Rikacyan

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小学生の作文(5)(4年生)

休み時間のオニごっこ

「じゃあ、もう数えていいよ。」
「一・二・三・・・」
という声で、集まった子がみんなにげてゆく。そう、ぼくは業間休みに、クラスの仲間と校庭でオニごっこをしているのです。
始まると、みんなは、いっせいに思い思いの方向に走って逃げていきます。ぼくは築山の土管の中にかくれることにしました。土管のはじのほうから、見つからないように息をひそめていました。
校庭のすみでオニが来ないと安心しきっていたのか、それともオニが近づいてこないのでたいくつしてしまったのか、ボーッと立っていた女子が、他の子を追いかけていて進路をかえてきたオニに、逃げる間もなくタッチされてしまいました。ぼくははなれているので声は聞こえませんでしたがタッチされた女子は、まるでハトが豆でっぽうをくらったようにおどろいていました。
「えっ!」
という声が聞こえてくるようでした。一方、タッチした元オニは、うれしそうな顔でとぶように逃げていきました。
 気がつくと、さっきから、ぼくのかくれている土管の前を右から左へ、左から右へと何度も行き来しているオニの足が見えます。ぼくは、見つかるのではないかとドキドキヒヤヒヤ、 自分の心ぞうの音が大きく聞こえます。
 そろそろかくれ場所をかえようかと思っていると、
「タッチ!」
 ふりかえって見ると、もう一人のオニが土管の反対から入ってきてぼくのかたにふれています。(あーあ。)
 そういえば、前にもこんなことがあったけなぁ。あの時もかくれていたら、ゆっくり近づいてきたオニにつかまったっけ・・・。
 前のことはとにかく、オニとなった今はだれかをつかまえなければいけません。でも、人が集まっているところでは、みんなクモの子をちらすように逃げていってしまいます。
「キーンコーンカーンコーン」
休み時間が終わる合図のチャイムが鳴りました。結局、今回はつかまえることができず、ぼくはオニのまま終わってしまいました。
ぼくはくやしくて、うつむいて地面を見つめました。 (今度はつかまらないぞ)と思い顔をあげると、みんなが校舎に向かってかけていくところでした。(了)

*うーん。クロージングがかっこよすぎるぅ

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