製作総指揮:ウォルター・F・パークス 、ローリー・マクドナルド 1997年、 スティーヴン・スピルバーグ
を監督として製作・公開された映画です。
以前にも観ているのですがDVDコピーをして置きたかったので再度レンタルしました。
興行的にはあまりふるわなかったそうですが、私は 何度観ても惹きつけられる映画の一つ
です。
この映画はまだキューバがスペインの植民地であった時代の 1839年に起こった事件を元に製作
されました。
奴隷売買がまだ公然と行われていた時代です。
アフリカで誘拐され、奴隷として売買されるべく アミスタッド号
に乗せられスペインに向かっていた船中で、黒人たちが自由を求め反乱を起こすシーンから始まります。
暗闇の船倉で鎖につながれ家畜よりひどい扱いを受けている黒人たちの映像はとても暗く闇に溶け込んで、より深い苦悩を描き出します。
反乱は成功し、彼らは二人だけ生き残った(残した?)船の船員にアフリカへ戻るよう命じます。しかし、船員は何も判らない黒人たちを騙しアメリカの海岸沿いに船を走らせ発見されるよう企みます。
途中で水を確保する為に上陸した黒人たちが発見され、アミスタッド号と共にコネチカット州へ連行、そのまま拘留されてしまうのでした。
当時はすでに奴隷廃止運動家などもいたのですが、各州で奴隷所有の合法・非合法がまだマチマチだったようです。しかも南部は徹底した奴隷制度の維持に固執しています。
その為小さな事件だったはずのアミスタッド号事件は国家を巻き込む大騒動へと発展していきます。
黒人奴隷たちのチーフ的立場である ジョゼフ・シンケ
は凄い迫力で、黒人のエネルギーの凄さを否応なく感じさせられます。
しかも実はとても知的で冷静沈着な面もあり、映画の進行と共に気品すら備えて見えます。
一度は無罪放免・自由を与えられた裁判ですが政府のご都合で再度最高裁にかけられることになり、ここから アンソニー・パーキンス
扮する元大統領であった弁護士が本格的に参加してきます。
この映画でも最初に登場したヨタヨタする老人議員が アンソニー・パーキンス
だとはとても思えませんでした。まるで顔つきが違っているからです。
あの声、あの話し方は確かに彼なんだけど・・本当にそうなの?と何度思ったことか。
アフリカ原住民と意志の疎通を図るのはそれは難しく、救いたいと考えているのに理解されずといった状況をいいテンポで解決へと導いていく様は観るモノを惹きつけます。
何と言っても最大の見所はアンソニー・パーキンスの最終弁論でしょう。
ガチガチに政府側に固められ、突破するなどとても難しい状況の中で老弁護士は得々とアメリカの成り立ちと理想を語り、多数の裁判官の人間性を目覚めさせ、理想を思い起こさせるのです。
見終わった後には深い感動でこころが満ちあふれます。
どうしてこの映画がヒットしなかったのか不思議でなりません。
最初の船での殺戮騒動を除けば、アメリカの当時の様相をかなり忠実に描いているということなので、歴史映画として観ても面白いと思います。
さて最後に、これもまた「アミスタッド号の反乱」という本が出ているようです。
私はどうも「観てから読む」タイプですね(^^;
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