籠やのできちゃった結婚実録

籠やのできちゃった結婚実録

2)迷い、そして決意

■決意

日記でも何度も書きましたが、私は正直戸惑いました。

彼とは「結婚してもいい」と思って付き合っていたし、
結婚願望もあったので、それは問題ありませんでした。
彼も、結婚してほしいと言ってくれました。

ただ社会人2年目、仕事でもこれからという時に出産、育児で一時中断を迫られて、
「いったい自分のキャリアはどうなるのか」 という漠然とした不安に襲われた私は、素直にYesとは言えませんでした。

はっきり言って、堕ろすことも考えました。
堕胎経験者の方のサイトも読ませていただきました。
だけど、やっぱり堕ろすのはおかしい、したくないという気持ちもありました。
怖かったのもあります。
でも、自分のエゴでこの命を奪ってしまったら、一生後悔すると思ったのです。


結局、1週間悩んで悩んで、悩んだまま病院に行きました。
そして、超音波検診でちっちゃな受精卵をみた時、
「やっぱり産もう。たとえ途中で彼がいなくなったり死んだりしても、自分の責任でこの子を産んで育てよう」と決意したのです。
(ダンナサン、すいません・・・信用してなかったわけじゃないですよ。笑)



■仕事が原因で出産をためらっている方へ

私は大学生の頃、外資系金融やコンサル等の第一線で活躍していながら、
子供を産み育てている”キャリアウーマン”の方を集めて、女性向けのキャリアセミナーを開催したことがあります。

その時の講師の方のお話で、私自身の背中を押してくれた言葉をご紹介します。


「仕事はマラソンと同じ。長い距離を走っている間に、出産や育児など、さまざまな苦難や障害が出てくる。
あぁ、もう止めちゃおうかなって思うこともあるだろう。
だけど大切なのは、途中でスピードを落とすことがあってもいい、歩くことがあってもいいから、
最後まで走り抜けることだと思うのです。」



私は最初、今産むのは困ると思っていました。
でも、じゃあいつならいいのかと考えると、特に答えはなかったのです。

今産んでも、5年後に産んでも、10年後に産んでも、
きっとその時その時で、何か犠牲にしなけばならないことは出てきます。
その時その時で、何か困ることが出てきます。

だったら、いつ産んでもきっと苦労は同じ、
歩いても、立ち止まってもいいじゃないか、
このせっかくのチャンスをなかったことにはできない、と思えるようになったのです。

人それぞれ、事情があるかもしれませんが、
私は仕事のために出産を諦めてほしくないな、と思います。





■目次

1)妊娠発覚
2)迷い、そして決意
3)妊娠初期~つわりとの闘い
4)妊娠中期~初めての胎動
5)妊娠後期~産休&出産準備
6)ついに出産!
7)冬の妊娠生活
8)周囲の協力の有無
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