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現役MSW12年目
全国規模の某病院で働く現役のMSW（メディカルソーシャルワーカー）です。 病気になった時や入院が必要になった時に、皆さんの不安を少しでも軽減させられるような情報を発信していこうと思います。 またこれからＭＳＷを目指したいと言う人にとっても、業務や給料のこと等をリアルな視点で伝えます。 病院の相談員から見た生命保険の選び方や、MSWの仕事、残業しない働き方、資産運用、おすすめの本紹介 等のテーマがメイン。 朝の更新が多いです。
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2023年12月06日
テーマ： ★病院に関すること★(827)
カテゴリ： 病院
今私たちの部署ではＳＷと退院支援看護師と共同して患者支援を行っています
今は病棟担当制を取っていて、一つの病棟にメインとサブをおいてＳＷと看護師ペアで業務に臨んでいます
昨年患者支援センター開設してからこの体制を取っていますが、今まで以上に皆日々の業務に追われてストレスに溺れるように仕事をしているので、来年度以降もこの体制で良いのかを協議している所です
今採用している メインサブ制 だと病棟担当者が明確に決まっているので、だれが担当しているのかが明確になり 病棟や関係機関、患者家族からの問い合わせの際にワンストップで相談対応が可能 だと言う大きなメリットがあります
ただし、このメインサブ制だと結局は自分の メイン病棟をこなすので精いっぱいで実際サブ病棟までは手が回らなかったり、メイン病棟を持つことで個人の休みが取りづらかったり、同じ職種同士で相談する機会が減ったり（皆それぞれのメイン病棟をこなすのに精いっぱいでタイムリーに相談する時間的な余裕もない）、教育的な視点からも新人教育や同職種間のＯＪＴ（On the Job Training 業務を通した教育機能）には向かない というデメリットもあります
そこで現在検討しているのが チーム制の導入 です
一つの病棟にＳＷ2名とＮｓ1名、もしくはＮｓ2名とＳＷ1名のように3名くらいでチームを作り、このチームでそれぞれの病棟内で支援が必要な人を拾ったタイミングで情報を共有し合い、チーム内での件数や職種の優位性を鑑みながらケース担当を決めていくという方法です
こうすることで 一人一人が担当する業務の数を均等化出来たり、チーム内でケースに関しての相談がしやすくなり精神的な負担を分散できる と言うメリットがあります
一方で ケースを皆で割り振るための話し合いのタイミングを作らなくてはいけないことや、ＳＷ一人やＮｓ一人になった時に結局同職種間での相談がしづらい というデメリットは残ります
人員的に同職種2名以上の4人以上でのチームは作れないのと、あまり数が多くなりすぎても情報共有にかかる時間を取ることや全員が一度に集まれるタイミングを作るのも難しくなるので、3人一組が一番機動力のある形かなと今は思っています
週末の出張の際に他の病院ではどのような体制でＳＷの業務に臨んでいるか確認したところ、 依頼制 で病棟や外来からの依頼が来た時に、皆でケース数を見ながらや電話を対応した人がケースを持っていると言う病院もありました
この依頼制は病院規模の小さいところで良く採用されており、メリットとしては 皆が同じ仕事をこなすためＯＪＴの機会は作りやすい事、ケース数なども均等化しやすい
ただし、デメリットとしては 病院規模が大きくなると対応する診療科や相談部門の役割（がん相談、就労支援、脳卒中相談、周産期母子相談、虐待対応 等々）も増えるため、業務分担してそれぞれの専門性を深めていくことには向かないこと、ＭＳＷ主体でケースを拾っていくことが基本的にはしづらい ことなどが挙げられます
それぞれの働き方で一長一短あるのは間違いないので、それぞれの病院の規模やＭＳＷと支援Ｎｓの数、病棟との関わり方などによってもどれが適した働き方かは変わってくると思います
あとはトライ&エラーでどれがしっくりくるかを探していくのと、少しずつ組織としての成熟度を上げていくしかないかと思います
皆さんの働く組織ではどのような体制を取っているのでしょうか
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