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February 4, 2006
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カテゴリ: 書評
本屋でパラパラ立ち読みしていて、即買いしてしまった本。

貧乏クジ世代

筆者は、70年代生まれを『貧乏クジ世代』と名付け、
その生態と、著者なりの提言を行っている。

70年代生まれが何故『貧乏クジ世代』なのか?

1974年生まれの私には思い当たる節がいくつかある。
まずは何と言っても、『第2次ベビーブーマー』であるが故に、
人生の節目節目において、常にハードな競争を強いられたこと。

個人的な事情もあるが、高校時代は大学受験勉強で、
殆ど遊んだ記憶はない。

バブルが崩壊してしまっていること。
高校時代、少し上の世代の華やかな様子に憧れて
頑張って得たはずのステージは、不況のせいか、
話とはどこか違う感じがしており、なんだか騙された気がしていた。
更に就職活動は『超氷河期』。
同じ大学なのに、少し前の先輩と、明らかに就職先が違っていて、
すごく損した感じがしていた。
本気で努力した結果得られるものが、
それまでの世代とちょっと違うという感じは常にある。

実際、会社に入って色々な世代の人と話すと、
バブルの頃に青春時代を過ごした先輩は、


細かい話では、デジカメがなかったから、
10代から20代前半にかけてのきれいな写真が殆どない
というのもあるし、
私たちの2年前で、会社の5年目社員旅行が
なんの断りもなく無くなってしまっていたという個人的な話もある。


バブルを知ることもなく、今のこの閉塞した時代感覚を、
『昔からそんなものだった』と捉えられるだろうが、
なまじっか、ちょっとだけ知っているだけに、
その恩恵に与れなかったのが、悔しかったりする。

著者はこの感覚をなんとなく察知し、本にした。
それまでは良かったのだろうけれど、
そこから来る提言(?)は、どうもつかみ所がない気がした。

著者自身が60年代生まれだからというのもあるのだろうが、
現象として理解は出来ても、心情として同感しきれないものが
あるようで、そのせいか、その発言は、精神科医としての
フレームで、或いは、
『松井とか、ホリエモンのように、実力があれば関係ない』
といった話もあり、ちょっとなーという感じだった。

このテの本というのは、実は落としどころが難しいのかもしれない。
その対象を肯定すると、それで終わっちゃう気もして、
筆者としては、何とかポジティブな方向にもって行きたかったという
心情は理解できる。
でも、それを無理やりやられても、こちらには伝わらないし、
『結局わかってないんじゃないの?』という風になってしまう。

ただ、言うまでもなく、時代がどうであれ、
自分の人生は自分で切り開かないと、
結局自分が困ることになる。

肩肘を張る必要はない。
人生、納得のいくことばかりあるほうがおかしいのだから、
難しいことは考えず、今日したいこと、今日出来ることを
やっていく。
明日は変わらないかもしれないけれど、
その積み重ねである将来は、きっと何かいいものである。
それを信じるしかないんじゃないかなぁと思う。





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Last updated  February 5, 2006 02:44:54 AM
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