ハセガ座【紙粘土作品展】~レ・ミゼラブル~

ハセガ座【紙粘土作品展】~レ・ミゼラブル~

2005年9月23日 パフォーマンス同好会

本日、「パフォーマンス同好会」に出席してまいりました。主催兼MCは山口祐一郎。不思議な感覚が残りつつも、幸せで、超楽しい時間でした。 パフォーマンス同好会なんて、舞台に立つのは、素人さんだけだし、でも山口さんは観客として参加するなら、一目見れるかも。しかし…と、大きな不安を抱えながら応募しました。ハズれてくらたら楽になるのになどと考えていましたが、縁あってチケットが手に入りました。 仕方なしに会場へ行って見る事に。。。最初に受付で渡されたアンケートには 『もう1度観たいニャン』 とか、 『賞品も出せましぇん。祐一郎』 とか書いてあるのを観て、急にテンションが高まりました。

MC祐一郎・・・ 開演ブザーが鳴り、しばらくするとMC山口がひょこひょこ登場してきた。白地に細い赤のストライプの長袖シャツは遠くから見ると薄いピンク色。ボタンは留めてありました。下は薄いベージュのGパン。茶色の柔らかい革靴。脚とかお尻とか、キュッと締まっている。舞台衣装を着ているときより痩せて見える気がした。近くに寄ったら、いい匂いがしそう・・・

今日の出演者は素人さんたちだけなので、MC山口は伏線を引いてくれているようだ。MC祐一郎は、ビブラートのかかった小声で、ゆっくりゆっくり次のように囁いた。 「今日の舞台で~一番大事なのは~、なにも期待しないこと」「今日はいったいなんなんだろう~?と、 のほほ~~ん とした気持ちでいてくださ~い」「今日は~、舞台上だけでなく~、観客席ぃ、劇場全体の忍耐力ぅ、優しさぁ、思いやりがぁ、必要で~す」「暖か~い気持ちで受け入れてくださ~い」「普通、舞台が始まると、帝劇では2~3度、劇場によっては3~4度上がるんですが~、今日は涼しいかもしれませ~…ん。」「今日は~、みんな~、自分が人格者になったつもりで、物は投げないぞ。石は投げないぞ。という気持ちで観てくださ~い」「ティアラこうとうでぇ、こうしたイベントをやるのはぁ、初めてです。これで今後、出入り禁止にならないように…」 と、淡々と終始耳元で囁きかけるような優しい声で語りかけてきました。 「それではど~ぞ」 とパフォーマンス始まりの合図。MC祐一郎は客席にトコトコと降りてきて、1~3列目は空席で、3列目の席に座った。

■1組目、準備に手こずっている様子。椅子に布をかけているけど、なかなか位置が合わないようだ。MC祐一郎は客席に向かって 「今日ずーっとこうしたことが続きます。」 舞台に向かって 「だいたいどれくらいかかりますかぁ?」

■1組目の内容は、バルジャン(囚人)、コロレード(赤いコート)、トート(ドクトル)のコスプレコントといったらいいのか悪いのか…夢の共演です。三人がレ・ミのプロローグをアカペラで歌いながらの登場。衣装はとてもとても粗末です。「アハ、アハ、アハハハハハ・・・・」バルジャンとコロレードのやり取りが軽くあってコロレードが膀胱を押さえて苦しんでいると「どうなさいました」とトートが加わってくる。「熱は…・・・あの病気の特徴が現われ始めてる」と歌いながら『フランス病』と書かれた紙を広げる。バルジャンがダンスを披露してその紙を丸めて放ると、コロレードは「確かにダンスの才能は、ある…」・・・私の感想は、素晴らしい!です。私もこのアホコント仲間に入りたい。MC山口が再三、期待しない、涼しい、忍耐力が必要・・・と言っていたのが納得!! だけど素晴らしい。私もいろんな場面のセリフを引用して会話をしている。分かる人には分かるが、たいていの人には通じていない。しかし、ここでは、みんな分かる。同じところで笑いが起こる。感動的だ。そしてこの1組目が終わるとMC祐一郎は 『泣いてらっしゃる方はどーしてかなー!ハハハー!!!』 と高い声で軽く笑った。

■他にも素晴らしいキャラがいた。ミニコロちゃんの歌「神よ何故許される」。ミニコロちゃんは何歳くらいか分かりませんが、幼稚園児か小学生低学年かな。コロレードの立派な黒衣装を纏っていてとてもかわいい
アルコー  猊下、東京から新しい脳ミソが届きました ♪・♪・♪ 猊下、オホン ♪
ミニコロ  信じられん ♪・♪・♪
アルコー  日本のミュージカル俳優、山口祐一郎の脳でごさいます ♪・♪・♪
ミニコロ  完全無欠だ
アルコー  は・・・医学のコレクションに加えますか、それとも珍品の・・・
ミニコロ  なんと
アルコー  珍品・・・オホー 今朝東京から届いたばかりの!(アルコーの手元から黄色のちいさなボールが飛び出す。)生きがいい!
ミニコロ  そんなものどうでも良い。モーツァルトの父親を呼び出すのだ、今すぐに・・・
とやりとりがあって、「神よ何故許される」を歌うのだ。音程もよく、とても上手。途中、「♪音楽の魔術に神の摂理が敗北認めるのか・・・」の後のつなぎで「あー」と上がっていくところ(今年の祐一郎の歌い方を上手に取り入れている)で、会場が湧き立った。ラストのファルセットのところも、本家祐一郎の歌い方をうまく掴んでいて、会場のみんなを唸らせた。拍手!!
「明日、こういう歌い方で歌おうかな・・・」

■「おばあさんが、名前を思い出せない役者のことをおじいさんに説明する」みたいな一人芝居もあった。「なんていう役者だったかな。あのテレビにも出てたな、あのテレビなんだったけな、『おじさん、芋の金時できたよ』って言う人…他にね、こういう舞台にも出てたんだけど『男は47,8からだよー』…あの背が高い(MC祐一郎を指差して)そこの人、あなた、名前なんていうんでしたっけ?」MC祐一郎は 「ぇーと、ぅーンなんだったっけかなーぅぅぅ...ぅぁぅぁ...#^/_\-%xz$」 と情けない声を出している。(客席に向かって)「皆さんは知ってますよね。せーのっっ」(客席)シーン・・・みんな気持ちはひとつで、盛り上がっていているんだけど、シーン・・・絶妙の空気だ。誰にも答えて貰えない祐一郎にまた笑えた!

■南京玉すだれのあとには、MC祐一郎は、 「明日、演出が変わります。でも、舞台を永久追放されたくないからな・・・演出の方とお話して・・・でもみんな、山口は理由があってやっているんだ。突然おかしくなったんじゃないって説明してください」 と呟いていた。

■他におもしろかったのは、寸劇で、これもいろんな舞台の混在で、祐一郎が出演しているCDからフレーズが繋ぎ合わされている。パイプ椅子を向かい合わせて、馬車の場面から始まった。馬車が走り出すときのコロレードのオーバーなよろめき方が、笑えた。

祐一郎への質問コーナー・・・ 2ndステージ後の休憩のあと、MC祐一郎は、みんなから集めた質問アンケートを独り言を呟くように、唐突に読み始めた。 「ファミレス、コンビニは今でも好きですか…好きというか、ないと生きて行けない…。アイスクリームは何味が好きですか…その時々でかわるから、でも、衣装さんに怒られるからあんまり最近は…。お風呂では何を歌っていますか…前は良く歌ってたけど、おまわりさんとか、近所の人に…ご迷惑おかけしてるのかなーと、最近は歌わないようにしてます…。一番好きな場所はどこですか…行くとこ行くとこみんな好きだから、ここが一番ってとこは…。至福を感じるのはどんなときですか…こうしてる時間かな…。寝るときは右が上ですか、左が上ですか…;+y%=~♂ωΘγξчю?~寝てるからわかんないや…。エリザベートで棺から出てきますが、あの中では何を考えているんですか…あの棺の中には、ハンカチがあります。それと小さな扇風機があります。それでも、蒸し風呂状態です…。最近また、山口さんの文章が全然意味が分かりません。山口さんの頭の中はどうなっているのでしょうか。47年間、この頭で生きてきたのでしょうか。山口さんの頭は大丈夫ですか…あの、ずっと心配していてください…。一番多かったのは、トンちゃんと、ケンちゃんと、芳雄と、どれがいいかって…ヒゲが硬いのがトンちゃん。最近ニキビが出てきたのがケンちゃん。やわらかいのは…(小さな声で)芳雄…(立ち上がって)昨日芳雄とやったとき、ここの席に座ってた男性が『うぉほっごほっ』てやってたよー…。クロリンと出合った時は、何をして遊んでいるんですか?いつも追いかけ回しているんですか…えー、いろいろなことをして遊んでいます…。」 質問に応えている最中に、MC祐一郎の邪魔をするように開演のブザーがブーと鳴った。 「もうちょっといいよねー」 としゃべり続けていると、暫くしてまた、今度は煽るようにブ、ブ、ブと鳴った。 「エリザベートには3つの塔がありますが、間違えて違う塔に登ったことはありますか…?」?  ブ、ブ、ブ・・・ 「ああ、あわあわ:#$^q`@-!」 終了・・・。もしや、間違えたこと、あるんですか?・・・

■最後のパフォーマンスは「お笑いミュージカルコント」と題されている。なんと興味の湧くタイトルだろう・・・舞台は「ろっくりばー株式会社新人研修」。コロレード邸のメイドの被り物をして5人の新人が登場。アルコー伯も。「どこだモーツァルト」のメロディーに合わせて研修が行われる。山口社長は赤いコート。新人達は、「社長の文章の意味が分かりません」と訴え「祐」「一」「郎」「便」「り」と1文字づつ書いた紙を掲げる、山口社長が「アルコー伯、説明するのだ」というとアルコーは「私も分かりません」といい、山口社長が憤慨して暴れる・・・といったコントでした。

■今日のイベントで、MC祐一郎は、何度か出演者に無視されていた。演技が終わって、MC祐一郎は 「お仕事なんですかー?」 と尋ねているのに、逃げるように舞台の袖へ去っていく人・・・人形劇の人形を「それ、欲しいーなー」と2度も言っているのに、また逃げるようにはけていくひと・・・舞台上では、祐一郎をおもしろおかしくいじっているのに、いざ声をかけられると、緊張してしまうのでしょうか・・・無視されている祐一郎が、とてもかわいかった

■演じる方も祐一郎バカばっかしで、観て喜んでいる方も祐一郎バカばっかしで、山口祐一郎好きしかいないから許されるステージであり、とても幸せな時間を過ごせました。MC山口は、準備に手間取っている人がいれば、間をつないであげ、うまく行かないと 「大丈夫だよー」 とフォローの手をいれてあげ、ステージ後には的確なツッコミを入れてあげ、そんな祐一郎を見ていて、目がハートになりました。今日のイベントには満足だったのか、 「こんなに楽しいなら、またお仕事頑張って、会を開きたいなーって思います。この会場は音響もいいし、マイクがなくても・・・」 と、客席のどこかから「歌って」の声。MC山口はその声の方向を見つめ、暫く固まった。うたいたかったのかな?

■今日は、舞台で観る祐一郎さんとも、TVで観る祐一郎さんともちょっと違った、爽やかな、軽い雰囲気がして、舞台俳優として、人として、スケールの大きさをさらに大きく感じました。本当に奇妙なイベントだったけど、祐一郎率いる祐一郎バカの集合、最高です!!

■お隣さんの携帯待受画面は、どこかの雑誌で見たことがある祐一郎。たまたま一緒になった人の待受は、前回のパフォーマンス同好会のときの生祐一郎。もちろん私の待受も祐一郎(そして誰ものプログラムより)・・・。本当に、呆れるほど感動的な集合です・・・

感激記録へ

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: