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なんやねぇ~つまらんわ・・・。色々書いてみたり、映画観たり、音楽聴いたり・・・。意味が解からん・・・。日々、色んな事考えたり、楽しいこと探したり、やってみたり・・・。後に残るんは空しさだけや・・。女に惚れたり、金を手にしても、相手の気持ちなんか判らんし・・・、使い道も無い・・・。ええ服着ても誰に見せんねん!ええ車乗っても誰が喜んでくれんねん?俺は必要とされてんのか?俺は何の為に日々齷齪生き抜いてんや?見栄張ってんのは誰ん為や?金稼ぐんは誰ん為や?自分かい?いらんわ!!ボロの服でかまわんわ!食って行けるだけの金有ればええわ!!何してんやろか・・・。ああダルいわ・・。寝よ・・・・・・・。。。
2003年10月02日
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悩み続けるまま時間は流れた・・・。ふと気付けば、無音の世界・・・。静寂の闇。消えるとはどうゆう事を言うのだろう。私はまだ夢の中に居ることに気付く・・。「そうだ!この異様な世界・・・。理解できないことは全て夢だ!」目を閉じ、思い描く次の世界は・・・。
2003年09月24日
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どれぐらいの時が過ぎただろう。外には日が昇り夜が明けている事に気付く・・。私はうつ伏せになり傍らに置いてある煙草に手を伸ばす。そのままの体勢で、煙草を口に銜え火を点けた。「いつもと変わらないな・・・。」何かが続き、何かが終わる・・・。長い悪夢から目が醒めた様な気分だ。煙草を灰皿に押し付け、いつもの様に冷蔵庫に向かおうと起き上がる。いつもと変わらず体が重たい・・。冷蔵庫を開け、買い溜めしている缶コーヒーを取り出す。「今日も仕事か・・・。」何度この言葉を繰り返せば私の世界は変わるのだろうか・・?そんな事を考えながら、缶コーヒーの栓を開ける。一頻り準備を整え飲みかけの缶コーヒーを左手にいつもと変わらず家を出た。家を出て車に乗り込み店へ向かう。いつもと変わらぬ風景、メビウスの輪の中で永遠に彷徨っている気分だ。車を走らせている途中おかしな事に気付いた。私の車以外走っていないのだ。「なんだ、この感覚は・・・?」なにか以前、同じ事があった様な記憶が甦る・・・。私は、不思議な感覚と共に店へ急いだ。駐車場に車を停め、店の前まで来たときに不思議な感覚に囚われた。なにか、本当に全てが繰り返されているような感覚だ。気分が悪くなる・・・。視界が歪んで見え、吐き気に襲われた・・・。「うっ・・・。とにかく店の中に入ろう・・。」私はシャッターを上げ、キーを回し、ドアノブに手を掛けた。さらに視界が歪む・・。「何なんだ・・・?」私は扉を開け、中に足を踏み入れた。カランカランッ「いつも店長は缶コーヒーを飲むのは何故だろうなぁ・・・ブシュシュルッっ・・・シュルッ」「それはだなぁ・・・」なんだこの生き物は!私は驚きのあまり声が出なかった。いったいどうなっているのだ?幻覚だ。「いきなり店を出て行って、いきなりそんなに急いで・・・さては狩りをするところを見つけたな・・・。」「どうなんだ?」なんだこれは!「・・・。」消えた。誰もいない・・・。視界に妙なノイズが走っているようだ・・・。私もとうとう狂ったのか?何が起きているのだろうか・・・思考がまとまらず・・・ただノイズと起きていることが・・・ただ堂々巡りするだけだった。「マスター エスプレッソトリプルで頼むよ」「・・・。」「大丈夫か君。」声が出ない・・・震える手を押さえ、振り絞る様に答えた。声になったかどうかわからない。しかし、通じたようだ。もう何が何だか解らないままでも、環境に順応する体が恨めしかった。「あっ」ジノリの薄く淡い碧のコーヒーカップとソーサーが震える手から地面に吸い込まれた。激しく砕け散るその破片を目の当たりにして、一瞬顔がこわばった。しかし次の瞬間・・・音がしなかった。理由は考えなかった。そしてすぐ私は、この音のしない世界を認識した。テレパシーという言葉を子供の時に聞いたことがある。「ハヤクシロ」愕然とした。それが使えるということもその時解った。雷光が見えた。人?人ではなかった・・・。私の思考能力と理解力の限界だった。そんなとき人はただ受け入れるしかないと言うことを痛感した瞬間でもあった。どうすればいいのか?何をすれば抜け出せるのか?私はその場に蹲り、耳を塞いだ・・・。全ての音を遮り、無音の世界に飛び込む・・。視界も・・・、見える物全てが信じることが出来ない・・・。目を手で覆う。暗闇・・・?黒いだけ・・?「これが無なのか?」なにも見えない・・。何も聞こえない・・。これが私の求めた世界なのだろうか?思考が止まる事は無い・・・。「いい・・・。」?また何か声の様なものが聞こえた。「と・・めれ・ば・・い・い・・・」止めればいい?何を?止める?耳を塞いでも聞こえてくる・・・。直接、脳に響くその声のようなものは続ける・・・。「しこ・・うを・とめ・・・」思考を止める?考える事を止めろと言っているのか?どうしろと言うのだろう・・・。
2003年09月13日
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閃光視覚にノイズが走る大きな月が語りかける・・・。他愛もない つまらないね今宵は どれだけの子供が生まれるのだろう幻想の愛のもと 望まれぬ子供は 死を伴侶とする軽蔑 蔑みを覚え 搾取される者の宿命を負う「うぅぅ。・・・んぉきろ!」いつも見られている あの無機質な優しさ「邪悪を手に入れろ 生きるために」何かに呼ばれたような気がした・・・。誰かが私を呼ぶ声が聞こえる。何か夢を見ていた気がするが思い出せない。どれぐらいの時間寝たのだろう?私は腰を下ろした体勢のままで、はっと目を見開いた。まだ2時前だ。数分間・・・。脇の下をスゥーっと汗が流れた。「・・・。」遠くで猫の鳴き声が聞こえた。幽かに・・・。断末魔のようだった。遮光性のカーテンの隙間から光が漏れている。「外の街灯か・・・?」その眩しさに目をやられ開くことが出来ない。薄目を開けながら、考える・・。寝ていたのか判らない・・?疲れは取れていないな・・・。時が経つにつれ目が慣れてくる・・。いつもの部屋だ。体が重く感じるので、私は暫く天井を見つめていた。
2003年09月12日
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人が集まると言えば駅周辺だろう。安直な考えが車を駅に向かわせる。いつもなら車や人で溢れる駅もやはり人影が無い・・・。駅の構内に入っても電気すら点いていない。驚きや不安などはもう感じなくなっていた。元来、私は人間嫌いで他人に干渉せず生きてきた。強いて言うならば、いつも他人など居なければ良いとまで思っていた。だから、たとえ人が誰一人居なくなったところで何が変わる訳でもない・・。駅の中を徘徊して誰も居ないことを確認する。「今の時間なら電車はまだ走っている時間だな。」誰も居ないせいか、独り言を普段と同じ声の大きさで喋る。駅の電気はほとんどが消えており、非常灯の灯りだけが怪しげに灯っている。私は改札を潜り抜け駅のホームに向かった。ホームもやはり同じように非常灯だけが点いている。私はホームをぐるりと見渡し、線路に飛び降りた。私は線路の上に立ち、呆然と遠くを見つめる。ポケットから煙草を取り出し、煙草を銜えながらもう一度遠くを見つめたが、電車は来る気配も無い。私は何か可笑しな気分になり、笑いが込み上げてきた。何故、誰も居ないのか?何故、私だけなのか?そんなことはもうどうでも良くなっていた。今在るこの状況を楽しもうと私は思い始めていた。階段を登るのも面倒くさく感じ、踏切まで歩いて行き、車に戻る。「疲れたな・・・。」私は何か判らない不安感もあったので、今日は家に戻って眠ることにした。家に着き、敷きっ放しの布団に腰を下ろす。今日の出来事を思い返す。そんなことをしているうちに時間は経ち、深夜一時を回っていることに気付く。「考えても同じか・・・。」私は小さな声で呟いた後、眠りに落ちた・・・。
2003年09月09日
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部屋を出れば、外は雨が降り始めていた。私は気にせず、傘も差さずに雨に打たれながら駐車場に向かった。車に乗り込むと同時に雨は大粒に変わる。私はビデオ屋に車を走らせた。相変わらず車の通りは無く静かなものだ。ビデオ屋に着くとシャッターは下りており、店は閉まっている様だ。「定休日?いや、違うはず・・・。なんだか、不思議な日だな・・・。」そう思いながら、私は返却BOXにビデオを投げ込んだ。「なにかおかしい・・・。」そう呟きながら、私は向かいに在るコンビニに目をやる。ビデオ屋の前に在る事もあり、普段は客の出入りが激しいコンビニも今日はどこか寂し気だ。雨に打たれながら、私は帰宅途中のおかしな妄想に取り付かれ佇んでいた。静けさの中、雨の音だけが私を包む・・・。しばらくして、額から流れ落ちてきた雨の雫が私を次の行動に移させた。「この世界には、私だけしか居ないのではないだろうか?皆、何処かに消えたのではないだろうか?」得も知れぬ不安感を唾液を飲み込むかの様に自分の中に押し込め、私は横断歩道を渡った。店に近づくと中から流行り唄が聞こえる・・・。その音楽に安心感を与えられ、私は店に誘われる様に入った。レジに人は居ない。暇だから奥で休んでいるのか?先程までの妄想を否定するかのように常識と言う思考回路が私にそう思わせる。何も無かったかのように私は籠を取り、店の中を歩く。缶コーヒーと夜食を籠に入れレジに向かう。レジに人は居ない・・・。私は籠をわざと大きな音が出るようにレジの横に置いた。少し待ってみても誰か出てくる気配は無い・・・。聞こえてくるのは有線から流れる流行り唄・・アップテンポの音楽が私を苛立たせる。私は怒鳴り声に近い声で「すみません!!」と言った。返事は無い・・。もう一度「すみません!」と大きな声で言う・・・。やはり返事は無い・・。誰も居ないのか?私は半歩レジの中に足を踏み入れ、奥を覗き込んだ。人影は無い。「すみません!!」私は馬鹿らしくなり、諦めた。レジの上にあるタバコを取り、お金だけ置いてその場を後にした。一体、何なんだ?本当に誰も居ないのか?私は少し足早に車に乗り込み、煙草に火を点け、シートを倒した。深呼吸をするように煙草を吸い、気持ちを落ち着かせる。「そんな訳ある筈が無い。」私は人が集まる場所へ行くことにした・・・。
2003年09月08日
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十数分・・・車を走らせ、店に着いた。私はいつものように店を開ける準備をした。大して忙しくもならないが、少し気分的には忙しく感じる時間だ。準備も終わり、私は店の扉に掛る札をCLOSEからOPENに返す。「一日の始まりだな・・・。」私は小さく呟いた。店の端のソファーに腰掛け、片手で本を器用に捲りながら、私の特製ブレンドを飲みながら好きな音楽を聴く。これがしたいが為に店をやっているようなものだ。いつも、客なんて来なければいい・・・などと思いながら過ごすのだが、そういう訳にも行かず客は必ず来る。店を開けてから数十分経った。いつもなら毎日来るサラリーマン風の男も不思議と今日は来ない。私は「珍しいな?」と思いながらも気にせず、自分の時間を満喫した。私は時間を忘れ時を過ごし、日が沈んできた頃にふと我に返る。「今日はもう駄目だな。」何時まで経っても客は来ない・・・。「開けている意味も無いな・・・。」そう思った私は店を閉めた。店を閉め、家に帰ろうと車に乗り込んだ。今日は一体何の為に出て来たんだろう?こんなことなら部屋でゆっくりしていれば良かった・・・。」そう思いながら煙草の煙を吐き出した。車を走らせているとおかしな事に気付く・・・。「また、車が居ない・・・。」いや、車だけでは無い!人影すら無いではないか!よく考えてみると、私は今日一日、誰一人として出会っていない!「おかしい!!」そういえば、二十四時間営業しているコンビニ以外の店は電気すら点いていないではないか。私は可笑しな想像に取り付かれていた。この世の私以外の人々は全て消えてしまったのではないか?ならば、全てが私の自由。ふと、我に返る。自分の馬鹿な考えに思わず吹き出しそうになった。「そんな馬鹿な話がある訳無い。」私は小さな声で呟き、そのまま車を走らせ家路を急いだ。家に着いた私は上着を脱ぎ、敷きっぱなしになっている布団に腰を下ろした。傍らに無造作に置いてあるビデオに目をやる。最近、私は映画をよく観る様になった。昔の私はどんな映画を観ても何も感じることも無く、観ることを拒んでいたのだが、ある女性に影響を受け観るようになった。その人はもうこの世には存在しないが、自分自身を保つ為に映画や小説などを読んでいると言っていた。日々、人間関係や仕事、自分自身の能力の限界などに悩み苦しみ、救われることなくこの世を去ってしまった。私が唯一、自分の全てを曝け出し、心から愛せた人だ。現存する自分が否ならば、逃げ出せば良い。映画の中、小説の中に生き抜いて、目が覚めれば新しい自分になれば良い。毎日が同じ事の繰り返しに見えてもよく目を凝らせば全然違うから、新しい自分を見つけられる筈。人から見れば現実逃避だと言う人もいるだろう。弱い人間にも見えるだろう。でも、それが強さになるのなら、生きて行く力になるならば素晴らしいものだ。私は一日人と遭わないことで、彼女のことを思い出していた。「こんな日も良いな。」優しく話しかける様な口調で独り言を呟いた。そのまま思い出と共に時間が流れる。暫くして、時の流れが私を現実に引き戻す。「あっ!!」ビデオの返却日が今日なのに気付く。そのままビデオを握り締め私はレンタルビデオの店に向かった。
2003年09月06日
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一切驚きはなかった。この鈍い音の正体は恐ろしく醜い情念のかたまり。私が叫んだのは自分でも不可思議に感じている。もうこの体を出て行こうか・・・。生命体を渡り歩く行為を続けていると醜悪なものを目にする。どんな人間にもそういったものが渦巻いている。私がこの男の体から出ようと半分出たとき、私には色が付いていたのであろうか?若しくは抜け出ることの出来ない・・・引っかかりのような・・・この男に何か感覚として感じさせてしまったのであろうか?男がみたものはどどめ色の臓物のようなグロテスクと言うよりは完成されたカオス?あり得ない。無秩序の・・・瞬間的な・・・アレスの軍隊・・・。私はこの男の中に・・・。そして、もう一度、千年の存在を問うてみた。遡る魂の中 私は地獄を見た・・どれだけ時代を遡り繰り返してみても、そこにあるのは暴力、貧困、差別、欲望の渦巻く世界生きる意味を持たぬ肉片・・・死への道標・・無・・・私は何もかも存在しない世界を望んだ・・・。目を閉じ想い描く世界は今ある現状のまま私一人の世界・・・暗闇が私を包む・・・。「貴方はなに?」聞き慣れたような声で誰かが尋ねる。「貴方はなに?」薄れてゆく意識の中、その声は繰り返す。答えは見付からない。「貴方はなに?」「貴方はなに?」「貴方は・・・」・・・・・・。どれぐらいの時が過ぎただろう。私は目を覚まして煙草を取り出す。うつ伏せになりながら、煙草を口に銜え火を点けた。溜め息混じりに吐き出した煙は今まで観ていた夢の全てを掻き消すように消えて行く。煙草を灰皿に押し付け、いつもの様に冷蔵庫に向かおうと起き上がる。体が重たい・・。いつもの事だが寝た気がしない。冷蔵庫を開け、買い溜めしている缶コーヒーを取り出す。「今日も仕事か・・・。」疲れ切った様な口調で吐いた私の独り言は缶コーヒーを開ける音に掻き消された。一頻り準備を整え飲みかけの缶コーヒーを左手に私は家を出た。家を出て車に乗り込み店へ向かう。私は小さな喫茶店をやっている。場所は駅から少し離れていて、ほとんど趣味でやっている様な店だ。店に来る客もほとんどが常連客で、毎日、同じことの繰り返しだ。しかし、この不景気の中、食べていけるだけまだマシな方だろう。車を走らせている途中おかしな事に気付いた。私の車以外走っていないのだ。「おかしいな?」今日は休日でもないし、私は田舎町に住んでるわけでもない。首を傾げながらも私は店へ急いだ。
2003年09月04日
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あふれた涙は頬を伝い、立ちつくす大地にヒタリと落ち、土に染みこんでいった。この感覚は・・・。夢の中であろうか無かろうが、私は闇雲に土を掘り返した。何故なのかわからなかった。爪がはがれるのを感じたが、私はやめることが出来なかった。どこまで掘り続けるのか・・・。隠れたいのか?逃げる場所?方角ではない?なんだ?本当の涙の意味がわかりかけた時、音が聞こえた。確かな音・・・。 掘り続けた私の指から血が滴り落ち、その先に子供の頃に遊んだビー玉のような大きさの透明な水晶がある。血が水晶にあたると音は切なくも小さく奏でる。心が休まる。広がる世界。「幻でもいい・・・。」そう呟き涙を流した。その涙の滴が水晶に触れた時に後ろから声が聞こえた。「とうさん!」私はその声に振り返った。周囲には霧がかかっていてよく見えない。声のする方へ私は走った。人影が見えた。「ああ、やっと逢えた。」そう云いかけた時、私は愕然とした。我が子であると思われるその姿はあまりに醜く、焼け爛れ、片目は潰れ、膿で塞がっている。服もボロボロになっていて、血と膿など体液で変色している。その姿を見た瞬間、私は後退りした。だが、縋るように近付く・・・私は恐怖で動けなくなった。すると、私の腕を掴んで擦れた声で・・・「おまえのせいだ!」私は手を振り払った。その反動で茂みに倒れた。私は無我夢中で手を着いたその先にあった棒を握り締た・・・「あああああああああああああああ・・・・」私の叫び声と共に鈍い音が響いた・・・
2003年08月26日
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夢とは不思議なものだ・・・。思い通りに行く時もあれば、行かない時もある。 眠る前にこんな夢が見たいと思えば見れる時もある。良い夢を見ていて、ふと目覚めると、もう一度見ようと眠ろうとする。決まって続きは見れないが、時折見れる時は悪夢に・・・。そう、まるで現実・・・。変わりないのでは? 目が覚めると私はタバコを取り出し火を点けた。 一体どんな夢を見ていたのか?何やら良い気分だ!しかし、思い出そうとしても思い出せない。憶えている事は出てくる人物が私だけ・・。場所や時代は特定出来ないが、その都度、都合良く場面が変わっていた気がする。 タバコの火が手元に近付いて来た時に私はふと傍らに転がるペンを握り締めた。「そうだ!この気分と供に物語を書いてみよう! 記憶に無い部分は想像力を働かせて、書けば良い!書いてみよう!」 今まで物を書く、そんなことを思ったことも無かった私だが今日は仕事も無く、誰かと会う約束も無い・・・。何故こんな気持ちになったのか、よく解らないが、私は何かに取り付かれたようにペンを走らせた。 夢の中の私は、布団で寝て居た。 そして起きてみようと思い体を起こした。 夢の中の私はそれが夢だとゆう事を理解していた。 「夢の中なので何をしてもいいだろう!何をしてやろう?」 私は少年の様な気持ちになり、探検に出掛けようと思った。 先ずは荷物を纏めた・・・が、重い!!とても重いので、何も持たないことにした。 「まぁ所詮夢だ!どうとでもなるだろう・・・。」 深く考える事も無く、次に何処へ行こうか考えた。 「そうだ、大きな山に登ってみたかったな!」 夢の中の私には不思議な力がある。目を瞑り願えばその場所へ行く事が出来る。 考えて思い付いたのは、とても大きく、険しい。そう!よく映画や漫画に出てきそうな魔物でも出てくるような山だ。 目を閉じ想像してみれば私はそこにいた。そこは私が想像した通りの山だった。 しかし、ここからは思い通りにはならない。登ろうとすると、暗闇が現れる。暗くて先には何も見えない。手探りで前へ進もうとする。心臓の音が次第に大きくなり私をその音だけが支配し始める。ドクドクと鼓動する心臓の音と共に前へ進んだ。何も見えていなかった私も次第に目が慣れてきたのか、少しずつぼんやりと周りが見えてきた。 私は息を呑んだ。 地面から、まるで草の様に伸びる沢山の手が見える。泣き叫びたい気持ちになった。だが何故か夢の中の私は、泣くことも叫ぶことも出来ない。 とにかく走った。恐怖感に囚われながらも走ると、気が付けばまた暗闇の中に居た。 手探りで周りを調べてみる。どうやら辺りは洞窟の様な場所みたいだ。見えている訳では無いので確かでは無いが恐らくそうだろう・・・。 「何だろう?音が聞こえる!」 私は導かれる様に音のする方へ向かった。その音は何か懐かしい様であり、聞いたことも無い歌の様でもあり、切なくとても澄んでいた。進めば進むほど音は小さくなり、まるで私から逃げて行ってるようだ。歩くのにも疲れてきた頃に音は変わった!その音は、まるで雨が降った後に水滴が落ちるような音だった。寂しくもあり、暖かくもある。 私は「ああ、この音が久しぶりにこの音が聴きたかったんだ。」 と、何故か想いその場を立ち去った。 そこから、どうして抜け出したかは解らないが、私は山を後にしていた。自分の住む町への帰り道一人の女性が倒れていた。私は駆け寄り抱きかかえ話を聞く。 女性の話を聞くと、 ここから西へ少し歩くと村があり、そこの近くには生きては出られない森があると言う。 そこに棲むと言われる魔物に生贄を捧げなければならないらしい。 その女性は生贄に選ばれた女性らしく恐くて逃げ出したのだ。ところが、村の人々も逃げたからといってほっとく訳にもいかず、追い掛けられていたのだ。 彼女を宥め、私が「何とかしよう」と言うと、彼女は下を向きながら首を横に振った。 「何故?」 私の問い掛けに彼女は答えようとしない・・・。 しばらくして、私は気が付いた!彼女の手には鈍い光を放つ短剣が握り締められていた。逃げる最中転んだり、追っ手に暴行を与えられたのであろうと思い込んでいた私は彼女の血だと思い込んでいたのだ。 呆然としている私に気付いた様に彼女は聞こえるか聞こえないか判らないほどの声で言った。 「もう、戻れない・・・」 その瞬間、左の腕に痛みを感じた。彼女の持っていた短剣は私の腕を斬り付けていた。危険を感じた私は後ろに飛び退き、身構えた。 魂の抜けたような目で彼女はブツブツと呟きながら私に近付いてくる。 どうする?殺さなければ殺される・・・。 考え決断する暇もゆとりも無かった・・・。 次の瞬間、私の手には生温い液体が滴る。私は彼女の持つ短剣を奪いとり、彼女の胸より少し下の辺りから短剣を根元まで深々と刺していた。彼女は私に全てを委ねる様に凭れ掛かった・・・。 首筋に彼女の吐息が掛かる。 私の握力が弱まるのと同時に彼女の体はずり落ちていく。 こんなはずでは無かった・・・。私は愕然としてその場に座り込んだ。 頭を抱え、目を閉じ 「これは私が望んだ結末では無い・・・」 と呪文の様に繰り返し呟いた。 すると全ては消え、私は暗闇の中に居た。色も無い、音も無い空間。心が静まっていく・・・。 そうだ、これは全て夢だった。 「続きが観たいな・・・。」 落ち着いた私は、そう思いながら目を閉じた・・・。 物語は一変して変わっていた。 私は演劇などの舞台に立つ役者だ。これからある女優と共演し、必ず成功を収めなければならない。 物語は・・ある小さな国の話で、その国では人を愛することを忘れてしまっていて、未来からやってきた一人の若者がその国に愛を与え、王の間違いを命を掛け諌める。という話だ。 何故、失敗できないかと言うと、この舞台を成功させなければ大切な人が死んでしまうからだ。何故だかは分からない。 失敗とは? 言葉を間違えること? 「いや、違う気がする・・・。」 ・・・とにかくやらねばならない。 私は使命感に駆られながら舞台中央に立った。 物語は始まった。幕が上がり、舞台の中央に立つ私の言葉から始まる・・・。 「この世界の全てを治める者よ・・・。全ての生き物、全ての時を治める者よ。私にそのような命を与えるのですか・・?」 中央にて天を見つめ私は台詞を喋り始めた。 「分かりました。過去の世界へ行き、必ずや使命を果して見せましょう。」 芝居は流れて行く・・・。 私が演じる男は未来の絶対的指導者に仕える男、時を遡り、ある時代の小さな国へ行くことになった。 その国では既に愛と呼ばれるものは存在せず、人は憎しみ合い、殺し合い、人々は孤立していた。ただ、滅びを待つだけの世界。 このまま放って置けば、それは全世界に広がり、全ては消えてしまうだろう。 物語が中盤に差し掛かった頃、私の体に異変が起こった。 声が出ないのだ・・・。 私の出番までは少し時間がある。 「どうする?」 このまま声が出なければ、舞台は失敗に終わり、私に関係する誰かが死んでしまう。何とかしなければ・・・。 私の頭の中で色々な想いが廻り、重く圧し掛かる。 私の出番が迫る。時を刻む音が私の胸を締め付け、息が出来ない・・・。 私は意識が遠退いて行き、その場に倒れこんだ・・・ ガシャン!! 薄れいく意識の中、観衆の叫び声が聞こえる。 「誰が死んだのだろう・・?」 「すまない・・・」 そんなことを考えながら私は目を閉じ、深い眠りに落ちた。 目を開ければ、また場面は変わる。 私は、嵐の海の上にいた。私は、三つの宝物を手にしている。魚模様の銀で出来た短剣、鈍い赤茶けた色を放つ宝玉、金色に輝く鷹の置物。 船室では、私の子供達が嵐に対する恐怖も感じず無邪気にはしゃいでいる。 三番目の息子が私の持つ宝物に興味を持ち、手を伸ばしていることに気付く。 私は、子供達の騒がしさと、嵐のせいで外に出れない煩わしさを子供にぶつける様に大きな声で子供を怒鳴りつけた。私の怒りと共に船の揺れは激しくなってきた。大きな波が押し寄せる・・。 私は子供達の怯えた顔を見ることに耐えれなくなり部屋を飛び出した。 甲板に出ると嵐は私に対して怒っているかの様にいっそう激しくなっていく。 激しい雨が私の頬を打つ。呆然としていると、最後と思わせる大きな波が押し寄せて来た。 私は、逃れる術も無く波に呑まれ、船から振り落とされてしまった。 海の中で子供に宝をを渡しておけば良かったと、後悔していた。 このまま死ぬ訳には行かない。私は、もがきひたすら泳いだ。気を失い気付いた時には砂浜にたどり着いていた。 何故か見覚えのある砂浜だ。 「近くに、町が在るはず・・・。」 傷付いた体を引きずり町が在ると思われる方向へ歩き続けた。 どれだけ時間が経ったのか分からない。なかなかたどり着く事が出来ないまま時間だけが過ぎてゆく。 薄暗い山をいくつも越えた。 歩いても歩いても辿り着けず、洞窟を見つけ少しそこで休むことにした。 空腹と孤独感が私を襲う・・。 落ち着かないので先に進むことにする。 何とか私は、町に着いた。 町に着いた私は宿をとった。安堵・・・私はやっと眠れると思い目を閉じる。 「子供達はどうしているのだろう・・?」 落ち着いた時に私の頭の中に子供達の声が聞こえた気がした。 「子供達に会いたい・・。欲しがっていた物を渡して喜ぶ顔がみたい・・。」 「もう見れないのか・・。」 そう思うと、私の瞳からは涙が溢れだした・・・。
2003年08月24日
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