2006.12.01
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カテゴリ: 学校
それは、突然の訃報だった。

「突然のことですが、みなさんに悲しいお知らせをお伝えしなければなりません。
2年前から白血病と闘病していたRさんが、昨日他界されました。
Rさんに黙祷をささげましょう。」
???どういうこと?
元気になってるって、学校にも顔を出したって、よくなってるって聞いたけど?
………
それからしばらく、状況がつかめずにいた。


通夜は、12月5日に行われた。
たくさんの生徒たちが泣いている。
そんな中、4日経ってもRさんの死を受け入れられない自分がいた。
葬儀社の方が淡々と皆を導く。
自分の焼香が近づいてきたとき、ようやく周りが見え始め、
中学二年生の同級生のみんなの寄せ書きや、
Rさんの遺影を確認した。
あの遺影の顔、どこかで見たことが…
最前列に進み、焼香を急かされる。
1回、2回、3回…
いきなり涙があふれて止まらなくなってきた。

ようやく死という現実を理解したのか、
声を出すまいとしても、嗚咽の声をあげてしまう。
お母さんに声をかけようと思うが、言葉が出ない。
お辞儀をするのが精一杯だった。

通夜の列をながめながら、自分を落ち着かせるのに精一杯だった。

1人、2人…と人影がなくなる中、
私たちは、Rさんの棺に足を進めた。
お母さんに「顔を見てあげてください。」と言っていただき、
Rさんの顔を覗き込もうとしたが、
どうしてだろう?震えが止まらない。
首が言うことをきかない。
奥歯をカタカタ鳴らしながら、体が勝手に(見せまい)とする。
結局、直視することは一度もできなかった。
目の前にいらっしゃるお父さん、お母さんにかけてあげる言葉も見つからない。
そんな自分が恥ずかしいと思っていたその時、
「先生、この遺影の横には先生が写っているんですよ。」
逆に、お父さんに声をかけられた。
「遺影をどれにしようかといろいろ写真を探したのですが、
初等部の卒業式の時に先生と一緒に撮ったこの写真が一番Rらしい、いい笑顔をしていたので。」
それまで、それでもなんとかふさいでいた涙のダムが一気に流れ出した。
「先生に教えてもらっていた2年間は、Rが一番楽しそうでした。
先生のことも大好きでしたし。」
お母さんからこの言葉をかけていただいた時は、
もうすでに膝から下の力が全く入らなくなってしまった。
人目をはばからず、号泣するしかなかった。
力を振り絞り、Rさんの棺に手を当て、
Rさん、あなたのことは絶対に忘れない。
あなたに誓って、命を精一杯燃やし続ける子どもたちをこれからも育てていく。
ずっとそばで見ていてね。
と誓った。

結局、涙がどうしても止まらず、
お父さんとお母さんには、声をかけられずに帰途についた。

家に帰り、自分のアルバムの中からRさんの姿を探した。
修学旅行の時撮ってもらったスナップの中に、Rさんと一緒のものがあった。
私はそれを抜き出し、
翌朝、職員室のデスクマットの中にはさんだ。
これからの自分をずっとRさんに見ていてもらうために。





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最終更新日  2006.12.08 23:58:26
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