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カテゴリ: 映画
~ああ、やっかいな映画を観始めてしまった~
それがまず最初の印象。

テレビの宣伝で目にした以外、ほとんどその内容を知らずに観たので、よけいわかりにくかったのかもしれない。

3つの時代、3つの物語がリンクしあい物語りは進む。

一つめは、『ダロウェイ夫人』の著者、バージニア(ニコール・キッドマン)の話。
二つめは、一見幸せそうな家族を持つ主婦、ローラ(ジュリアン・ムーア)の話。
三つめは、時代は現代に移り、出版関係の仕事をしているクラリッサ(メリル・ストリープ)の話。

これは、時代が古い順である。


バージニアは、精神を病んでいたが、小説家としては非常に才能を持っていた。


『ダロウェイ夫人』を書いているその筆の進み具合に合わせるように、ローラの生活も変化していく。ローラは出版物となっている『ダロウェイ夫人』を愛読していて、その影響を強く受けていた。

ローラは、自分を大変愛してくれている夫と一人息子(5歳ぐらい)とお腹の中にいる赤ちゃんと、平和に幸せに暮らしているにもかかわらず、“自分に自身が持てない”、“自分の居場所が見つからない”、“自分はつまらないもの”と思い込み、死を決意する。

それを、息子は“血”なのだろうか---勘付き、知り合いの家に預けられる時に、これが永遠の別れなのではないかと、「ママ~~~!」と叫び続ける。



時は現代に移り、クラリッサの昔の恋人であるリチャードは、彼女のことをよく、「ダロウェイ夫人」とあだ名のように呼んでいた。
彼は、エイズを患い、状態はかなり進行していた。
それでも、毎日のようにクラリッサは、彼のアパートを訪ね身の回りの世話をしていた。
ある日、詩人であるリチャードの功績が認められ、賞を贈られることになり、クラリッサは、そのパーティーの準備に追われていた。
しかし、リチャードは、生きる意味を失っていた。



バージニアが執筆中の『ダロウェイ夫人』の内容は、女性が自殺するという案から、詩人が自殺するという案に変わっていた。


ローラは寸でのところで、自殺を思い留まり、息子を迎えに帰ってきた。


そして、リチャードは、賞を受け取るというその日に、自殺してしまう。


その夜、クラリッサのアパートに、一人の女性がやってきた。
リチャードの母である。
リチャードの母は、ローラだった。

ローラは、自殺を思いとどまった日に、お腹の子を産んだら、二人の子供を置いて家を出る決心をしていた。
つまり、子供を捨てたのである。



バージニアは、精神的に自分をコントロールすることが不可能になっていることを感じ、夫に感謝の気持ちを込めた遺書を残し、、、。


難解だった映画ではあるが、じわじわと伝わってくるものがある。


子供の時の、いつもママの顔を不安げに見るリチャードの表情。一転して、迎えに来てくれた時に、「愛してるわよ」とママに言われて嬉しそうに見せる、はにかむ表情。
子供はきっと、わかってる。大人が考えている以上に、親の心理を理解している、そう思った。

この映画で考えさせられるのは、やはり、「生」と「死」。

メリル・ストリープ演じるクラリッサが、若い頃を振り返って言う台詞がある。


  そして、それが幸せの始まりなんだと思った。

  でも違ってた。始まりじゃなかった。
  それが幸せそのもの、幸せの瞬間だった、それこそが。


なんだか、とってもわかる気がした……。


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この映画でアカデミー主演女優賞をとったニコール・キッドマンの演技は見もの。
作られた表情で瞬間、誰だかわからないほど。

それから、精神的に元気じゃない時は、観ない方がいいかもしれません~。





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Last updated  2004年06月13日 22時29分37秒
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