種差別・動物の権利(アニマルライツ)・動物の解放を考える

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南茶手 美井雁

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2011年05月06日
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カテゴリ: 肉・卵について

これ↑は 第58回産経児童出版文化賞大賞に輝く『ぶた にく』という写真絵本。

以下は5月5日付けの産経新聞より。

お米や野菜は、どうやって育つかを知っている。
でも、ぶた肉がどうやって食卓へあがるのかは知らない。
鹿児島のある豚舎を追った、ドキュメンタリー写真絵本。

第59回小学館児童出版文化賞も受賞していたのだ。

 第59回小学館児童出版文化賞に、さいたま市のフリーカメラマン大西暢夫(おおにしのぶお)さん(42)=写真=の写真絵本『ぶた にく』(幻冬舎(げんとうしゃ)エデュケーション)ほか1点が選ばれた。

 大西さんは、黒豚(くろぶた)などを育てている鹿児島市内の障害者(しょうがいしゃ)支援(しえん)施設(しせつ)に通い、母豚の出産から、子豚が食肉として解体(かいたい)されるまでを追った。きょうだいでじゃれ合う子豚からは、命ある動物としての愛らしさが伝わってくる。一方、生後わずか10か月で食肉にされた姿や、エサとして近くの学校や店から集められた残飯(ざんぱん)を撮影した写真も収(おさ)められている。

 ダムに沈(しず)む村をルポし、絵本や映画を作ったこともある大西さんは、「人間の都合で生かされている豚に報(むく)いるには、残さず食べることが大切。残飯をはじめ、世の中の無駄(むだ)をどうしたらなくせるか、読者と一緒(いっしょ)に考えていきたい」と話している。

 同賞は『つづきの図書館』(柏葉幸子(かしわばさちこ)・作、講談社)にも贈(おく)られた。

(2010年10月16日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20101018-OYT8T00404.htm

大西さんの言葉が気になります。

>人間の都合で生かされている豚に報(むく)いるには、残さず食べることが大切。

本文では次のようにも。

>豚は人間の都合でいかされているのだ。
>人間にとって、ときに豚はかわいい生き物だけど、

>すべてを食べ尽くしてこそ、むくいることだと僕は思う。
(本文84.85ページ)

これを小学校の授業で取り上げた教員がいます。以下が児童達の感想の一部です。

>ぼくたちに食べられるために殺されたので、
>ぼくたちも残さず食べなければいけないなあということを学びました。
>このくろぶたやほかの生き物たちのために感謝しながら全部食べたいです。

>でぶたを殺して、肉にするところが「やば、もう食べたくねー」
>と思いました。でも、まだ肉は、食べたいです。

>身の周りにいる動物でも人間は、同じ仲間の動物のいのちを奪っているのだ
>と思いました。あと、給食を残さないように気をつけたいです。

>でも、肉を食べないと、ぼくたちは生きていけないので殺さないといけません。


 食べるために命を落としているので感謝して食べるようにしたいと思います。

>ぶたがかわいそうだけど、殺さないと肉は食べられないから、
>けどぶたは生まれて、一生懸命生きているんだし、でも殺します。
>だから、ひとつひとつの、命の大切さを、大事にしたいです。

>身近なものが命だから、これからも大切にしようと思いました。


>ぶたさんはわたしたちのために命をおとしているのに、
>私はご飯(給食)を残しています。なので給食を残さないようにしよう!
>と思いました。

>食べるものには、感謝をしてたべたらいいんだと思いました。

全文はこちら↓
http://tenmadetodoke.tea-nifty.com/blog/2010/03/post-db25.html

児童達が何年生なのかは分かりませんが、内容から判断すると、
5,6年生なのではないだろうか? あるいは4年生ということもあり得るが。

この写真絵本を食育の教材に使いたい、と思う教員は少なくないでしょう。
しかし児童達の感想には上に引用したように気になる文言が色々あります。
それを修正するのは教員の力量がかかってきます。
また、教員自身がどのような意図でこれを食育として取り上げるか、ですね?

「残さずたべること」

という結論を導くだけでいいのか?

「感謝して食べる」

という結論を導くだけで良いのか?

「肉を食べないと、ぼくたちは生きていけない」

などと、一体全体誰が教えたのか?

「残さず食べる」「感謝する」だけではあまりにも貧弱な食育でしょう。

私、南茶手は動物の命に感謝などしない。

何故なら肉を食べないからだ。


検索していたら以下のブログ記事を見つけました。

>これをちゃんと読んだ人は肉を食べるのをやめるか、
>感謝の気持ちを持って食べるかにわかれるだろうけど、
>我が家はもう食べないことに決めた。

ぜひ全文をよんでくださいね?

『ぶた にく』。
http://ameblo.jp/sweet-apricot/entry-10868813561.html

こちら↓もお薦め【関連ブログ記事】
いのちをいただく
http://plaza.rakuten.co.jp/healthycyuunen/diary/200907120002/


【送料無料】動物の命は人間より軽いのか

あ、最後に 大西暢夫さんの言葉。

>人間にとって、ときに豚はかわいい生き物だけど、
>でもやっぱりおいしい生き物なのだ。
>すべてを食べ尽くしてこそ、むくいることだと僕は思う。

これは、おおいに違和感があります。
こういう思想がまかり通らないことを祈っております。

このような内容の記事を書きますと、次のような反論がよく来ます。

「植物だって命がある。あんたは野菜や穀物も食べないのか?」

と。

この件に関しては当ブログの過去記事ですでに述べております。
過去記事を読むのが面倒であれば、以下の本を読んでくださいませ。

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Last updated  2011年05月06日 20時56分47秒
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