我輩はドラ猫である

我輩はドラ猫である

PR

Favorite Blog

夫と飲み会 New! 沙絵子さん

我が家のおてんき! パサートワゴンさん
Angelique~天使~ メグ001さん
わたしのブログ 乙姫911さん
!!C'est la vie これ… indigo2586さん

Calendar

Comments

桃太郎715 @ Re[1]:またまたリンドグレーン(06/20) 沙絵子さんへ リンドグレーンは、悲しいお…
沙絵子 @ Re:またまたリンドグレーン(06/20) 初期の作品にそういうのもあったのですね…
桃太郎715 @ Re[1]:私の新幹線物語(06/15) 沙絵子さんへ あの広々とした大津駅で、子…
沙絵子 @ Re:私の新幹線物語(06/15) 子供だけで新幹線なんてドキドキしますよ…
桃太郎715 @ Re[1]:体も心も癒して(06/11) 沙絵子さんへ やはり電話魔は迷惑ですよね…

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

桃太郎715

桃太郎715

June 20, 2024
XML
テーマ: 読書感想文(645)
カテゴリ: 読書
読み終わりました。
「サクランボたちの幸せな丘」と「ブリットーマリーはただいま幸せ」
どちらもリンドグレーンの初期の作品です。リンドグレーンが初めて書いたのは「ながくつしたのピッピ」ですが、出版社から突き返されてしまいました。それで、ティーンエイジャー向けの作品を募集していた部門に「ブリットーマリーはただいま幸せ」を書いたら一位受賞で、初出版となりました。ピッピも手直しして、その後受賞して出版となり、これが大ヒット。探偵ものも募集していたので「名探偵カッレくん」を書き、これも受賞。以来、リンドグレーンは公募に応募することはなくなりました。次々に作品依頼が来たからです。
日本ではブリットーマリーは翻訳されたのが2002年のため、私は子ども時代に読むことはできませんでした。
どちらの作品も「やかまし村」の小学生たちがティーンエイジャーになったら、こういうふうに育ったんだろうなあと思い、52年ぶりにやかまし村のこどもたちの成長を知ったような感じです。もっとも、やかまし村の方が後で書かれているんですけどね。
だから、リンドグレーンの子ども時代や思春期を読んでいるかのようでした。実際のリンドグレーンは内気で慎重だったらしく、活発で強い女の子というのはリンドグレーンの憧れだったのかもしれません。
北欧は冬が長く、厳しいのでしょう。だから、春や夏への喜びにあふれています。行ったことのないスウェーデン、でもその自然の美しさは子どもの頃からリンドグレーンに教えてもらって、私の脳裏に刻まれています。
ティーンエイジャーどころか、シルバー世代の私ですが、読んでいると気持ちがティーンエイジャーに戻ります。
やかまし村との違いは、ほのかな恋心があちこちに描かれているところですね。でも家族愛に満ち溢れているところは同じです。ユーモアに溢れた一家、いたずら好きな弟たちのやること、なすこと、この辺もやかまし村に似ています。
お姉ちゃんの恋路を面白がって、弟がついてまわって冷やかし、後ろからアコーディオンでめちゃくちゃを弾いて歩き、ロマンチックぶち壊しにするところなど、大笑いしてしまいます。
私は20代のとき、ひょんなことからインテリみたいな男性とお付き合いしていた時代がありました。お互い、本好きということでは気が合いましたが、子ども時代に読んでいた本が全然違いました。私がリンドグレーンを好きだったというと彼は
「僕はそういう子どもっぽい本は読めなくてね。小学生のときからドストエフスキーを読んでいたから」
と言うのです。ドストエフスキー?私は高校生になって「罪と罰」を読んで、かなり疲れました、という程度の読解力です。
だけど、私はリンドグレーンを楽しめる小学生で良かった!とそのとき、心から思いました。もちろん、何歳で読んでもいいのですが、感性豊かな時期に読めたのは幸せです。べつにそれで別れたわけでもありませんが、その人とは結局お付き合いをやめました。頭はいいのかも知れませんがネガティブ過ぎたので。
この二冊も子ども時代に読めていたらなあ!ティーンエイジャーになることをどれほど心待ちにできたことか。好きな人と美しい川辺を散歩するとかダンスパーティで踊るとか!あ、日本ではダンスがそんなに普及してなかったか。欧米のダンスパーティはどの作家さんのを読んでも楽しそうです。リンドグレーンはいくつになっても踊り続けたいと思うほど、ダンスが大好きだったようで、楽しそうに描かれています。
子ども時代に読めなかったけど、死ぬ前に読めて良かったな!シルバーになっても気持ちが若返りますよ。図書館にはあると思うので、興味のある方、かつてリンドグレーンが好きだった方にはお薦めします。
そしてシルバーになっても、リンドグレーンが言った通り、ダンスは楽しいものです!たとえ翌日、筋肉痛に悩まされることになってもね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  June 20, 2024 11:19:19 PM
コメント(2) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:またまたリンドグレーン(06/20)  
沙絵子  さん
初期の作品にそういうのもあったのですね。
私も子供時代はリンドグレーンさんと松谷みよ子
さんの本に救われました。悩みの多い家庭だった
からこそ、読書は子供らしい活き活きとしたもの
が楽しかったのです。
子供の時にドストエフスキーか、それはまた頭が
いいのでしょうが、難解すぎだと思います。
(June 21, 2024 09:53:04 AM)

Re[1]:またまたリンドグレーン(06/20)  
桃太郎715  さん
沙絵子さんへ
リンドグレーンは、悲しいお話も書いているけれど、基本的には明るくなれる物語が多いですよね。悲しさも喜びも知っているからこそです。私も読書だけが救いの小学生時代でしたから。今、体験格差のことが問題になっていますが、読書も立派な体験になり得ると思います。
ドストエフスキーの彼氏も、アルコールが入ると暴力を奮う父親を持ち、心に闇がありました。賢い小学生だったのでしょうけれど、ドストエフスキーでは明るくなるのは難しかったのではないかと思います。読むのに適した年齢ってありますよね。
(June 22, 2024 11:46:58 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: