ハセガ座【紙粘土作品展】~レ・ミゼラブル~

ハセガ座【紙粘土作品展】~レ・ミゼラブル~

2004年1月18日昼 レ・ミゼラブル

岡幸二郎のジャベールは、イメージ通りのジャベール。問題があるとすれば、ちょっと美しすぎる点。
それを除けば、原作のジャベールのイメージとぴったりで、しかも、現代人の心を掴んで離さない魅力も兼ね揃え・・・◎
クール。市長の前で膝をつくようなことは決してない。
ガブローシュに正体を見抜かれたときも、全く動じない。常に緩やかな動きで、バルジャンを凝視。あんな眼で睨まれたら、バルジャンもびっくり・・・しかし、山口バルジャンだから心配ない。鋭い目つきに、鋭い歌調。容姿に声が伴っているので、素晴らしい。動揺を表現するのは、眼。眼で演技。表情はあまり変わらない。
楽しみにしていた“自殺”。他の3ジャベールと違い、1オクターブ上。見事だ。迫力大有り。感動の鳥肌が立った。しかも、橋の柵は、さすがに足が長いので、楽々とまたいでいた。
山口バルジャンと岡ジャベール2人、身長が飛び抜けていて、舞台の上で、栄えた。対決のシーン・・・2人のこの上ない対決。なんとも贅沢な場面だろうと思う。
ジャベールがバルジャンに助けられ、バリケードを去るシーン、振り返り、バルジャンを睨み、一歩一歩立ち去るのにたっぷりの時間を使っている。バルジャンを執拗に追いながらも、岡ジャベールには余裕を感じられる。堂々としていて、自分の進む道に疑いがなく、迷いがないという強烈なイメージがしっかり表現されている。
とにかく、大きな存在感、とにかく見栄えがよく、とにかくかっこいい。山口バルジャンにいい感じで迫っていた。2人、バランスが良い。

カーテンコール… 山口&岡の組み合わせは、博多座初。カーテンコールのアンコール2回目くらいで、みんなステージを去ったころ、最後に残っていた山口が突然、帰ろうとする岡の腕を強く引っ張り、ステージに留まらせたと思いきや、岡をぱっと抱きしめた・・・岡はすぐに気付いて、とっさに山口を抱きしめ返した。大喝采・・・!! 感激記録へ


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