クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。
彼の死を悼む声は小さかった。
けど、噂は強力で、気がつけばあたしたちみんな、
それに加担していた。
そして、その悪意ある風評は、目撃者を名乗る匿名の告発状を、
産み落とした。
新たな殺人計画。
マスコミの過剰な報道。
狂おしい嫉妬による異常行動。
そして犠牲者が一人、また一人。
学校は汚された。
ことごとく無力な大人たちにはもう、任せておけない。
騒動の渦中にいるくせに僕たちは何も知ろうといなかった。
けど、彼女は起ちあがった。
校舎を覆う悪意を拭い去ろう。
裁判でしか真実は見えてこない。
彼女の覚悟は僕たちを揺さぶり、学校側の壁が崩れ始めた。
気がつけば、走り出していた。
不安と圧力の中、教師を敵に回して―他校から名乗りを上げた弁護人。
その手捌きに僕たちは戦慄した。
彼は史上最強の中学生か、それともダビデの使徒か。
開廷の迫る中で浮上した第三の影、そしてまたしても犠牲者が。
僕たちはこの裁判を守れるのか。
事件の封印が次々と解かれていく。
私たちは真実に一歩ずつ近づいているはずだ。
けれど、何かがおかしい。
とんでもないところへ誘き寄せられているのではないか。
もしかしたら、この裁判は最初から全て、仕組まれていた…?
一方、陪審員たちの間では、ある人物への不信感が募っていた。
そして、最終日。
最後の証人を召喚した時、私たちの法廷の、
骨組みそのものが瓦解した。
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