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2006年05月30日
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今、NHKでは、「功名が辻」が放送され、その中で、信長は鬼人として描かれている。また、市川海老蔵の舞台「信長」(以前NHK-BSで放送されたモノを録画して最近観た)を見ても同様に従来の信長像がそこにある。

そして、思うのは「やっぱり、信長はヒーローなのかな・・・」。
鬼神の如く、何の迷いも無く、決断し、行動したように描かれる信長像が、当たり前のように描かれる。

しかし、ここに、それらのそれとは異なる信長像が描かれた作品がある。
それは、津本陽の小説 「下天は夢か」
信長を思う度、この作品を思い出す。

ただ、読んだのは5年ぐらい前。細かい内容はオボロになっている。

では、何を思い出すのか。

ここで言う“人間”とは、恐怖心を持ち、頼る者を必要とする人物だと言うこと。

そう、実に弱い人間らしい人間として描かれているのだ。

すべては、恐怖の裏返しで行動されている、とされる。
恐怖を振り払う為、奇声を発し、奇抜な行動をとる。恐怖心から敵を徹底的に滅ぼし、仲間も切り捨てる。
斬新な解釈の作品だ。

この作品は、約20年ぐらい前に日経新聞に連載され、その当時から話題になり、単行本が発売されるとたちまちベストセラーとなった。

少し話は反れるが、
当時、幾つもの情報番組で、紹介され興味深かったが、ハードカバーの大きな本は読み辛く嫌いな事と、流行に飛びつくのが嫌いで、また、情報番組内の作品解説で読んだ気になれた事で直ぐには読まなかった。

その後、何かのレビューで、「津本陽の代表作は“前田利家”」だと記されていた。
早速読んで、がっかりした。
基本的な内容が面白くなかった訳ではなく、作中、資料としての戦国時代当時の手紙や古文がそのまま引用されていて、それが読解を困難にしてくれた。私は古文が苦手なんで・・・。



話は戻る。
「下天は夢か」インタネットレビューを調べると決して評価は高くないようだ。
しかし、「信長」の人間性をこんな風に解釈できるのか!っと新しい発見が出来る作品です。20年ほど前の作品なんですがね。

興味が湧けば読んでみて下さい。

ちなみに津本陽の 「前田利家」

「下天は夢か」著者:津本陽(全4巻)
下天は夢か(1) 下天は夢か(2) 下天は夢か(3) 下天は夢か(4)

ちなみに、津本陽の最新作 「覇王の夢」 は今のところ、読む気は無い・・・。





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最終更新日  2006年05月30日 18時56分23秒
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