HAPPYな人生のために

HAPPYな人生のために

世界選手権に思う



世界選手権が終わった。
感動と不満の両方を心に残す試合だった。
書きたいことはたくさんあるが、
かいつまんでまとめておこうと思う。
覚え書き程度に。

1、末続選手の快走に思う
末続選手の走りはやはり飛び抜けてスゴかった。間近で見たのは日本選手権の100mだけだったが、あの時は顔の濃い印象とは違い、体型がスリムなのに驚いた。
前日に20”03というすごい記録を出していたので、なおさら驚いた。
世界選手権では比べる相手が相手だけに、その細さは際立った。
その中でのあの快走。(弱そうに見える選手が強そうに見える選手に勝つ、ということは観客を喜ばせるはず)
一体、そのスピードは何が要因なのだろうか。
”なんば走法”とか”腹筋1日2000回”とか、目につくポイントをマスコミは大きく取りあげているけれど、もちろんそれだけではないはず。
接地の瞬間の反応の速さもひとつだろう。
吐くほどの厳しい練習量もそのひとつだろう。

無駄のない動きは、どこをどう動かしてできるんだろう。
考えれば考えるほどわからなくなるが、
一体どうなってるのか知りたい。
もっと間近でじっくりみたいな。
そいでもって、
それを自分でも試してみたいな。

■2003/09/01 (月) 世界選手権が終わって2

大学時代、練習量に頼るか、技術に頼るか、というテーマで、
よく議論がなされた。
高校時代は技術担当は先生、練習担当は私、という感じだったので、
技術的な部分はそれほど考えず
それよりもどれだけ厳しい練習に耐えぬくか、
ということが日々のテーマだった。
だからもちろん「練習量」が私の答えだったけれど、
「技術」と叫ぶ人も多く、そのうちに感化され、「技術」だと思い始めた。

ところが、その技術を考える方法論が間違っていたらしい。
怪我を増やし、体重も増やし、私本来の跳躍もどこかへ行ってしまった。

3回生の冬にもう一度「練習」と思い
走る量を増やすことで、なんとか夏には58が跳べた。
でもやはり怪我が絶えなかった。

アンビバに入ってから、
また「技術」だと思った。
今までいかに間違った技術でやってきたか。
何も考えていなかったか。

この技術を極めれば跳べるぞ、と思っていたら、
あまりにも練習量が足りなくて落下。

今回の世界陸上を見ていて、
技術に依った選手も練習量に依った選手も、
どちらも、両方のバランスをとった上で、プラスαとしての
技術なり、体力なりを持っているのだと思った。
(もしくはマイナスとしての技術、体力を双方で補っている場合も)
末続選手は、
技術も練習量も極めた、一流の選手だから、
あそこまでいけるのだろう。

■2003/09/01 (月) 世界選手権が終わって3

2、TBSの放送に思う
これは競技自体とは直接関係がないので、
後回しにしてもいいのだが、
物申したいことが山ほどあったので、
書いておく。

まず、織田裕二には陸上競技を学んでほしいし、陸上選手の心を考えてほしい。
おそらく、スポーツを本気でやったことがないんじゃないかと思うが、
自分の好みに走りすぎた、プロ意識のかけた発言が多すぎる。
また、いいかげんな予想に基づく、いいかげんな発言が多すぎる。
そしてそれをにっこり笑って受け流す中井美穂もどうかと思う。

素人だからわからないのは仕方ないが、(といってももう4回目の登場だが・・・)
せめて、もう少し謙虚に発言してほしい。
陸上競技を知らない人が陸上のイメージを決める大事な”顔”なのだから、がんばってほしい。

次に、放送内容を、より一般視聴者に向けた内容にしたいのはわかるが、
”モロッコの太陽”とか”天空のシンデレラ”とか、
そういうキャッチコピーを選手紹介のテロップにくっつけるのはどうかと思う。
そういうのは、公式化しないで、実況でぽろりと出てくるから面白いのに。

また、見方をわかりやすくするために、フィールド競技はリアルタイムではほとんど放送せず、編集してから翌日に放送される。
これも意図がわからないでもないが、
リアルタイムで見たい陸上ファンにはもどかしい。
さらに、1、2、3位の選手と日本人選手しか写らないのもよくない。

それから、
何度も何度も解説のVHSを放送するのはやめてほしい。
やたらと有名選手にばかりスポットを当てているため、
選手の印象に偏りが出てしまうし、
何度も流すぐらいなら、
フィールド種目をもっと放映してほしい。

それと、
きちんと試合のタイムテーブルを明示してほしい。
フィールド種目の放送が編集した後の翌日になってしまうので、
それを書けないのはわかるが、
リアルタイムで放送する、トラック種目を書かないのはおかしい。
見ている人も「一体末続はいつ走るんだろう」と思いながら何時間も待っていたし、「まもなく1万m決勝」とか言いながら、4時間もひっぱるのはおかしい。
「もうすぐ末続走ります!寝ちゃダメですよー」という織田裕二の発言に「だまされた!」と怒っている人も多かった。
(結局私はIAAFの公式サイトで探した。)

■2003/09/01 (月) 世界選手権が終わって4

3、為末選手の走りに感動
はっきり言って、予選の為末選手の走りはぼろぼろだった。
自信なく、あきらめたようなラストに失望さえした。
調子が悪いのはわかるけど、何なのよそれは!と。

が、準決勝で、はっきりと攻めの姿勢で挑んだ彼には拍手したい。
最後まで持たなかったけれど、
自分らしさをだそうと必死でもがいた彼がとても素敵だった。

そして走り終わった後のインタビューで、
今の自分をすべて受け入れ、その上で最高の走りをし、
そして、反省と次への意志を語ったのには涙が出た。

人間って、
強く輝いている時だけが人生じゃないな、
失望や自己不信に陥っているときにもなお、
挑戦する意志はとても素敵だと思った。

最後の七大戦の自分がオーバーラップした。
怪我のまま試合に挑み、目標を達成できずに泣き、それを悔み続けたけれど、
あの状態でも逃げなかった自分を少しは認めてもいいのかなと。

為末すごい。
また復活劇を見せてほしい。

■2003/09/01 (月) 世界選手権が終わって5

4、女子長距離陣を見て思う

マラソン王国日本は、
男女ともにマラソン団体で金メダルを獲得。
何色でもメダルひとつとるだけで、
本当に大変なことなのに、
団体でも勝ちつづける日本はすごいと思う。

ただ、
特に女子のマラソン選手のインタビューを見ていて、
私は違和感を覚えた。
こんなんでいいのかと。
私には、マラソンでの厳しい練習に耐えれる精神力はないので、
偉そうなことはいえないのだが、
それにしても、女子選手は素直で従順すぎると思うのだ。
厳しい監督がいて、厳しい練習や減量、叱咤激励に耐え、
走り続ける選手たち。
もちろん世界という大舞台でメダルを獲得するのはすごいが
もっとひとりきりでも自分の考えの上に基づいて「おぁら、やったるで」というチャレンジャーはいないのか。

長距離っていうのは、謙虚で一生懸命で疑問を抱かずに前だけを見ている人が伸びる種目なのかな・・・。

同じ、監督と選手の関係でも、
高野さんと末続選手の二人三脚のような、
相互に刺激し合える関係とはまったく違う、
おんぶにだっこの関係。(に、私は見える)

きっとそうでない選手もたくさんいるのだと思うが、
今回出場の女子長距離選手には
何だかなあ、それでいいのかなあ、と思ってしまった。

私も、優秀な指導者に見てもらえればうれしいとは思うが、
長距離選手にはなれないなあ。
精神的な構造として。

似たような師弟関係を身近に見るのだが、
彼女の将来は、どうなるのだろうな、と心配になってしまう。
そりゃ、1番になれたら誰だってうれしいけど、
人生、それだけじゃないでしょと。


■2003/09/01 (月) 世界選手権が終わって6

5、ルールに思う

世界陸上をもっとも揺るがせたスキャンダルは、
ケリー・ホワイト選手のドーピング疑惑と、
ドラモンド選手の失格騒ぎだ。

陸上競技の花形、男子100mの準決勝2組で事件は起こった。

問題は
・フライングにおける失格の新ルール
(1度目にフライングをしていない選手も、2度目にフライングをすると失格になる。それなら一度目のフライングは何だったの?ということになってしまうが)

・新ルールの実行に伴う、選手の動揺と”審判の動揺”
(選手のフライングが相次ぐ中、スタート前に手を上げて仕切りなおしてほしいという選手が多かったのと、審判の号砲のタイミングが回を追うごとに早くなっていった。これ、おかしい)

・フライングを感知する機械の問題
(20kg以上の力が加わったときに”スタートした”とみなされるという。体重が60キロ以上もある選手が、スタートする時にはもっと力が加わると思うのだけれども・・・。今回は、モニターを見ても、まったく動いているように見えなかったドラモンド選手が失格になったのも、あまり納得がいかない。)

・ドラモンド選手がクレームをつけた時の運営側の対応のまずさ
(いったん、あきらめた彼に声をかけてスタート位置に戻させたのは、運営の人だったように見えた。実際のところがどうだったかは知らないが。その後も、パウエル選手をスタート位置へ戻したり、最後の組に回した後も、ドラモンド選手ではなく、パウエル選手だけはスタート位置に立たせたり、結局失格にしたり。なぜ、はっきりと決めたなかったのかと。)

結局、ドラモンドが失格になったのは仕方ないとも思えるが、
はっきりとした態度をとらなかった審判が、
観客とかかわった選手全員を混乱に陥れたと思う。

トラブルに巻き込まれた選手も難儀なことだと思う。

今大会、なぜかピストルのタイミングがばらばらで、
選手も走りにくかっただろう。
朝原選手が準決勝で出遅れたのは、
これのせいもあると思う。

なんだか、パリの印象が悪くなってしまった。

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