口が広がりました。

われながらよいセレクトをしているなと思うのですが、
とてもサービス精神に溢れた本を選んでいる。

著者もこの中で書いていますが
小説というものはひとつひとつのエピソードを穴をそろえてヒモをスっと通せるようにしておかなければならない。
後で読者に「あのときの、アレはどうなったのかな」と疑問を残すようではよい作品とは言えない。
味わいとして余韻をもたせるのはよいが、疑問点を置き去りにするようでは失格だ、と。
プロの美学ですね。


趣向に溢れた一冊の本に仕上がっているワケです。

そんな本に親しんだせいかイマイチ趣向が凝らされてない本や
どうにもツッコミどころの多い作品にはとても厳しくなりました。
いーんだか、悪いんだか(´-T)

「頭は帽子のためじゃない」もちと古いですが同じようなテーマのエッセイです。






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最終更新日  2006.10.30 20:40:53
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