2003年09月09日
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グネーシン音楽大学でのピアノのレッスン初日。
「ピアノ教授法(?)」での音大生の生徒役。
「あんまり上手だと教えることないですよぉ~」という先生役・マサヨちゃんの温かいフォローを胸に、週末は試奏曲に悪戦苦闘。

ドーム・クニーギ裏にあるキャンパス。
車での移動だけでは決して見る機会のない、静かで落ち着いた街並み。
大学キャンパスに入ること自体久しぶり(→完全にオバサン)。
身分証提示を求める警備員にビクビク(→ロシア生活の悲しい性)。
史上最高に質素なスタローヴァヤ(学食)にワクワク(→けっこう好きだったりする)。

講義室のほかに小さな練習室がひしめく校舎内は、まるで迷路のよう。

まさに青春です。
ただひとつ普通の大学と違うのは、そこかしこから楽器の音が聴こえてくること。
ティンパニのチューニングの音、延々とスケールを吹くクラリネット…、フルート吹きだった時代の懐かしい光景!!
自分が何をしにきたかを忘れて、すっかり感動しまくりだった。

すると、廊下に古い木の椅子を持ち出し、年季の入ったチェロを弾く男の子の後姿が。
朗々と鳴り響く音に魅かれてよーく見ると、平井堅がスラブ系かつ淡白になったような男の子ではないか。
目をつぶりながら、一つ一つ音を確かめるように淡々と弾く。
超かっこいいー。

さらに、通り道にあった「オーケストラ演習」の授業を舞台裏からこっそりのぞく。
譜面台があって、指揮者がいて。いいぞいいぞ。
完全に本来の目的を忘れている私。

現実的なマサヨちゃんの声に我に返る。

それにしてもタバコを吸う学生の多いことといったら。
管楽器や声楽専攻の子は怒ったりしないんだろうか。

たどりついたレッスン室にはピアノが一台、机が一組。
間もなく、ヨーダのように小柄で上品なプリパダヴァーチェリ登場。


左右に教師つき、という大変緊張感のある状況で、小1時間ピアノを弾く。
シロウト相手でも、教授の要求する音のレベルは高い。
ちょとっと弾ければいいや、なんて甘い考えではついていけないかもしれない。
あれこれと、弱点克服のためのエチュードを出され、初回のレッスンは終わった。

帰り際に課題で出されたエチュードの楽譜を買いに行く。
ところが、その書店、電気工事だかなんだかで、店内中の電気が消えてるの。
臨時休業かろ思いきや、ロウソクに火をともして根性で営業しているではないか。
部屋から部屋へはお化け屋敷のような真っ暗な廊下を通る。
あまりの怖さにマサヨちゃんと手をつないで(笑)そろそろ進む。
たどりついた楽譜コーナーには、ロウソクもなし。
なのに、何人もの学生さんが、欲しい楽譜を探しているの。
探すったって、この薄暗い中、文字なんて何一つ見えませんって。
だいたい、店のオバチャンがどこにいるかも見えないのに。

「久々にロシアっぽい店を見たねー」
「やることが違う」
怒る気にもなれず、私達は帰路に着いた。





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最終更新日  2003年09月10日 18時44分43秒
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