むらきぃの司法試験受験勉強記

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シニア層@ Re:大村敦志『新基本民法7 家族編』[第2版](04/07) シニア層の知りたいことは、0896244450 …
もきち@ Re[1]:はじめまして(10/04) むらきぃさんへ 返信ありがとうございま…
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2018.08.05
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カテゴリ: 刑法の教材
裁判所職員総合研修所 監修『刑法総論講義案』[四訂版](司法協会,2016)483頁


通称講義案または書研の刑法総論。

本書は,裁判所書記官研修所(現在の裁判所職員総合研修所)における裁判所書記官向けの講義レジュメを基に書かれています。

その講義レジュメを作成したのが,元大阪高等裁判所判事で,退官後には同志社大学法科大学院で教鞭を執っていた杉田宗久元教授です。

杉田元教授は,2009年に小室哲哉氏による著作権譲渡詐欺事件において第一審の裁判長を務めたことでも有名な方でしたが,同志社大学法科大学院教授に就任して間もない2013年(平成25年)の年末に57歳の若さで泉下の客となりました。

したがって,四訂版への改訂は,他の裁判所職員総合研修所教官を務める判事の方が行っているものと思われます。

行為無価値論の立場を採っています。

平成25年の刑の一部執行猶予の新設に対応しています。


本書は,主に裁判所書記官の研修で使用することを想定したテキストなので,学説が対立するような理論的に高度な部分には踏み込まず,判例・通説に基づいて記述されています。



四訂版への改訂では,三訂補訂版以降の法改正に伴う修正や新判例の補充だけでなく,因果関係における危険の現実化,正当防衛における退避義務論,中立的行為による幇助などといった近時の学説の展開を踏まえつつ,大幅な加筆修正が行われました。


本書は,現在もなお,最も人気のある刑法総論の基本書の1つです。

私が在籍していた法科大学院でも,刑法総論のテキストとして本書が指定されていました。

分かりやすく非常に説得的な文章で記述されており,必要に応じて図表も挿入されています。

ただ,判例を中心に記述されてはいるものの,収録判例はあまり多くありませんし,とりわけ新判例の収録数は他の基本書と比べると少ないように感じられます。

また,判例索引が付いていないのも不便です。

このように,収録判例数の少なさや判例索引が付されていないといった多少の難点は確かにあります。

しかし,それらに目を瞑ってでも,なお一読の価値があるという評価には疑う余地はありません。

司法試験の受験生ならば,基本書に位置づけないまでも,1度は読んだ方がよいと言える1冊だと思います。


次回も,刑法の教材を紹介します。


それでは。





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Last updated  2018.12.28 14:40:00
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