りらっくママの日々

りらっくママの日々

2009年03月11日
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カテゴリ: オレとボク
今日の日記


「アイツとオレ5」



オレは、休んだ分の一ヶ月を取り返すために、
アオヤンの家でノートを取らせてもらうことにした。

「ついでに、泊まりに来ないか?」

アオヤンがそう言ったので、
オレとイグチはアオヤン宅にしばらく合宿することになった。

「いらっしゃい。あらあら、すごい荷物ねぇ。」

アオヤンの母親は優しげで上品な雰囲気がした。

なるほど、良家のお坊ちゃまである、アオヤンの母親っぽいな。
実際、アオヤンは会社社長の次男坊なのだが…。
「アオヤン婦人」、と、オレは密かに名前をつけた。

「さて、どうするよ?」

「早速ノートって言うのも何だし、まずは買出しに行こうぜ!」

オレたちは、近所のコンビニに行き、酒とつまみを買った。
そして、レンタルショップに行った。

「ボク、この辺は、顔が割れてるから、アダルトは勘弁してよ~!」

会員証を持ってるアオヤンがマジで言っていた。

「オレが借りてやるって!」

「じゃあ、変装してくるんだったな!」

オレとイグチがからかった。

ワザと、アダルトコーナーに行って、
パッケージやタイトルがドギツイのをアオヤンに渡すと、
アオヤンがワーワー慌てて元のところへ戻しに行った。

「オマエら~!勘弁しろよ~!」

オレたちはクククと笑った。

アオヤンが承諾してくれた普通の映画何本かをオレたちは借りて、
早速アオヤン宅で観賞し始めた。

オレたち位の歳のヤツが、
懸命に訓練して、一人前になっていく話だった。

「オレ、…こんな女がいるとこなら、行ってもいいな。」

イグチが映画を見てボソリと行った。

「ボクも~」

アオヤンが同意する。

「オマエら、結構年上好みかよ?」

オレが言った。

「見た目だって!見た目!」

「うおっ!こんな急にヤっちゃっていいのかよ?!」

「外人はデカいけど、柔らかいらしいぞ!」

「意外とすごいこと言うね~!」

「何の話だよーっ?!」

「そうだよ。意外とスゴいんだよ、オレ!」

「見たことあんのかよ~?」

「触ったのかよ~?」

「何想像してんだ?!このエロス!」

ゲラゲラ笑いながらのツッコミ観賞になった。

が、場面は一転して、主人公の親友が死んでしまった。

「マジかよ…。死ぬのかよ…。」

アオヤンがつぶやいた。

「青春映画のセオリーだろ。死ぬことで感動を呼ばないと。」

オレが言った。

「冷てぇ~!」

「クールだな!」

感動シーンなのに、みんなが吹き出し始めた。

「何だよ、そー思わねぇ?」

映画が終わると、話は、女の話になった。

「そう言えば、付き合ったことがあるのは、赤木くんだけじゃねぇ?」

「え?オマエら、無いの?」

「う~ん、無い!な!」

「どこまでが、付き合ったことになるんだ?」

痛い話になった。

「別れたよ。」

「ええっ!何で?」

「大学行かなくなったらさ、情けないだの、何だのって。
結局、オレが大学生ってブランドじゃなきゃ嫌だったみたいだな。」

空気がちょっと落ち込んだ。

「そっかぁ…」

「せっかく、どうやったら、女を口説けるのか聞けると思ったのになぁ~」

「そうだよ、どうやったら、ホテルに連れ込めるのかな?とかさ。」

落ち込んだのは、そういう話が聞きにくくなったから、
ヤツ等はそういう空気を作ってくれているようだった。

コイツ等、さりげなく話を逸らしてくれてる。
もしかしたら、ホントに聞きたいのかもしれないけど。

でも、そんなところがいい。
そんなコイツ等といられるのが、いい。

「何だよ、オマエらはどうなんだよ?聞いてどうかするアテでもあるのかよ?」

とりあえず、浮いた話なんてするわけないか?と思ったが、聞いてみた。
すると、意外な返事が帰ってきた。

「オレ、こないだ、バイトの飲み会で、女の手握った。」

うお~っ!と、オレとアオヤンが騒いだ。

「マジかよ?積極的じゃん!」

「意外だな。」

「そうだよ、意外なんだよ、オレ!」

もう、このフレーズは、オレたちのブームになっていた。
しばらく、イグチに突っ込みが続く。

「ボク、今、短期バイトしていて、そこで知り合ったおばさんが、優しくて…。
で…、その…、どこか行かないか?って。」

アオヤンが言った。

アオヤンもかよ?!

「やべぇ!大人の恋?」

「アオヤン、マダムキラー?!」

こりゃ参ったとばかりにオレとイグチが騒いだ。
やべぇ、ノートどころじゃねぇぞ。
そう思ったが、夜は飲みながら、オレだけがノートをチマチマ書き写していた。
まぁ、恋バナしながらだけど。
仕方ねぇ。夏休み明けには試験がある。

「赤木くん、ホントに意外と真面目なんだねぇ~。」

「だから、そうだって。意外と真面目なんだって、オレは!」

アオヤンとイグチがニヤニヤ笑っていた。

「赤木くんて、イイやつだよな~。」

何だそりゃ?訳わかんねーよ。

必死にノートを書き写し、
そんな下らないことばかりをしたアオヤン宅合宿が終わって、
オレたちは、ちょっと物足りない気持ちで別れた。
次回会った時には、何か進展があるかもしれない。
そんな楽しみを残して。

この夏は、バイト仲間とも盛り上がった。
そこには、サキもいた。



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最終更新日  2010年03月27日 15時36分34秒
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