還暦過ぎてウィスキーの美味しさに気づいた

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2026.07.23
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カテゴリ: ウィスキー
正直に言うと、それまでウィスキーは苦手だった。と言うかお酒自体が苦手だった。
飲み会で出されても、匂いを嗅いだ瞬間に顔をしかめてしまうタイプ。「大人の飲み物」というイメージだけが先行していて、自分には縁のないお酒だと思っていた。
そんな自分が変わったきっかけは、本当に些細なことだった。知人の家で「一口だけ飲んでみなよ」と勧められたのが、サントリーの山崎だった。

グラスに注がれた琥珀色の液体を口に含んだ。
正直、身構えていた。今までのウィスキーの記憶からして、また顔をしかめることになるだろうと。
でも、違った。
まず来たのは、喉にガツンとくる辛さ。これは想像通りだった。ただ、その「ガツン」が不思議と不快じゃない。むしろ、体の奥がじんわり熱くなるような、心地よい刺激だった。
そして次の瞬間、口の中にふわっと広がる味わいに驚いた。甘さと言えばいいのか、香ばしさと言えばいいのか、うまく言葉にできない。ただ、これまで感じたことのない複雑さが、舌の上でゆっくりと展開していくのがわかった。
「あ、これ美味しいかもしれない」
素人なりに、そう感じた瞬間だった。
後から知ったことだが、山崎は「森の京都」とも呼ばれる土地で作られているらしい。水質や気候、樽の種類など、いろんな条件が重なって、あの複雑な味わいが生まれるのだという。
もちろん、当時の自分にそんな知識はなかった。ただ、口の中に広がるあの感覚だけは、はっきりと覚えている。甘い香りの奥に、ほんのり木の香りのようなものも感じた気がする。表現が正しいかどうかは自信がないけれど、少なくとも「複雑で奥行きがある」ということだけは素人の自分にもわかった。
一度「美味しい」と思ってしまうと、人間というのは単純なもので、次はどんな味なんだろう、他の銘柄はどうなんだろう、と気になり始める。
山崎をきっかけに、少しずつシングルモルトという世界を覗くようになった。銘柄によって香りも味わいも全然違うらしい、ということを知り、今はまだ何もわかっていないなりに、いろいろ試してみたいという気持ちが強くなっている。
正直、まだウンチクを語れるレベルには程遠い。香りの表現も、他の人のレビューを読んでは「へえ、そうなんだ」と勉強させてもらっている段階だ。
それでも、あの一口は忘れられない
ウィスキーに詳しい人からすれば、きっと当たり前の感覚なのかもしれない。でも、初めて「美味しい」と実感したあの瞬間は、自分にとって特別だった。
喉を通り抜ける熱さと、口の中に広がる味わい。あの二つが合わさった時の感覚に、素人ながらすっかり魅了されてしまった。
これから少しずつ、いろんな銘柄を試していきたいと思っている。まだ何もわかっていない初心者だけど、だからこそ、これから広がっていく世界が楽しみでしかたない。










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Last updated  2026.07.23 14:21:50
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