【夢の守り人】上橋菜穂子
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人の夢を糧とする異界の“花”に囚われ、人鬼と化したタンダ。女用心棒バルサは幼馴染を救うため、命を賭ける。心の絆は“花”の魔力に打ち克てるのか?開花の時を迎えた“花”は、その力を増していく。不可思議な歌で人の心をとろけさせる放浪の歌い手ユグノの正体は?そして、今明かされる大呪術師トロガイの秘められた過去とは?
やっと文庫版でました~
軽装版一度チャレンジしたんですが、挿絵と自分の中のイメージがあまりにもかけ離れていて(笑)
やっぱり挿絵がないほうが自分の世界に浸れますね
「精霊の守り人」「闇の守り人」に続く守り人シリーズ三作目です![]()
「夢の守り人」
では女用心棒バルサは脇役。バルサの幼馴染タンダと師匠トロガイが主役です。
とにかく上橋さんの圧倒的な世界観、素晴らしい!の一言です
個人的には前二作よりも好みかも
《夢》
をテーマにしているせいだからかな??
物語全体に薄い霞がかかったかのような幻想的な雰囲気を味わうことができました。
上橋さんの書く物語はどうしてこんなに美しいのでしょうね
なんだかいつも映像を観ているかのような感覚におちいります
湖面に映る夢にとらわれた 花の宮
がありありと目に浮かんでくるようです![]()
むせかえるような花の香りを感じたり、歌い手の物悲しくも美しい歌声が今にも聞こえてきそうな気がしたり
昔から、人々の輪の中にいるのになんとなく馴染めず、一歩ひいた場所からその輪を眺めているような気がしていた私には、タンダとトロガイの生き方に共感できるものがありました。
なんていうのかな、疎外感というか孤独感というか
今まで感じていた言葉に言い表せない微妙な感情は、
この本を読んで 「あぁこういうことだったんだ…」
と妙に納得してしまいました
上橋さんが仰ってましたが、守り人シリーズは「外れた人たち」を主人公に据えているとのこと。
だからこそ、こんなにもこのシリーズに惹かれるのかなと思ったりもします
余談ですが…守り人シリーズに出てくる食べ物、妙に美味しそうに見えるのは私だけ
香ばしい木の実の香りがする甘い焼き菓子とか…
甘辛く煮た干し肉を炊きたてのごはんに混ぜたおにぎりとか…
おなかすいたときに読むとグゥグゥ鳴ってきてダメだわ…(笑)
「精霊の守り人」のレビューは こちら
「闇の守り人」のレビューは こちら
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