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『殺人鬼フジコの衝動』
著:真梨幸子
一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、
新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。
だが、彼女の人生はいつしか狂い始めた。
「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。
呟きながら、またひとり彼女は殺す。
何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?
精緻に織り上げられた謎のタペストリ。
「負の連鎖」ってのは、あるのねぇ…。
読みながら、ものすごく嫌な気分になりながらも、止められない。
いつかフジコが立ち直って欲しい、まっとうな人生を送って欲しい、
なんて願いは、読み進めれば読み進むほど、見事に蹴散らされて。
まっとうな人生、人並みの幸せ。
「なんで私ばかりが不幸な目に!」と嘆き愚痴りながらも、
自ら不幸を招いてることに、気づいているのか、いないのか。
どうやっても幸せになれないのは、フジコ自身のせいなのか、
環境のせいなのか。
「今度こそ幸せになる!」とリセットする方法、それが、「殺人」。
「バレなければいい、バレなければ何もなかったことと同じ」と、
繰り返してきた殺人は、いったい何人に及ぶのだろう。
繰り返される殺人は、世代をまたいでまた、繰り返されるのか。
「私はお母さんとは違う!」と何度も何度も繰り返される台詞もまた、
繰り返されるのか。
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